猫と山

猫、山、マンガ、小説が好きです。現在、登山経験ゼロの関西アラサー女子がせっせと山登りを…

猫と山

猫、山、マンガ、小説が好きです。現在、登山経験ゼロの関西アラサー女子がせっせと山登りをする小説投稿中。ぜひマガジンの「1」から順にご覧ください。 登山小説の合間に、山についてだったりそうじゃなかったりする雑記も投稿しています。

マガジン

  • 関西女子のよちよち山登り 6摩耶山+おまけ

    兵庫県の山に初チャレンジ。これまでの山にはない景色、出合いに、登和子さんは驚きっぱなしです。 ※作中の状況は最新のものでない可能性があります。 実際に登山をする際は最新情報を入手の上、 取り組まれることをオススメいたします。

  • 小説集

    『関西女子のよちよち山登り』以外の小説はこちら。 一話完結の掌編小説が中心なので、さくっとお読みいただけます。

  • 雑記

    山登りに関係したりしていなかったりする雑記をまとめています。

  • 関西女子のよちよち山登り 5.どんづる峯+おまけ

    登山好きの恋人・秋庭次郞と“異色の山”どんづる峯に行くこととなった登和子。 これまでの山では見たことのない風景が広がる中、登和子はここで、自分の隠された気持ちと向き合います。 ※作中の状況は最新のものでない可能性があります。 実際に登山をする際は最新情報を入手の上、 取り組まれることをオススメいたします。

  • 関西女子のよちよち山登り 4.飯盛山+おまけ

    今回の登山のテーマは「山ごはん」。 必要な道具を買いそろえ、大阪府四條畷市と大東市にまたがる 「飯盛山」の頂上を目指します。 順調に行くかに思われた山行ですが、思わぬ誤算が……。 ※作中の状況は最新のものでない可能性があります。 実際に登山をする際は最新情報を入手の上、 取り組まれることをオススメいたします。

最近の記事

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『関西女子のよちよち山登り』のご案内

『関西女子のよちよち山登り』とは登山経験ほぼゼロ、運動神経イマイチの関西女子(三十路)、山谷 登和子(やまたに とわこ)。 子供のとき以来山登りをしたことがない彼女が、失敗と経験を繰り返しながら、少しずつ山での楽しみ方を身につけていきます。 登る山は大阪を中心とした関西圏。ひとりだったり、誰かとだったり。 そんな登和子さんの山登りをどうぞお楽しみください。 1.金剛山(千早本道)/1.5 次の山に向けて/2.国見山~交野山/ 2.5 酔ってたのしい約束を/3.大和葛城山/3

    • 「関西女子のよちよち山登り 6.摩耶山」(終)

       しばらく食べ進め、ふと顔を上げた。南に面した窓の外には、神戸の街並みと海、遠くの山々が広がっている。  山の頂上でありながら、空調の効いた室内でおいしいケーキとコーヒーに舌鼓を打ち、素晴らしい景色を眺めている。  この状況は、至福としか言いようがない。  胸に広がっていた暗いもやもやは気がつけばすっかり取れていた。  登和子の頭に、終わりよければすべてよし、という言葉が浮かんだ。 『それはダムやなくて堰堤ちゃうかな』  帰宅後、仲間と山に登っていた次郞と、

      • 私にとって小説を書くのは自給自足のためでもあったなあ、と思い出す。一昨年から去年にかけてnoteに書きちらして放り出した小説を、読み返してしみじみと。

        • 【掌編小説】泡沫の夢

           縁側、黄緑の葉を茂らせる木々、その足下に咲く色とりどりの花、蝶が舞い飛び、青空。  空気の流れが見えそうなほど、視界のすべてが澄み切っている。すううと大きく深呼吸した。なんて気持ちのいい。  傍らにはお盆に載った急須と湯飲み。急須を持ち上げると手応えがあり、そのまま湯飲みにそそいだ。この匂いはほうじ茶。  急須の陰でかくれんぼしていた小鉢が目に入る。そこにはきらきらときれいな琥珀糖や、和紙にくるまれた和三盆、キャラメル、飴玉といった小さなおやつが、落ちそうで落ちない絶

