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アキの詩集

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2022年5月の記事一覧

言葉の花束ーアキの詩集No.56

言葉の花束ーアキの詩集No.56

1.「一瞬のピクニック」仕事中に
ふと
外に出てみれば

陽射しは
ぽかぽかと
温かくて

風が
やんわりと
涼しくて
心地よい

こういう日は
のんびり過ごして

その
心地よさを
うんと
堪能したい

こっそり
抜け出して
ピクニックにでも行こうか?

なんて
考えてみて

くすりと笑って
仕事に戻る

でもね
ほんの一瞬だったけれど

ピクニックを
楽しんだよ

気持ちの良い
陽射しと風を感

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「寄り添い歩く人々」#置きポエム展

「寄り添い歩く人々」#置きポエム展

1.「寄り添い歩く人々」腕を組んで
老夫婦が歩く

若いカップルが
横に並んで
信号を渡る

犬を連れた女性が
道を歩く

友達らしき
女の子が二人
並んで歩く

同じユニフォームを着た
少年達が
自転車に乗って
駆けていく

道行く人々の
寄り添い合って
歩いて行く様子を見ると

誰だって
一人では寂しくて

だからこそ
誰かの温もりを感じたくなる

心と心の温もりが
感じられる距離で

お互い

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言葉の花束ーアキの詩集No.55

言葉の花束ーアキの詩集No.55

1.「優しい風」夕暮れ時に
そよそよと吹く風が

優しく
頬を撫で

体をふわりと
包み込む

緊張が
ふっと緩んで

風の中に
身を預けたくなった

ふわりと優しい
風のベッドに
ばたんきゅうしたくて

母のような
優しい風の胸の中に
飛び込みたくなって

私の全てを
受け止めて欲しくなった

そんな私に対し
風は

今日も
お疲れ様
よく頑張ったね

そんなエールを
送ってくれたような気がして

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言葉の花束ーアキの詩集No.54

1.「タンポポの旅路」野原一面に咲く
黄色いタンポポの群生が

いつの間にか
白い綿毛に
変わっていた

仲間達に
別れを告げて

それぞれが
新たな世界へと
旅立とうとしている

どこに向かうかは
本人達も
分からない

風の向くまま
身を委ねて

降り立ったところで
咲こうとしている

みんな
どんな思いで
旅立とうとしているんだろうか?

仲間達やふるさとへの
惜別の思いもあれば

未知の世

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言葉の花束ーアキの詩集No.53

言葉の花束ーアキの詩集No.53

1.「私の心は空と同じ」雨が
ザアザア
降って

雷が
ゴロゴロ
鳴って

天気が
荒れて

怖いなと
ブルブル
震えていたけれど

ほら
見てよ

いつの間にか
雨が上がって

お空が
にっこりと
笑っている

止まない
雨はない

雷も
いつか鎮まる

私の心も
空と同じ

だから
大丈夫だよ

ほら見て
空に
虹が架かっている

とても
綺麗だね

私の未来も
きっとこんな感じに
明るい

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言葉の花束-アキの詩集No.52

言葉の花束-アキの詩集No.52

1.「風の強い日」風が強い

ゴーゴー
ガタガタ
ピューピュー

ちょっと
気持ちが落ち着かない

でも
この風は
どこから来て
どこに向かうのか?

風の通り道を
音を聞いて
イメージするのも
面白い

ガタガタ
サーッ

雨戸や
草木が
揺れる

風は
あっちに行ったり
こっちに行ったり

なんて
自由なんだろう

私も
こうでありたい

ようく耳を澄ませば
蛙や虫たちが
風の音にハモって

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