にのん
車椅子でスイスを旅行？ いや、無理でしょ、の周囲＆旅行会社の反応をものともせず、車椅子ユーザーの母と行ってきました。 旅行の思い出だけでなく、交通やホテルの状況など、車椅子目線の情報ももりだくさん。
母は旅行番組が大好きです。 「岩合光昭の世界ネコ歩き」「世界ふれあい街歩き」はもちろんのこと、NHK教育TVの「旅する★★★語」も時々見ています。 パリに旅行すると決まったら、早速母からリクエストが来ました。 「旅するフランス語」で黒木華さんがお茶していたゴージャスな美術館に行って、絶対にカフェでお茶したい！ 早速調べると、ゴージャスな美術館とはジャックマール＝アンドレ美術館のことでした。 銀行家のエドゥアール・アンドレと妻であり画家でもあるネリー・ジャックマールの邸宅が美
オルセー美術館は1848年から1914年のフランスおよびヨーロッパ、アメリカの美術作品を所蔵しています。 ミレー、マネ、モネ、ルノワール、ドガ、セザンヌ、ロダン、ゴーギャン、ゴッホなどなど、19世紀後期から20世紀初頭の超有名どころの芸術家たちの作品を鑑賞することができます。 ルーブルより小さいとはいえ、通常の美術館よりは断然広いので、館内マップは必須です。 音声ガイドは詳しくて非常に良いのですが、一つ一つの説明が長く（日本の音声ガイドの比ではない）、いくら時間があっても足
ツアー料金には観光スポットの入場料も含まれているので、あまり気にしたこともなかったのですが、今回はフリープランだったので、ひょっとすると入場料の障がい者割引ってあるのかも？って思って、ネットで調べたところ、あるわ、あるわ。 さすが芸術の都パリ。 ルーブルもオルセーも無料で入れるとのこと。 しかし、よく読むと、「車椅子で行ったら案内されてタダで入れた」式のコメントばかり。 本当はフランス人だけ割引があって、係の人がめんどくさくて、単にチェックしなかったとか？ 念には念を入れ、行
どのガイドブックを見ても「パリ観光はメトロで！」 それは正しいです。 網の目のように張り巡らされた地下鉄で、パリの観光名所はほぼ網羅されています。 また、地下鉄の路線図もガイドブックにありますし、最寄り駅も路線も乗り換えも自分たちで調べられます。 しかし、私の頼りない記憶では、 ・駅員があまりいないし、いても役に立たない ・自動改札機が狭く、たまに故障している ・大きい駅を除き、地上とホームをつなぐエレベータを見たことがない つまり、車椅子フレンドリーとは程遠いのです。
飛行機がパリに着きました。 チェックイン時にお願いしていたように、飛行機の出口で、母の車椅子が待っていました。 以前パリに来た時に荷物の受け取り場所を間違って飛行場内をぐるぐるしたことが私のトラウマになっていたので、車椅子を持って来てくれた職員の方に、出口まで案内してほしいとお願いしたところ、快諾してくれました。 職員の方は歩くのが早く、私は時々小走り気味。 あっという間に、出国手続きのところまで来ました。 出国手続きの列の中には、先に飛行機を降りたと思われる日本人がいました
飛行機に搭乗する日は本当に何があるかわかりません。 電車が止まったり、渋滞に引っかかったり、飛行場で迷子になったり、チェックインカウンター、両替所、または保安検査場の前に長蛇の列ができていたり、・・・ この日の災難は、雨に降られてずぶぬれ＆チェックインがなかなかできない、でした。 出発は午前中なので、前泊しよう、とここまではよかったのですが、宿泊費をケチり、親せき宅に泊まったところ、当日はまさかの雨。 ざんざんぶりの雨だったので、タクシー会社に電話をしても断られてばかり。
スイスに二人で旅行をした後、今度はどこにする？という話になりました。 ツアーに参加するか、それとも個人で行くか？ 個人で行くとしたら、移動はできるだけ避けたいので、１週間いても飽きない街がいいね・・・ ロンドンとか、パリとか。 ロンドンは数年前に叔母たちと一緒に行っているし、パリも母はずいぶん前に行ったことがあります。 でも、そのときは自由行動で、観光はオランジェリー美術館のみ。 ルーブル美術館も、オルセー美術館も、ヴェルサイユ宮殿も行ったことがありません。 私は友人と何度
登大路ホテルで宿泊するか、それとも奈良ホテルか？ 母と私はミシュランに載っている登大路ホテルに１票だったのですが、叔母が奈良ホテル。 年長者をたてて、奈良ホテルに泊まり、代わりに登大路ホテルではアフタヌーンティーをいただくことにしました。 もちろん、お昼は抜きで臨みました。 スコーン、プチガトー、サンドイッチ、どれもおいしかったです。 が、叔母と母が多すぎるといって残すので、コーヒーで流し込む、フレッシュハーブティーで流し込む・・・と無理してしまい、ちょっと辛かったです。
