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その名も「ばくだんおにぎり」

名前、酷いですよね。

私が作ったおにぎり、夫からこう呼ばれているのです。

どうやら普通よりちょっと大きいみたいでして。

最初見た時びっくりしたそうです(笑)

でも夫はこのおにぎりを気に入っており、
お昼ご飯用にちゃんとその「ばくだんおにぎり」を持っていくのです。
おかずはなし。
お弁当箱がめんどくくさくて嫌なんだと。
おにぎりなら食べたらなくなるからいいんだってさ。
ふーん。
でもばくだんおにぎり一個とか…ふふふ。
夫のお昼を想像したらちょっと面白かったです(笑)

ばくだんおにぎりばくだんおにぎり、と夫は言う。
夫自ら名前を授けたせいだろうか、
この名前をとても気に入っているらしい。
私の方は「ばくだんおにぎり」と言われる度に
なんとも不思議な複雑な気持ちになっているというのに。
対照的な想い。
まぁいいでしょう。許してあげますよ。
ばくだんおにぎりみたいな、大きな大きな心でね。

写真は恥ずかしいので載せられませんが、
具材は特に何の変哲のないものです。
しかも夫は梅とおかか以外はあまり入れてほしくないのか
もうほぼそれらのみである。
昆布もいいが、そこまでしなくていいとのこと。
せめてもとふりかけを少しかけて混ぜ、
中にちょっとだけ梅干しやおかかを忍ばせる程度。
なんとも質素。夫はこういうのが好きなのである。
正直ね、ものすごく助かっております。
私は特にそこまで料理が得意なわけではないので、
ちょうどぴったりの男性が「お嫁」に来てくれたという感覚すらなる。
シンプルが好きなのはなんとも楽である。

しかし、よくおにぎりだけで飽きないなぁとも思う。
ばくだんおにぎりとここまで仲良くしてくれているのは嬉しいのだが、
こちらもやはり、少し申し訳なくなる時がある。

いつの日か、ばくだんおにぎりに飽きる日が来るのだろうか…
でもその時は淋しいなんて思わずに
何か新しいものを考えたいと思う。
なんせここまで仲良くしてくれたのだからね。
感謝してます。

その時は「ありがとう」と言って、
ばくだんおにぎりさんには
少しの間お休みをとっていただこうかな。

しかし、ばくだんおにぎりに一向に飽きる気配のない夫。
本当に飽きていないのか…一応質問してみる。
「美味しいからこのままで」
はい、わかりました~。
もはや、どこまで記録が伸びるのか楽しくなってきた私。
ここまでくるといつ卒業を言われるのか
少しドキドキしてきました。

まぁそれまでばくだんおにぎりさんには
頑張っていただきましょう。
これからもどうぞよろしくね。


ではまた。

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