見出し画像

恋をする“幸せ”①(見惚れる/些細な関わり/運命を感じる/宝物になる/頭を埋め尽くされる/実感)

前回の内容はこちら▼

第二章 感情 ー恋心ー

恋をすることの「幸せ」

恋をする上で、「幸せ」だと感じる瞬間。

恋とは、とにかく幸せなものである。
私は、恋をしている時以上に「幸せ」だと言える瞬間は、この21年間で、まだ一度も経験をしたことがない。

そんな、私にとって確実に「人生で一番幸せ」だと言える瞬間を、この項目に詰め込んだ。




   
①見惚れる
好きな人には、とにかくひたすらに見惚れてしまう。

可愛すぎる。格好良すぎる。美しすぎる。

ひたすらに尊い。拝みたくなる。

目が合うだけでドキっとして、心臓が止まりそうになる。
心臓が撃ち抜かれてしまう。心臓の奥が痛い。
胸がギュンと狭くなる感覚。

息ができない。過呼吸になりかける。



好きな人の表情、好きな人の仕草、好きな人の癖、その全てが愛おしく感じる。
好きな人を構成する、その全てに見惚れてしまう。

愛おしすぎて、全身の力が抜けて入らなくなってしまう。
可愛すぎて、涙が出てきそうになる。
可愛いを噛み砕くのに、あまりにも時間がかかりすぎる。

「目に入れても痛くない」ということわざがあるけれど、もはや、目とかではなくて心臓の奥に入れてしまいたいくらい、愛おしい。

美しすぎて、眩しすぎて、もう何時間でも見ていたくなる。
ずっと見ていたいけれど、意識しすぎて、直視することすらできない。
目が合った瞬間、一瞬で逸らしてしまう。
この感覚ももどかしささえも、全部が愛おしくて仕方がない。



好きな人が、音楽やダンスや演劇など、舞台の上に立つようなことをしていると、そのパフォーマンス中だけは、合法的に好きな人のことを長時間直視することができる。
その瞬間だけは、余計なことを何も考えずに、好きな人ただ一人に見惚れていられる。

頭の中で何度もシャッターを切って、脳裏に焼き付けてしまう。

眺めているだけで、嫌なことも全部忘れられる。
至福のひととき。


初めて会った日から何年か経過しても、好きな人に対する「愛おしい」という感情は薄れない。

胸が締め付けられるような感覚も、心臓がえぐられるくらいの苦しさでさえも、全部が愛おしいから離れられなくなる。

好きな人って、本当に依存度が高い。




②些細な関わり
好きな人ができると、些細なことがあまりにも幸せに感じられる。

好きな人と、学校の廊下ですれ違うだけで、幸せ。
好きな人と、席替えで近くの席になれるだけで、幸せ。
好きな人の視界に、自分を一瞬でも入れてもらえるだけで、幸せ。
好きな人と目が合って、微笑んでもらえるだけで、幸せ。
好きな人と、ほんの少しの関わりができるだけで、幸せ。
好きな人と、ほんの一瞬話せるだけで、幸せ。
好きな人に、自分の名前を呼んでもらえるだけで、幸せ。
好きな人から、LINE の返信が返ってくるだけで、幸せ。
好きな人に、SNS での自分の投稿に反応をしてもらえるだけで、幸せ。

心の奥底が、ぎゅーーんと締め付けられて、幸せで幸せで仕方がなくて、一日の疲れが一気に吹っ飛んでしまう。

心が満たされてゆく。
それだけで、一週間分くらいの心の充電ができる。

思い出すだけで温かい気持ちになることができる。
思い出しては、何度も何度も反芻してしまう。

生きてて良かった、と思える。

そんな人がいるだけで、きっと幸せなんだと思う。


好きな人が自分に話してくれる何気ない話が好きで、それは自分にだけではなくて、周りの人にも話している内容だったとしても、特別ではなくても、一緒に居られるだけで幸せで、結局はただそれだけなのだと思う。

好きな人と話した内容を、好きな人が自分のためだけにくれた言葉を、絶対に忘れたくはない。死ぬまで一生覚えていたい。
忘れたくなくて、思わず文章にして、書き留めてしまう。

相手は、明日にはもう話した内容を覚えていないかもしれないけれど、この幸せは私一人で味わってしまえば良いや。






③運命を感じる
好きなもの、好きなこと。
聴いている音楽、見ているドラマ。
普段考えていること、普段やっていること。
話し始めるタイミング、笑うタイミング。

好きな人と、そんなものが同じだっただけで、
全部運命に感じてしまう。

叶わないとわかっている相手でも、奇跡を願ってしまう。

「この人が運命の人だ」と思ってしまう。






④宝物になる
どんなものであっても、「好きな人」が関わるだけで、全てが宝物になる。

好きな人が一瞬でも触れた、自分の持ち物とか
好きな人と会う日に着て行った洋服とか
好きな人と一緒に見た景色とか
好きな人と二人きりで歩いた道とか
好きな人が好きだと言っていた音楽とか、映画とか、小説とか
その全てが一瞬で、自分にとっての宝物へと変わってしまう。

たとえ悪い出来事があったり、ハプニングが起こったとしても、そこに好きな人がいるだけで、全部が「忘れたくない思い出」へと変わる。

その物を使うたびに
その洋服を着るたびに
その景色を見るたびに
その道を通るたびに
その音楽や映画や小説を目にするたびに
その日のことを、好きな人のことを、思い出してしまう。

その度に、蘇ってくる思い出に一人で浸る。
その時間すらも愛おしい。






⑤頭を埋め尽くされる
気がつくと、好きな人のことを一日中考えてしまっている。

何をしていても、何を見ていても、どこにいても
すべてを好きな人に関連づけて考えてしまう。

自分の脳内を、好きな人が支配していくその感覚でさえも、とてつもなく愛おしく感じる。

スマートフォンの、自動で歩数を計測してくれるアプリや、自動で曲の再生時間を計測してくれる音楽アプリのように、「好きな人のことを考えていた時間」を自動で記録してくれたら良いのに。
今年に入ってから、好きな人のことを合計でどのくらいの時間考えていたのか、純粋に知りたい。



⑥ 「好き」という実感
好きな人と関われば関わるほど、
好きな人のことを知れば知るほど、
周りに好きな人の話をすればするほど、
好きな人の「好きなところ」がどんどん増えていく。
どんどん好きになっていく。

いつか爆発してしまうのではないか、と思うくらい『好き』で溢れてゆく。


何気なく話していて、「あ、今私好きな人と話しているんだ」とふと気が付いて幸せを噛み締める瞬間が、とてつもなく好き。

何かがある度に、「私はこの人が好きなんだな」という実感がどんどん増していくのが、なんとなく嬉しい。

この感情は、『好き』とか、そんなありきたりな言葉では表し足りないというか、表してはいけないんだろうな、と思うけれど
好きな人と一緒にいると、結局『好き』以外の全感情と全語彙力を失ってしまう。

この記事が参加している募集

私の作品紹介

忘れられない恋物語

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?