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『エクソダス~アメリカ国境の狂気と祈り~』の感想

『エクソダス~アメリカ国境の狂気と祈り~』/村山 祐介
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中米、南米、その他から、アメリカに向かう難民、移民の方達を追った
レポ。
 
なぜ彼、彼女らが祖国を追われ、難民に(あるいは稼ぎ手の移民に)ならざるをえなくなるのかがよく分かるのだけれども。(ーωー;
 
 
『分かったところで解決策は見えない』というか、難民問題には人生の
不条理が濃縮されているというか、『どうなりゃいいんだ』というような
状況が、この世にはザラにあるということが、よく分かったのだった。
 
 
アメリカ側の、壁を設けて難民が不法入国するのを防ごうとするのも
よく分かるんだけれども、中南米のカオスすぎる状況から、命からがら
逃げてきた人達の、生きるための居場所を求める立場も分かるのだ。
 
 
そこに、マフィアとか、難民支援団体とか、いろんな人が関わってきて、
本当にもうどうなったらいいのか分からない状況になっている。
 
 
この本を読んでいて、「これこそが人生だ」という、よく分からない
感想を抱いた。(ーωー(人生って、本質的にままならないものだわなと)
 
 
 
「私だったら、(祖国を追われた難民として)どう生きるだろう???」
というようなことは、よく考えたんだけれども。
 
「人間には結局、値札が付いているのか」とか、「結局人生は持ってる
カードで勝負するしかないのか」とか、「世の貧困国の多くの人は、
いっちゃなんだけどブタみたいなカードしか持ってない…ということなのか?」とか、「いや、置かれた環境で、もうすでに何やかや決まってしまうのか???」とか(そういう要素はあると思う)、いろんなことをモヤン
モヤンと考えさせられたのだった。(ーωー;;
 
 

つまり、『人生とはそういうこと』なのだ。

(どういうことなのだ)


 
出来ることなら、皆が幸せであれればいいですね。
(本当に、そうなのでしょうか…?)
 
この本を読むと、そういった人生の多様性を身につけることが出来る
ような気がします。(ーωー+
 
 
私達は、『苦しみランド』で苦しむことをエンジョイ(?)してるんで
しょうか。 そうでもないんでしょうか。
 
 
 
そんなことを思いました。(ーωー 何でこんなに苦しんでるのと。

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