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「自分は無力である」ことを知った夜

子供が病気になるというのは、
親にとって一大事だ。

初めて親になったばかりの僕にとっては
その不安は計り知れなかった。

先日5ヶ月の息子が夜に発熱した。
熱が高かったので夜間の病院へ連れて行ったが
今まで感じたことのない
「自分の無力さ」を深く感じた。

「一瞬で幸せな日常が一変するんだな」と
怖くなった。



子供がいつもの元気を失い、
暗い表情で横たわっているのを
心配することしかできない。

病院での診察を待つ時間は
こんなに長いものかと感じる。

「どうして、こんなことに…」と考えて
「何かあったらどうしよう」と
悪いシナリオが頭に浮かぶ。

心が一番痛いのは
「自分に何かできることはないのか」という
疑問に対して何の解決策も
持ち合わせていないこと。


Googleで息子の症状を検索をしても
流石に原因も解決策も分からない。

親として手を差し伸べて助けてあげたいが
できることは何もないことを
思い知らされる瞬間。

その時、親は無力感に打ちのめされる。

いくら情報が溢れて、
医療技術が進んだとしても、
親のこの心持ちは、太古の昔から
変わっていないのではないだろうか。
とか、待ち時間に考えていた。


幸い大事には至らずに薬を処方されて、
服用して様子を見ることになった。

子供が病気になった時、
親としてできることは限られている。
子供の為にできることを迅速にして
暖かく見守り、回復を信じる。

そして「自分が無力である」と
知っているからこそ、
知識を持っている医者や看護師に託して頼る。

所謂、「無知の知」の大切さを
子供から学んだ夜だった。


翌日、子供の熱は微熱まで下がり、
その翌日には回復。

元気になった子供の笑顔を見て
何気ない日常のありがたみを
ひしひしと感じている。



エッセイシリーズ 〜バックナンバー〜


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