        • 固定された記事

        『関西女子のよちよち山登り』のご案内

        • 「関西女子のよちよち山登り 6.摩耶山」(終)

        • 私にとって小説を書くのは自給自足のためでもあったなあ、と思い出す。一昨年から去年にかけてnoteに書きちらして放り出した小説を、読み返してしみじみと。

        • 【掌編小説】泡沫の夢

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        • 関西女子のよちよち山登り 6摩耶山+おまけ
          7本
        • 小説集
          23本
        • 雑記
          46本
        • 関西女子のよちよち山登り 5.どんづる峯+おまけ
          8本
        • 関西女子のよちよち山登り 4.飯盛山+おまけ
          8本
        • 関西女子のよちよち山登り 1.金剛山(千早本道)+おまけ
          7本

        記事

          【短編小説】マスク-05(終)

          *これまでの話* マスク・マスク-02・マスク-03・マスク-04 ※感染症について偏った表現がなされていますが、小説上の表現としてご容赦いただけますと幸いです※  閉めきった窓から、蝉の騒がしい鳴き声が忍び込んでくる。しばらくレースカーテン越しのぼんやりとした窓を眺め、由利子はパソコンに向き直った。  忌まわしいあの感染症が日本にもたらされてから、二年と少しの月日が過ぎた。  会社ではテレワークが解除されつつあるが、由利子は持病があるとウソをつき、在宅を続けている。

          【短編小説】マスク-05(終)

          ずーっとほったらかしにしていた『マスク』のラストを近々アップします。気持ちが重くなるのでなかなか手がつけられないままもう、夏、寸前。

          ずーっとほったらかしにしていた『マスク』のラストを近々アップします。気持ちが重くなるのでなかなか手がつけられないままもう、夏、寸前。

          全然noteに触れられないままぐんぐん時が過ぎていく~…! 書きたい気持ちが日常生活に負ける…。 とりあえず以前山に行ったときに 出会った猫の写真を置いていきます。 足にめり込んで一体化しちゃった猫。

          全然noteに触れられないままぐんぐん時が過ぎていく~…! 書きたい気持ちが日常生活に負ける…。 とりあえず以前山に行ったときに 出会った猫の写真を置いていきます。 足にめり込んで一体化しちゃった猫。

          10年くらい前の失業保険が追加で振り込まれていました。 計算ミスで、本来の金額より少なく給付されていた模様。 振り込まれた額---なんと800円ちょい。 このためにかかった振込手数料(zeikin!)を思うと、 追加給付を辞退するという制度もいるんやない…?と思いました。

          10年くらい前の失業保険が追加で振り込まれていました。 計算ミスで、本来の金額より少なく給付されていた模様。 振り込まれた額---なんと800円ちょい。 このためにかかった振込手数料(zeikin!)を思うと、 追加給付を辞退するという制度もいるんやない…?と思いました。

          【短編小説】マスク-04

          マスクをあごまでずり下げで歩く人間。 あごマスクのままスマホで会話する人間。 あごマスクのまま大きなくしゃみをする人間。 店内でマスクをせずに大声で会話する人間。 マスクをせずに堂々と歩いている人間。 なぜそんな非道なことができるのだろう。 「マスクをしたくも事情があってできない人もいる、理解を」とメディアで言われてるが、マスクをしていない人間の内、そんな事情がある人は一体どれくらいいるのか?1%もいないのではないか。 99%以上は、マスクをつけられるのにつけたくないだ

          【短編小説】マスク-04

          【雑記】沼、召還

          『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(通称:チェリまほ)』沼にはまり、レコーダーがないのにブルーレイBOXを予約して早二ヶ月。 noteでも何度かチェリまほについて書き散らしていましたね…。 今日、ブルーレイBOXがついに届きました! うひょひょ、うれしーい!! でも、最初見たときは「あれ?これ?箱でくるんやないの?」ときょとん…。 ○○BOXと名のつくものをこれまで購入したことがなく、てっきり正方形の大きな箱で届くのだと思っていたのです。 日中、amazo

