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商行為の代理 商人の開業準備行為
商法504条 商行為の代理の場合、顕名がなくとも本人に契約の効果が帰属します。
ただし相手方が本人のためにすることを知らなかった場合は
相手方は本人と代理人双方を選択して履行請求ができると考えるのだ。
そして知らなかった場合とは 過失のある者を保護する必要はないから 善意かつ無過失が必要であると考えるのだ。
また、その場合の両債権は一方が選択されればもう一方は主張できなくなるという関係
刑法各論まとめ その3 社会、国家に対する罪
現住建造物と非現住建造物が一体であると認められるかは 現住建造物放火の法定刑が重いことから
人の生命身体に危険が生ずる可能性が高いかで判断すべきです。
具体的には
a 構造的一体性を前提とし、延焼可能性を加味して実質的に判断する 物理的一体性
b 機能的一体性 いずれかが認められるかどうかによるのだ。
公共の危険とは
必ずしも108条、109条1項に規定する建造物等に対する延焼の危険のみ
刑法各論まとめ 財産犯 その2
刑法各論まとめ 財産犯 その2
占有は 人が物を実力的に支配する関係であって、占有の事実と占有の意思から構成されますが
その支配の態様は社会通念によって決するほかなく 置き忘れ事例において
具体的には a 領得時における被害者と財物との時間、 場所的近接性、b 財物があった場所の開放性、
c 被害者が置き忘れた場所を明確に記憶していたか d 周囲の人が気づいていたか などを総合的に考慮すべき
刑法各論まとめ その1
自殺関与罪は
共犯の特別の類型ではなく、独立の犯罪類型として、処罰の対象となるので、
実行行為は、関与行為自体であるのだ。
なぜなら自殺は自己決定の表れとして、違法性が阻却され犯罪ではなく、他人の自殺への関与は生命への干渉として可罰性があるからなのだ。
妊婦を暴行して、分娩時期が早まった場合、
堕胎罪となるのだ。
分娩時期は早まらなかったが胎児に傷害があった場合
胎児は母体の一部であると言え、母
因果関係の択一的競合 仮定的因果関係 事実、法律、規範的構成要件要素の錯誤 間接正犯 中立行為による幇助
双方意図せず、偶然2人の者が毒薬を入れた場合などの因果関係における択一的競合は
双方とも致死量を入れていた場合、条件関係が認められず、 双方が致死量の半分をいれていたら、条件関係が認められてしまい不合理であるので
条件関係の公式を修正し、いくつかの行為のうち、すべての場合を除けば、結果が発生しない場合因果関係が認められるのだ。
死刑執行ボタンを一般人が推した場合などの仮定的因果関係は
仮定
間接正犯 故意ある道具
間接正犯の被利用者が、途中で利用者の意図に気づいたにもかかわらず、自己の意思で犯罪を実行した場合どうなるか
正犯とは自らの意思で犯罪を実現し、第一次的な責任を負う者であるから、間接正犯が成立するには
a 行為者が被利用者に対して行為支配性を有していること
b 他人の犯罪を自己の犯罪として実行する意思があることが必要なのだ。
そうだとすると、被利用者に故意がある場合には間接正犯の既遂は成立しないのだ
早すぎた構成要件の実現 クロロホルム判例 遅すぎた構成要件の実現 ウェーバーの概括的故意
第二行為で殺人を行う予定であった者が、準備行為であるクロロホルム吸引という第一行為で結果が発生してしまった場合はどのように評価すればよいか。
第一行為には結果発生の認識がなく、故意がないのではないかが問題となります。
この点、第一行為と第二行為を一体としてみることができれば43条本文でいうところの 第二行為の 実行の着手が認められ
故意責任を問うことができる。
そこで a 構成要件該当行為への密接
原因において自由な行為 責任モデル
心神喪失状態を行使者自身が招き、行為を完遂した場合、39条1項により不可罰とするのは不合理です。
この点 責任の前提として責任能力が必要とされる根拠は
犯罪結果が責任能力ある状態での意思決定に基づいて実現しているときに非難が可能になるからなのだ。
そうだとすれば、
a 責任能力状態のもとにした 原因たる意思決定が b 結果行為まで連続して貫かれて c 結果がその意思決定により生じた場合
全体