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前の話 / 次の話 「あ……っづい」 こめかみから頬に汗が流れ落ちる。背中がどんどん汗…
前の話 / 次の話 登山道を進むにつれて次第に木陰が増えていく。一時でも太陽の熱から逃…
前の話 / 次の話 周りに目を向けると、像の近くに『飯盛城址』と書かれた石碑を見つけた…
前の話 / 次の話 なんとかバーナーをセットし終え、深型クッカーの深い方に水と麺を入れ…
前の話 / 次の話 調理用具を片付け、そろそろ下山しようかと立ち上がる。 「あ」 …
前の話 / 次の話 *** 商品が落ちてくる時間ももどか…
前の話 / 次の話 拝啓、小林優希さま。お元気ですか。私も元気です。 ところで、山に登っていることが次郞にばれました。 今、居酒屋で重い沈黙に包まれています。 この心の手紙が届いたら、助けに来てください。 とても気まずいです。 敬具 *** ビールから泡がゆるゆると消えていく。手を付けられないままの料理が悲しげに冷めていく。 テーブルの一角に視線を落としたまま、登和子は目を上げられずにいた。向かい
前の話 / 次の話 もともと怒りっぽいたちではないが、次郞は怒りもせず、悲しみもせず、…