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早朝列車は、明日へ走る。

6時台の都内へ向かう特急列車は
僕にとって日常の一部となっている。

通勤ラッシュ前のこの時間は
適度に空いていて、乗り心地が良い。

都内へと静かに運んでくれる車内で
毎朝感じることがある。

それは「自分を律すること」の大切さ。


この時間の乗客は2種類に大別できる。

まずは、疲労感の漂う顔で
列車に揺られながら眠りにつく人たち。

彼らの顔には昨日の労働の疲れと
慌ただしく家を出た名残りが
色濃く写っている。

都内までの約一時間の乗車時間。

前日の疲れを急いで回復させるために
必死に休息を図っているように見える。

次に目を引くのは、パキッとした顔で
コーヒー片手に新聞に目を通したり、
ノートPCを開いて作業をしている人たち。

鋭い眼光で景色を見ながら考え事をしたりと、
新しい一日のウォーミングアップを
既に始めているように見える。

朝からエネルギーに満ち溢れており、
身なりもキマっていて、清潔感がある。

双方ともに、
勤勉な日本人であることに間違いはない。

ただ、一日の始まりの時点で両者が
その日に発揮するパフォーマンスの違いは
決しているようにも思える。


早朝列車の乗客のコントラストは、
何によって生じるのか。

おそらくは「自己管理」に起因している。

翌日のことを考えた日常の習慣や
コンディションを整える為の食事や睡眠。
仕事とプライベートのバランスなど。

沸き立つ欲求や衝動、願望を律して
今日の自分が、明日の自分にバトンを渡す。

渡し方が乱暴だと、バトンは落ちる。

明日の自分は前日の自分の尻拭いの為に
逆走して拾ってから、出遅れてスタートする。
そして明後日の自分が、また拾いに行き…。

そんなイメージが、頭に浮かんだ。


自己管理とは
「明日の自分への思いやり」
なのかもしれない。

その思いやりの有無は、
1週間、1ヶ月、1年と積み重なっていき、
気づいた時には、圧倒的な違いを生む。

当たり前だ。
日々の積み重ねが、人生なのだから。

明日の自分の為に、
今日の自分には何ができて、
何をするべきなのか。

近視眼ではいけない。大局を見よう。
毎日を大切に、自分に優しく、生きていこう。



エッセイシリーズ 〜バックナンバー〜


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#1億円日記 Vol.53



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