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演劇企画ニガヨモギ

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#宮沢賢治

「山猫からの手紙」再生に向けて

「山猫からの手紙」再生に向けて

コロナが収束したら

「中止公演の顔合わせ」をやろう。

今回の主演俳優に公演中止を電話で伝えたところ、そんな話になりました。

「中止公演の顔合わせ」の機会にみんなが繋がって、それがまた次の顔合わせに繋がったら。

演劇企画ニガヨモギ以外の場でもみんなの元気な顔を見せてもらえたら、とても嬉しいです。

これはわたしのエゴになってしまいますが。

わたしは例え公演をやらないとしても、できるだけみん

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公演中止のご報告

公演中止のご報告

今年9月3日〜6日に予定しておりました

演劇企画ニガヨモギ主催「山猫からの手紙/別役実」の公演は新型コロナウイルス感染症の影響により、中止を決定いたしました。

約1年半前から企画準備をしてきて、緊急事態宣言真っ只中である先月から今月の間も公演を行うことを前提に凡ゆる準備を進めてきましたが

熟考した結果、やはり先々の見通しを立てることができませんでした。

応援してくださっていたお客様、関係者

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②社会での芸術の必須性について

まず、演劇という芸術を営むわたしたちに今、大きな課題や疑問が少なからず浮かんでいることと思います。

それは、この社会の中での「芸術」の立ち位置とは。必須性とは。

普遍的な議題でありつつも、コロナ騒動が起きてから改めて、野田秀樹さんをはじめ、色んなアーティストがこの疑問に触れているのを目にした方も多いと思います。

わたしもそのひとりであり、改めて芸術とはなんなのか、ということを繰り返し考える日

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④作品から読み取れること、その1

「山猫からの手紙」の中で扱われている、別役さんの描く人間の本質、繰り返される歴史、人間にとって避けられない死との向き合い方という普遍的なテーマは、偶然にも、コロナ騒動の中で改めて注目されるべき点が浮き彫りになっている作品だとわたしは今、感じています。

人間は凡ゆる悲劇の中で、その悲劇と何を取り引きして、何を引き換えに生きているのでしょうか。

わたしは日々の中で、男1のようにふとした瞬間にも「自

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