入社1ヶ月半で会社を辞めさせられた話③

前回の話はこちら▼

今回は、同期の子の話と、研修中に出すように言われていたレポートについて書いていこうと思う。

まず、私が会社を辞めさせられる前に、もう1人いた同期の子も、早々に辞めさせられてしまっていた。
詳しい説明は省くが、入社後1ヶ月も経たないうちの出来事で、とても驚き、衝撃的だった。

入社前に見た会社の口コミにも「新入社員の見切りが早すぎる」とは書かれていたが、そこまで気にしていなかった私が間違いだった。
もしかしたら、辞めさせやすい研修期間のうちに、辞めさせるかどうかの判断をするように上から言われているのかもしれない。

また、ここからは、研修中に書くように言われていたレポートについても説明していきたい。
まず、その会社では、研修の振り返りとして、毎日レポートを出すように言われていた。それも、「強制」という言われ方は一切していなかった。
「強制ではないけど、自分のためにも書いておいた方が良いよ」「去年までは強制していたけれど、今年からは色々ゆるくしているからね」といった言われ方であった。

私は、一応毎日レポートを出すつもりではいた(実際一ヶ月半欠かすことなく提出していた)が、レポートを書くのはあくまで「自分のため」であるし、内容の理解を確実にしながらゆっくり時間をかけてまとめよう、と思い、いつも2.3日後くらいに出していた。
そのうち、「レポートはその日のうちに出すようにね」と色々な人から言われるようになった。
「その日に教わった内容を理解できているのか、どこが理解できていないのか、もう一回教えた方が良い 部分はどこなのか、を先輩が確認してから次の研修に移る、という目的もあるから」と言われ、確かにそれは筋が通っているとは思った。「ポイントを抑えた簡潔な内容でも良いから、早めに出すことが大事」とも言われた。

しかし私は、元々変なこだわりがあったり、悪い意味で完璧主義なところがあり、やるからには全ての内容をしっかりとまとめないと気が済まない、と思ってしまっていた。

自分が一番会社に貢献できるのは、今は教えてもらったことをしっかり吸収して、数年後に活かしていくことだと思う。
そのためには、「自分の吸収」が第一になるので、ポイントを絞ってそれ以外の部分をおざなりにしてしまうのは、どうしても嫌だと思った。
中途半端になってしまうくらいなら、むしろやらない方がマシだと思った。レポートは「先輩のため」に書いているんじゃない。「自分のため」であり、「会社のため」だ。

第一、いきなり「ポイントを抑えてまとめる」のやり方が全くわからなかった。
全ての内容を一旦復習した上で、「この日の研修の全体の流れはこんな感じだったな」とか「一番大切なのはこの部分だ」とか「自分がまだ完全に理解できていない部分はここだな」とかがわかる。全ての内容を復習する前にそこだけをやれと言われたところで、できるはずがない。

そんな考え方から、何度「その日中に出すように」と言われても、私は自分で満足のいくまでまとめてから、2.3日後に出し続けていた。
自分のポリシーだけは何があっても曲げたくはない。たとえ間違ったやり方であっても、 最後まで自分の思うやり方でやり抜いてみたい。これで会社を辞めさせられることになったとしても、全く後悔はない。そう思っていた。
実際、この「レポートを早く出さない」というのも要因の一つとして、会社を辞めさせられることになってしまったが、ほとんど後悔はしていない。
流石に、友人にご飯に誘われたりした日なんかは、 断ってでも仕事やレポートを優先させた方が良かったかな、と思ったりはしたが、「自分で理解するため」にゆっくりまとめて数日後に出していた、という点に関しては本当に1ミリも後悔していない。

私が辞めさせられる時に「これまで何年間も見てきて、翌日になってもレポートを出してこなかったのは今年が初めてだ」とまで言われてしまった。
それもそもそも、「去年まではレポートを強制していたが、今年からは強制はしていない」というシステムのせいではないか、と思った。
強制されたのにやらなかったことに対して「やっていないじゃん」と怒られるのはわかるが、強制されていないことに対して、それも全くやらなかったのではなく、提出が遅れたということに対して怒られるのは、 本当に理にかなっていなさすぎる。

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