記事一覧
能登半島地震についての徒然
2024年1月1日、能登半島を中心とした大地震が日本を襲った。今回深刻な被害を被った志賀町、輪島市、珠洲市、穴水町、七尾市は2007年にもマグニチュード6.9、いわゆる能登半島沖地震が発生しており、このエリアをなぞるように活断層が広がっているという。原因について、流体の存在が騒がれ、はたまた人工地震と陰謀論が囁かれ、究明にされないまま被害は今もなお深刻化を止められずにいる。同時期には不幸な事故と
もっとみるエモさとはなんであろうか。
エモい。こんな言葉にもWikipediaページが存在しており、その概要を覗くとエモーショナル、えもいわれぬといった感情を示す言葉と定義されているようだ。僕の理解では状況や状態に対して共感し、肯定的な意見を主張する際に、感想に困ると使用できる容易な単語として市民権を得ているように思う。自身もエモいエモいと多様することで安さに身を置くことを許している。が、いったいどういうシチュエーションにその言葉を形
もっとみるウソはホンモノの夢を見るのか。
「窮鼠はチーズの夢を見る」。対象となる作品は察しの通りに、ブレードランナーよろしく、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」になぞり、叶わない願望にも縋ってしまう切なさを、アンドロイドを同性愛者へ換骨奪胎した内容だった。誰に感情移入できるかによって見方が変わるタイプのラブロマンスで、サブスクにどこにでも落ちているため、興味があればクリックすればいいと思う。別に誘導しようという意図はなく、粗筋も無視し
もっとみる「ライ麦畑で捕まえて」
映画「ライ麦畑で出会ったら」の劇場は赤いハンチング帽を被り、自分こそがホールデン・コールフィールドだと主張したい人間達で賑わっていた。
エンドロールの幕が降りた時には啜り泣いている声も漏れていて、同一視する人間は今でも居ることを思い知らされたわけで、少し自分の中でも振り返ってみようと。
「ライ麦畑で捕まえて」
永遠の青春小説、はぐれ者のバイブル。要人の殺害者がこぞって愛読書としていたこと