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雑記

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雑記。タイトルそのままです。ひねりがなくてごめんなさい。
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記事一覧

谷川さんのこと。

谷川さんのこと。

目が覚めてすぐに、谷川俊太郎さんの訃報を知った。

不思議な夢を見た後だった。

夢の中で、私はだいぶ未来の、荒廃した世界で生きていた。未来なのに今より随分若かった。

「ずっとひとりだからカレンダーをめくり忘れた日から、自分の年がわからない」と言っていた。

未来の世界は多次元の先にあって、意識だけで色々な時代を行き来している。だから実はその私は今の私でもある。どこにいてもいつも自分は実体がない

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「総量」のこと。

「総量」のこと。

子供の頃から、時々、寝ている時や歩いている時、お風呂に浸かっている時、作品制作で単調な作業に没頭している折など意識が自由な時に、ふと「世の中のことわりのあらまし」といったものが、考えるでもなくふわっっと浮かび上がるように思い至ることがある。

考えて導き出した答えでも、何かを調べたり読んで影響されたわけでもなく、ある時、急に日常の中にふわっと現れる。そうとしか表現しようがないのだ。

でも、突拍子

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モデルさんの時の話を、少し。

モデルさんの時の話を、少し。

これはいつの写真だろう。

多分7-8年前。まだモデルさんのお仕事をしていた時。

今はお空に昇って行ってしまった、憧れの大先輩と久しぶりにお仕事をご一緒した日の朝に、光がきれいだったスタジオの窓辺を撮った写真。

大先輩は、とても穏やかな方だった。素敵な方だった。

この写真を見るたびに、とてもきれいな朝の中で微笑んでいたその方の内面から滲み出るような美しさを思い出す。

その方とはモデルデビュ

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渋谷パルコへの敬礼(2016年の記事から)

渋谷パルコへの敬礼(2016年の記事から)

2016年、渋谷パルコがなくなる、というときに書いた私的友人知人に向けたFaceBookの記事の転載です。

文化としてのパルコに育てられた世代。

オマージュとして、熱い思いを文章にせずにはいられなかった…。同じ思いの方がいれば…と思いこちらにも残しておきます。

渋谷パルコがなくなったのは、無くなったのではなく「亡くなった」という気持ちのほうが強い。

つい三日前に近くまで行ったのに、思い出と

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細 部 に 宿 る

細 部 に 宿 る

今年は花を描こうと思い、寒いうちにたくさんの球根を植えた。

切り花の花を描いていると悲しい気持ちが湧いてくるのは、切り花には枯れてゆく未来しかないからであろう、と思う。ならば育てればいいのではないか?と急に思い立ったのだった。

そのうちいくつかの球根は成長を観察するためにガラスの栽培ポットを買って水栽培にした。(球根の命を縮めてしまうそうなのでいくつかだけ)

その球根がこの暖冬で花開いた昨日

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ひとつだけ

ひとつだけ

不思議な夢を見たので、備忘録。

(1)人生でひとつだけ、どうしても戻りたい、やり直したい場所を決めなさい。

(2)その時の自分に、どうアドバイスする?

と聞かれて答えたら、それはそのまま、たった今のあなたへのアドバイスですよ、と未来の私(?)に言われる夢。

不思議だけれど、その通りだった。

写真:「クリスマスの空港」©︎2018 niŭ

時間軸と生体リズムの研究

時間軸と生体リズムの研究

前回の投稿で書いたように、熱い気持ちで美大受験を決めたものの、「浪人しないこと、一般企業への就職に有利な科を受けること」が限定されたため一旦は彫刻への夢を諦め、大学の時は映像の勉強をすることに。

そんなある時、ゲスト講師で来られた先生の音響と映像の関係についての話にとても興味をそそられたのです。音響と映像のタイミングの位置によって場面を盛り上げたり、何らかの意味づけを与えたり…意図をより効果的に

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イマココ、の犬猫たち(一部加筆)

イマココ、の犬猫たち(一部加筆)

今ここに居る、あることをシンプルに、享受する。

すごく簡単に言えば、「イマココ」。

近年、流行りのことばで言えばマインドフルネス、でしょうか。でも、マインドフルネス、なんていう言葉を知るずっと前に、私に「イマココ」を教えてくれたのは犬と猫でした。

生後2ヶ月の子猫から育て、20歳で見送った猫のしーちゃんは、私が落ち込んで布団をかぶっているとお腹や胸の上に乗っかって眠ってくれました。どうしても

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