【就活】やりたいこと、興味のあることを探すヒントは過去の経験にあり
深夜バスで仙台から東京へやってきた。
バスの中で眠る体勢が悪かったのか、起き抜けに首を動かしたらじんじんと痛かった。
少しのんびりして向かったのは渋谷。
ぽかぽかした春の陽気に仙台とのギャップを感じつつ、カフェで初めましてをしたのはとある企業に勤める男性。
OB訪問サービス、Matcherで知り合ったその男性は教育業界に勤めている。
「教育関係の仕事をしたいが、具体的にどう絞っていけば良いのかわからない…」というのが一番の相談事だった。
彼と話す中で、わかっているようでいなかった本当に好きなこと、やりたいことを見つけるヒントを得た。
気になる企業を書き出す
ふと目にとまったりインターンをしたことのある企業や団体をいくつか書き出してみる。
私はインターンに応募した教育関係の企業A・Bを選択。
比較項目
今回は大まかな項目、
・対象
・サービス内容
・影響範囲
・仕事内容
・ビジョン、ミッション
を比較していくことに。
A B
【対象】・ 中・高生 ・幼児
【サービス内容】 ・English Camp ・教室運営
・オンライン英語学習 (Social skill 身に着ける)
・スタディツアー
【影響範囲】 ・15人前後(1クラス) ・個別~グループ
【仕事内容】 ・生徒の英文添削指導 ・教室運営
・イベント企画
・英語テスト関連本の執筆
・留学サポート
・教材開発
【ビジョン】
A: 自ら考え行動し、人生を切り開く力を身に着ける
B: 一人一人に合った学び方と環境を提供し、社会を生き抜く力を身に着ける
点数化
各項目で二つの企業を比較し、10点満点で点数をつける。
悩んだら直観で。
A B
【対象】・ 中・高生(6/10) ・ 幼児 (7/10)
【サービス内容】 ・English Camp ・教室運営 (7/10)
・オンライン英語学習
・スタディツアー (9/10)
【影響範囲】 ・15人前後(1クラス)(6/10) ・個別~グループ (7/10)
【仕事内容】 ・生徒の英文添削指導 ・教室運営(6/10)
・イベント企画
・英語テスト関連本の執筆
・留学サポート
・教材開発 (8/10)
【ビジョン】
A: 英語を通して自ら考え行動し、人生を切り開く力を身に着ける(9/10)
B: 一人一人に合った学び方と環境を提供し、社会を生き抜く力を身に着ける(8/10)
分析
完成した表と点数を見直してみる。
一番点数をつけやすく大きな差があったのは「サービス内容」と「仕事内容」。
Aの企業は私の理想にほぼ近い。
留学前に通っていた語学学校で受けた英語教育で私の英語力は格段に上がった。
その英語教育とA企業が提供するサービスが近く、共感できるからかもしれない。
反対に「対象」の項目はすぐに点数をつけられなかった。
中・高生のようなある程度対等に会話ができ、周りの人間や社会に反発心を持つ年代とお世話やしつけがメインになる幼児。
どちらがより自分にとって魅力的かわからなかったのは、判断できるほど彼らと接したことがないからだろう。
ヒントは原体験にあり
表を完成させ分析する中で言われたこと、それは
「原体験が大きく影響してるね」
「こんな英語教育をしたい」
「こんなスキルを身に着ける機会を提供したい」
「こんな職場、作業は苦手だ」
項目ごとの内容やそれぞれの点数を彼に説明するとき、私は毎回今までの経験(インターンや留学)について語っていた。
それらは自分が本当に好きなこと、興味のあることを見極める鍵になる。
また、低く点数をつけたものには過去の苦手意識やトラウマが関係しているが、「どう改善されれば働きたくなるか」「どんなサポートがあればうれしいか」を考えると理想の働き方がより具体化される。
生きていくための武器
今回お話させていただいた男性は、プログラミング学習を通じて子供たちの自己肯定感を上げたり、好奇心を育てることをやりがいにしていた。
彼にとっての教育(プログラミング学習)とは、子供たちが自信をもって生きていくための手段を提供することだった。
私にとってそれは英語教育にあたるのかもしれない。
生徒が「英語を学ぶ」ことがゴールではなく、英語を身に着けることにより世界が広がること、生きやすくなること、度胸がつくことなどが真の目的だ。
だとするならば「自己肯定感」「自尊心」「好奇心」「挑戦」が達成できる環境や人間関係、コミュニティ作りをすることが私のやりたいことであり、英語教育はそのためのツールの一つだ。
続けていること、ありますか?
最後に、最近私がハマっている質問をした。
「毎日(できるだけ)続けていることはありますか?」
たくさんの失敗と挑戦を繰り返し、成長し続けている人を私はかっこいいと思うし尊敬しているのだが、そういう人は自分だけの「これだけは続けている」ことを持っている。
「その日を振り返ってカレンダーに記録するようにしている」と彼は言った。
その日やったことをなんとなく思い出して文字にしてみる。
刺激を受けたこと、落ち込んだこと、楽しかったこと…
次の行動を考えるきっかけになるだけでなく、後から振り返ると自分の成長がわかって楽しそうだ。
いつかこっそり記録をつけている私の筋トレ日記と彼の日記を交換してみたい。
頂いたお礼は知識と経験を得て世界を知るために使わせていただきます。