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いまこそ”現実”に向き合う必要がある!

いまを生きている皆さんのほとんどは、このコロナ禍という”現実”から目を背けたいだろう。もちろん私もその1人だ。

しかし、どこかのタイミングでは、必ず”現実”に向き合わなければならないと思う。いくら”理想”ばかり唱えていても、今後やってくるものは”現実”でしかないため、いつまでも不安な日々が続いてしまう。(自身で”理想”を叶えられる力があれば話は別)


昨年5月、「星のや」や「OMO」などを手掛ける星野リゾートの代表、星野佳路氏が自社の「倒産確率」を公表したことで、話題を呼んだ。

現在の業績・資金繰りから、今後倒産する確率を数字ではっきりと示したことで、従業員間に危機感が生まれ、いかにしてこの数字を小さくすることができるのか、アイデアを出し合ったことで、コロナによるダメージも他のホテルよりも抑えられ、倒産確率も低下していったそうだ。
(※上記記事内容を一部引用)


「会社が今後倒産する確率を従業員に公表する」というのは、確かに一般論からすれば、リスクは大きい。

『自分の会社に未来はあるのだろうか』『倒産する前に退職しようかな』

などの気持ちも従業員の中では表れていたはずだ。


しかし、私はこのような取り組みには賛成だ。

なぜなら、会社はいまの”現実”をオープンにしたことで、自社は今後どのような方向を目指していくのかというビジョンを明らかにさせているからだ。”会社”という組織で働く人にとって、「方向性のない」「閉鎖的な」会社運営というのは、とても不信感・不安が募りやすい。会社が”現実”をオープンにして、今後のビジョンを示すことが、従業員に一定の安心感を与えることに繋がると考える。

また、従業員側からしてもメリットはある。いまの会社の”現実”を知ることで、『この難局を乗り越えるために頑張ろう!』と思う人もいれば、『このままでは危ないから今のうちに転職活動を始めよう!』と思う人もいるだろう。一見正反対の反応だが、「今後の自分の人生の方向性を決定した」という点では表裏一体の関係にある。
つまり、会社の”現実”を知ることで、それまで見えていなかった今後の展望が明らかになり、それに対しての行動を起こすきっかけに繋がるのだ。もちろん、会社に残るのか去るかは、一人ひとりの判断となるので、それぞれに選択の責任は伴う。ただ、いつまでも不安な気持ちに苛まれ続けるよりかは明らかに精神面から従業員へのメリットは大きい。


今回紹介した星野リゾートの例からも、自分自身もしくは身の回りの”現実”を知ることは、今後の自身の方向性を明らかにするための重要な役割を持っている。全く現実を直視せず、理想論ばかり唱えていては、不安な気持ちは続いてしまう。またリスクを過小評価することにもなり、後に想定以上のダメージを食らう可能性もある。

かといって、”現実”しか見ないというのはそれはそれで、自身の成長に繋がらないので、”理想”も持ちつつ、”現実”と照らし合わせることで、客観的視点から自身の今後の選択・判断に繋げていくことが大切である。

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