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関西女子のよちよち山登り 5.どんづる峯+おまけ

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登山好きの恋人・秋庭次郞と“異色の山”どんづる峯に行くこととなった登和子。 これまでの山では見たことのない風景が広がる中、登和子はここで、自分の隠された気持ちと向き合います。 … もっと読む
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記事一覧

「関西女子のよちよち山登り 5. 5 悩める登和子さん」(終)

前の話 / 次の話  オシャレ、いるのか。山でもいるのか。  正直、いわゆる山ガールの服…

猫と山
3年前
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「関西女子のよちよち山登り 5. 5 悩める登和子さん」(1)

前の話 / 次の話  ベッドに寝転びながら、カーテンレールにかけたTシャツを眺める。 「…

猫と山
3年前
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「関西女子のよちよち山登り 5. どんづる峯」(終)

前の話 / 次の話  屯鶴峯の頂上は狭いが拓けていて、鉄塔がそびえ立っていた。近くの木の…

猫と山
3年前
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「関西女子のよちよち山登り 5. どんづる峯」(5)

前の話 / 次の話  ダンジョン、と感じたのはあながち的外れではなかった。  白い岩の上…

猫と山
3年前
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「関西女子のよちよち山登り 5. どんづる峯」(4)

前の話 / 次の話 「すごいよなあ!おれも実物見たんは初めてやけど、なかなかの迫力や」 …

猫と山
3年前
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「関西女子のよちよち山登り 5. どんづる峯」(3)

前の話 / 次の話  しばらく『行き止まり』の紙が頭の中でチラチラしていたが、結局道に異…

猫と山
3年前
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「関西女子のよちよち山登り 5. どんづる峯」(2)

前の話 / 次の話  人とすれ違えないくらいの細くゆるやかな坂を登っていく。五分も経たないうちに、前を行く次郞の足が止まった。 「あれ、おかしいな」   「どうしたん」 「いや、こっちのはずやねんけど」  次郞は言いよどみ、道の脇にある一本の木を指さす。  細い木の幹にラミネート加工された紙が掛けられている。 「『行き止まり この先 香芝市』?え、この道行き止まりなん?」 「そんなはずないねんけどなあ、香芝市のホームページにも、なんもお知らせなかったし」  次郞

「関西女子のよちよち山登り 5. どんづる峯」(1)

前の話 / 次の話 「どんづる……みね?」 「それ、どんづるぼうっていうねん」  『どん…

猫と山
3年前
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