『ママがもうこの世界にいなくても~私の命の日記~』の感想
『ママがもうこの世界にいなくても~私の命の日記~』/ 遠藤 和
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20代後半ぐらいの,まだ若い段階で大腸がんになってしまった遠藤和さんの日々を綴ったブログ本。
後半あたりから、この本を読むことに釘付けになった。
何といえばいいのだろうか。 日常に忍び寄るゾンビパニックものを読んでいるような感じというか、たった一人だけで津波に飲み込まれるような体験
というか。
本人も、納得も理解もしていないのに、がんというものは有無を言わさない勢いで、ササササササササーーーーーーーーーーーーーーーーッッと、
日常の中に入り込んでいくのだ。
その不条理感が、読んでいて本当によく分かる。
「何で、こんな目に会わなければならないのだろう…?」と思った。
本人の生活習慣が招いた結果だとも、言おうと思えばいえるのかもしれないけれども。
若くして発病した大腸がんというリアルが、あまりにも待ったなしで畳みかけてくるので、「何だコレ??????」と、人生の意味や無意味(虚無性みたいなもの)について考えざるを得なくなっていくのだ。
『人はいつか必ず死ぬ』
『だから、限られた人生の中で納得のいくように生きて、死ななければならない』
言葉にしてみれば当たり前なことなんだけれども、ようするにそういうこと
なんだと思う。
看護師さんはこんな風にして、お年寄りや不治の病に罹った方とかを看取っているんですね。(ーωー;
この本を最後まで読んでて、『人を看取るとはどういうことか』ということの一端を感じることが出来ました。(ー人ー* 有難う。
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追記:女性の大腸がんになる人って、年々右肩上がりでうなぎ上りに上昇し
続けているそうです。
女性は肉食系だからでしょうか…?(肉好き多いしな…)
本の中でも、遠藤和さんが食べてるものがことごとくファストフード寄り
というか、体に悪そうだったのが気になりました。
「何で大腸がんなのに焼肉🍖とかハンバーガー🍔とかを食べるの?」っ
て。
あんまり、そこらへんのことを知らなかったんでしょうか…。
糖尿病とがんって似てますね。 両者共に、生活習慣病です。
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