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「子供がいない未来」を変えたい。

先日、子供の保育園の見学に行った。
保育園に入学するのは来年の4月だが、
11月上旬に申し込み期限があるからだ。

その日は3つの保育園を訪れた。
どの保育園も個性やポリシーが明確にあり、
子供のことをしっかりと考えた
良い環境だと感じた。

しかし、どの園にも
唯一共通していたことがある。

それは「受け入れ可能な子供の数が
極端に少ない」ということ。

一つの園で大体3名程度。
その理由は決まって「保育士不足」だった。

1人の保育士を確保出来れば、
3名の子供を受け入れることができるそうだ。



「保育士不足の社会問題」に直面した
当事者になると思うことはたくさんある。

保育士さえ確保出来れば、
もっと多くの子供を受け入れ出来そうな
しっかりとしたキャパがある施設ばかりだ。

箱はあるのに、人がいない。

国も保育士を増やす施策を進めているが
一向に事態が改善していない。

東京や大阪などの都市部では
待機児童はいまだに1,000人を超えている。

一方で、世界を見てみると
ノルウェーは2009年から全ての子供に
保育所に通う権利を保障。

ドイツでも2013年から
1歳以上3歳未満の子供に
保育を受ける権利を保障。

韓国では2004年に親が働いていなくても
保育所が使えるようになっている。

今は2023年。この20年余り、
日本は一体何をしていたのだろう。


「日本の未来を支える子供たち」のことを
国は真剣に考えているのだろうか。

2025年に保育所を利用する児童数は
ピークを迎えてその後は緩やかに減少する
「保育の2025年問題」が見込まれている。

保育所が受け入れることができる児童数まで
出生数が減ることにより、
日本の保育の問題は解消されるとのこと。

本末転倒。
問題は何も解消されていないし、
むしろ、深刻になる一方だ。

子供を育てる環境が整備されない状況が続き、
子供を生む人が減ったことにより、
全ての児童が保育所に入れる。

なんとも皮肉な顛末だろう。

近い将来、児童数は減り続けることで
廃業する保育所が増加する。
そしてより一層子供が産みにくい社会になる。


僕の家の近所には公園がある。

引越してきて3ヶ月が経つが、
そこで子供が遊んでいるのを見たことがない。

遊具が老朽化していて、
メンテナンスもされていないから
高齢者の井戸端会議の場所になっている。

少子高齢化が進む中、
子供たちの居場所は刻々と
無くなっている。

未来を担う子供たちのために、
そして日本の未来のために
今からでも、できることを考えたい。


エッセイシリーズ 〜バックナンバー〜


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