          【雑記】沼、召還

          【雑記】フライパンの使い分け

          以前ここでぼやいたこびりつくフライパンの話の続き。 コメント欄で「ティファールが良い」とアドバイスをいただき、早速買いに走りました。 サイズは小さすぎず大きすぎず、「取っ手がとーれーる~♪」必要は特にないので取っ手付きで、ランク?は真ん中くらいのほどよいものを。 と選んだところ、 お値段、約五千円也。 これまでの人生でこれほど高額なフライパンを購入したことがない私は心で「ごせっ…!?」と震えましたが(だからこびりつくフライパンを量産してしまうのか)、えいや!と購入。

          【雑記】フライパンの使い分け

          【短編小説】マスク-03

          ここまでの衝撃を受けたのは、中学生以来かもしれない。 今日ニュースで、スーパーコンピュータの富岳による、会話時における飛沫のシミュレーションが取り上げられていた。 テーブルに四人で座り、そのうちの一人が隣の一人に話しかける。 すると、話しかけたほうの口から、まるで噴水を横に置いたように、相手に向かって大量の飛沫が飛んだ。浴びせかけた、といったほうがしっくりくるかもしれない。 今もその光景が目に焼き付いて私を怖がらせる。 一体これまでどれだけ他人の飛沫を浴び、逆に浴びさ

          【短編小説】マスク-03

          「関西女子のよちよち山登り 6.摩耶山」(6)

           階段を上りきった先は、数組のテーブルとイスのセットが置かれたテラスになっていた。 一番奥のテーブルで四人グループがバーベキューを楽しんでおり、お店の入口はその席のすぐ近くにある。  店内に入ると、中は笑い声に満ちていた。見るからに山に行き慣れた五十代くらいの男女のグループが、ビールを飲みながら楽しそうに話している。  登和子はびっくりした。    山登りでビール!?  しかし考えてみればアリかもしれない。ロープウェイで下山するのなら、アルコールを飲もうがおなかいっ

          「関西女子のよちよち山登り 6.摩耶山」(6)

          【短編小説】マスク-02

          今日は久しぶりにお弁当を作った。 たいてい毎日一緒にお昼に出かけるY先輩は、私が今日はお弁当だからと断ると、意外そうな顔をした。 そして「お弁当つくってえらいね」と褒めてくれた。 ありがとうございます、と言いながら、マスクの下の笑顔は少しこわばってしまった。なんとなく後ろめたかった。 めずらしくお弁当を作った理由はただ一つ。 先輩と一緒にお昼に出かけたくなかったから。 マスクを人前で取りたくなかったから。 今日、私は、これまで選んだことのない色の口紅をつけて出社

          【短編小説】マスク-02

          【雑記】価値観の相違

          日曜日の朝食中、テレビをつけるとクリエイターの佐藤可士和さんが特集されていました。 パートナーは佐藤可士和さんの存在を知らず、とりあえずチャンネルはそのままに特集を見てみることに。 無印良品、セブンイレブン、今治タオルの再生と、佐藤さんが手がけた輝かしい仕事が紹介されていきます。 ほうほうと見ていると、隣から「すごいなあ」とつぶやきが。 (おっ、佐藤さんのすごさに感嘆しているのか、パートナーよ) と口に出しかけたそのとき、パートナーが言葉を継ぎました。 「ブロッコ

          【雑記】価値観の相違

          【短編小説】マスク

          マスクは本音を隠してくれる。 余計なひとことにムッとして、相手に向かって「いー!」と歯をむき出しにしていても、 飲み込みたくないけれど飲み込まざるを得ない提案を受けて頬が引きつっていても、 マスクから出た目元はふんわり笑みの形。 マスクのおかげで、私はこっそりと、しかし大胆に、すなおに感情を出せるようになった。 その分、少しだけ生きやすくなったような気がする。 遠からずやってくるだろうマスクなしの生活が、うれしい反面、私は怖い。 おとなになった私を守ってくれるも

          【短編小説】マスク