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【絵本】 「かわいい助っ人」

今日初めて知ったのですが
毎年11月30日は「絵本の日」なんだそうですね。
そうなんです。まさに今日!
というわけで本日は、ちょうど出来上がった絵本(ねじり的)を
投稿させていただきたいと思います。
おふたりさんとトットさんのお話です。

《登場人物》
おふたりさん:ねじりさんと相棒さん。
トットさんコーチョレホトットさん。こびと界のココア専門店店主。
ねじちゃん:「わたし」のことです。おふたりさんにこう呼ばれています。
謎の助っ人:?

では物語のはじまりはじまり~。

***


「トットさん最近来ないねぇ」
「どうしたんだろうねぇ…」

おふたりさんはこのところ元気がありません。
どうやら最近おふたりさんのところに
仲良しのトットさんが遊びに来ていないそうなのです。

「心配ならトットさんのところに行ってみたら?」
「そっかぁ…そうだね!」

ふたりは急いで出かける準備をします。
(あれ?でもトットさんの所へはどうやって行くんだろう?)
(いつものこびとさん専用のドアで行くのかしら?)

「トットさんの所へはこれで行くよ~」

すると突然、赤と白のシマシマタイツがひゅるりと袋状に変身しました。
この子がトットさんの所まで連れて行ってくれるといいます。
実はこれ、以前トットさんからプレゼントでもらったものでした。

「じゃあねじちゃん、行ってきまーす!」
そう言うとふたりはシマシマさんに乗って旅立っていったのでした。


赤と白のシマシマタイツは優しくふたりを運んでいきます。
タイツの中はゆりかごのようにゆらゆらふわふわ。
シマシマさんはふたりを乗せてゆっくりと進みます。
今日はポカポカしていてとても気持ちのいい空で
ふたりはいつしか眠ってしまいました。


ふたりが目を開けると、すでにトットさんのココア屋の前にいました。
シマシマタイツはいつの間にか小さくなって
マフラーのように相棒さんの首に巻かれています。
「シマシマさん、ここまで連れてきてくれてありがとうね」


ふたりがココア色をした入口のドアを開けると
トットさんが奥のほうで椅子に座って眠っていました。

ふたりがそーっと近づくと、トットさんが目を覚ましました。

「おやおやおふたりさん。来てくれたのかトット?」
「トットさん、起こしちゃってごめんね。心配で来ちゃったの」
「いや、いいんだトット。それより最近そっちへ行けなくてすまなかったのぉ。季節柄、最近ココア屋も忙しいんだトット。一人では大変でのぉ…」

トットさんはため息をつきながら続けます。

「それに少し前にまた腰を痛めてしまったせいで、ワシの元気の源『赤と白のシマシマタイツ』を一人で履くことができなくて元気が出んのじゃ。これさえ履くことができれば、腰もすぐに良くなると思うのじゃが…

おふたりさんは顔を見合わせ「それならまかせて!」と
トットさんの腰を気遣いながら、赤と白のシマシマタイツを
ゆっくりそろそろと履かせてあげました。
するとトットさん、みるみるうちに元気になり大声で叫んだのです。

「ホッホ~!!」

その後のトットさんといったらもう!
腰をフリフリしながらココアサンバまで始めちゃった!
それを見ていたおふたりさんも嬉しくなって
三人で一緒にダンス・ダンス・ダンス!!

トットさんの元気になった姿を見て
ふたりは心から安心したのでした。

そしてふたりはトットさんに言います。

「あのねトットさん。アルバイトを募集してみたらどうかな?

おふたりさんはやっぱりトットさんのことが心配でした。
今回はたまたま良くなったけれど、またすぐにココア屋の忙しさで
トットさんが腰を痛めてしまうのではないか、と。
この時期にココア屋を一人でやるのはどう考えても大変です。
だからこそ、今のこの忙しい時期だけでも
誰かにお手伝いをお願いするのはどうかと…

するとトットさんもこの提案に賛成してくれました。

「よし。それじゃあすぐに募集の貼り紙を作ろう!」

さっそくおふたりさんはアルバイト募集の貼り紙を作り
お店の入口のドアのところに目立つように貼りました。

「一緒に美味しいココアを作ってくれる方 募集しています」

はたして誰か来てくれる人はいるのでしょうか…?


一緒に働いてくれる人が見つかるまでは、おふたりさんが一生懸命
トットさんのお手伝いをしていました。
そしてなんと数日後。
ココア屋を一緒にやってくれる人が決まったのです。


それは「双子のこびとさん」でした。

なんと実はこの双子のこびとさん
トットさんのココアが大好きな「お店の常連さん」だったのです。

「困ってるなら言ってよ。最近お店が開いてないから心配してたんだっ」

これにはトットさんも大喜び!
自分のココアを大好きと言ってくれる人たちと一緒に働けるなんて。
トットさんの幸せそうな笑顔におふたりさんも嬉しくなりました。

「トットさん。もう無理しちゃだめだよ」
「何か困ったことがあったらこれからはすぐに言ってね」

トットさんはうんうんと頷いていました。
となりで双子のこびとさんも一緒にうんうんと頷いていました。

それからみんなでいっぱいおしゃべりを楽しんだあと
おふたりさんはそろそろお家へ帰ることにしました。
そうですね、ねじちゃんが寂しがっていますしね。


帰り際、おふたりさんはトットさんをぎゅうっと抱きしめます。
トットさんからはココアの甘いいい匂いがしました。

「じゃあトットさん。またくるねぇ」
「疲れたらまたココア風呂にも入りに来てね!」
「そうするトット!おふたりさんもまたいつでも来てくれトット~!」

トットさんと双子のこびとさんに別れをつげ
ふたりはまたシマシマタイツに包まれて帰っていきました。


お家に帰ってきたおふたりさんからは
ココアの甘いいい匂いがします。
この匂いにつられたわたしは、おふたりさんに
顔をむぎゅっと当てながらすんすんと嗅ぎました。

「もうねじちゃん~くすぐったいよぉ」

そう言いながらも、きゃっきゃと嬉しそうにしているおふたりさんは
それはそれは可愛いのでした。


おふたりさん
今回もおつかれさまトット〜。


(おしまい)

***


トットさんについて詳しく知りたい方はこちら!

ココア風呂とは?


《トットさん関連記事》
Marmaladeさんとロッタちゃんの記事もあわせて
順番に並べさせていただきました⇩
興味がある方や、もしまだ読んでいない方がいましたら
ぜひとも読んでいただけると嬉しいです。


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トットさんとココア風呂

トットさんとクリスマスカード

トットさんと秘密のドア

トットさんとお茶会

トットさんとウミネコ (おふたりさんのことも描いてくれてます!)


またロッタちゃんのこちらのマガジンもおすすめです!


みなさん
最後まで読んでいただき
誠にありがとうございました🐨~♬


ではまた。

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