奈良公園をゆっくり散歩する時間はあまりなく残念でした。 とはいえ、ちょうど紅葉のシーズンだったので、ホテルから奈良国立博物館までの道のりでも十分満喫しました。 ホテル前の荒池から見た五重塔 博物館近くの紅葉です。 車椅子ユーザのための情報 車道横の歩道は舗装されているので問題ありません。 でも公園に行きたいですよね。 舗装はされていませんが、人間+鹿に踏み固められた道なので、ほぼ大丈夫です。 鹿の落し物は・・・小さすぎるし、大量に散乱していることもあるので、ま、気にしな
４時過ぎに奈良ホテルを出て、ならまちに向かいました。 奈良ホテルの下は旧大乗院庭園が見えます。 ちょうど紅葉の季節で、ぜいたくな借景になっていました。 旧大乗院庭園は車椅子でもはいれますが、一部行けないところがあるとのこと。 お手洗いは公衆のお手洗いと兼用になっており、バリアフリー用のお手洗いがあります。 ならまちの目当ては二つ。 一つが今西清兵衛商店。 日本酒、春鹿を作っています。 時間もないので、お酒を選び、宅急便の住所を書いている後ろで、叔母と母は甘酒の試飲をさせて
初めて奈良ホテルに泊まりました。 まずは憧れの奈良ホテルのティーラウンジからスタートです。 Go To トラベルのおかげでしょうか、すでに満席でした。 ロビー付近に展示されている、奈良ホテルに宿泊された国賓や皇族の方々の写真などを見ているうちに、あっという間に私たちの番が回ってきました。 窓際の席に案内された私たちは、ケーキと紅茶を楽しみました。 母と叔母は、小ぶりながらも栗の味がしっかりとしたモンブラン、私は松の実がぎっちり詰まった松の実ケーキを食べました。 ティーラウンジ
感染防止のため、2020年の正倉院展はすべて予約制となりました。 障害者手帳を持っていると、国立博物館の入場料は本人と介助者１名が無料となります。 通常は障害者手帳を見せるだけでOKなのですが、今回は無料観覧券の予約と発券が必要となりました。 人数も1時間毎に各時間約260名に制限されるので、発売日当日の10時に、発券が一番簡単そうだったローソンに行き、無料観覧券２枚と大人通常券１枚を発券しました。 平日を指定したためか、どの時間も十分空きがあったようで、こんなにがんばらなく
2020年は新型コロナウィルスの感染拡大のため、海外旅行が大きく制限されてしまいました。 私たちもカナダに行こうと計画をしていたのですが、渡航できなくなってしまいました。 国内も緊急事態が宣言され、今年は旅行できないかもとあきらめていましたが、緊急事態宣言解除後は、感染状況を見ながらですが、旅行することができるようになりました。 秋に正倉院展が奈良国立博物館で開催されましたので、母と叔母の３人で行ってきました。 行ったところ 奈良国立博物館 奈良ホテル ならまち
ベルギーの首都ブリュッセルでは、２泊しました。 初日の夕方にブリュッセルに着き、二日目は午前中に市内観光、午後は自由行動、三日目に帰途につきました。 初日は、レストランがひしめくイロ・サクレ地区にあるシェ・レオン（Chez Léon）で夕食です。 ベルギーと言えば、ムール貝。バケツ（小さかったですが本当にバケツでした）いっぱいに出てきます。 付け合わせはもちろんフライドポテトです。 ムール貝のおかわりもできて、大満足でした。 翌日は王立古典美術館へ。 古典美術館には、15
「フランダースの犬」で有名なアントワープ。 そのおかげで、日本人観光客が押し寄せているのでしょう、「パトラッシュ」と日本語で書かれた犬の絵ハガキまでありました。 ネロがいつか見たいと切望していたルーベンスの絵がこちら。《キリスト昇架》と《キリスト降架》です。 ネロが天国に召される直前に見た絵をみんなで堪能したあと、ガイドさんお勧めのワッフルを食べました。 花より団子、ワッフルがおいしかったです。 車椅子ユーザのための情報 特に問題なく、見学することができました。
迷路のような石畳の小径と運河の街です。 世界遺産に登録されている鐘楼近くのホテルに泊まりました。鐘楼は上まで登れますが、階段を一段一段上がらなければならず、それなりにきつそうです。 私たちのツアーは外から眺めるだけでしたが、それでも十分でした。 グルメの国ベルギーでの初日の夕食は「愛の湖公園」近くのレストランで小エビのクロケットを食べました。 次の日の昼食はワーテルゾーイ（クリームシチュー）でした。 ガイドさん曰く、「オランダからベルギーに入るツアーだと食事がどんどん良
