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理想の音楽雑誌とは

 音楽雑誌のアーチストインタビューはレコード会社なりアーチストの所属事務所なりがお金を出して載っけてもらっているというのは、まぁ日本の音楽業界にちょっと詳しい人ならよく知ってる話です。となればアルバムなんかのレビューもお金を払ってくれたアーチストに悪いことは書けないですよね。正直にあれがダメこれがダメなんて書いたらお前の雑誌なんかに二度と出てやらねえなんてやられかねません。まぁ、音楽雑誌だって昔は純粋にインタビューしたいアーチストにインタビューしたし、アルバムのレビューだって正直な感想を書いていたんですよ。だけどですね。そこにいろいろと業界、まぁぼかしまくれば言えば大人の事情というものが絡んできましていつの間にかこんな状態になってしまったのです。だけどそんな事を知らない一般のリスナーは、アーチストがお金を払って受けているインタビュー記事を読んでその力強い言葉に励まされたり、ライターがお金を貰って書いているレビューを読んで傑作だと思って音源を買う訳です。勿論皆さん生活があるだろうし、そうしなければ業界なんて回らないんだよと人はいうでしょう。しかし私は思うのです。それってやっぱりリスナーに不誠実じゃないかと。純粋なファンなんか自分の好きなアーチストが金で雑誌のページを買ってたなんて知ったらショックだしファンなんてやめるとか言い出しかねません。いや当のアーチストだってインタビュアーに持ち上げられた後でコイツ金もらって人のこと持ち上げてんだよなと思って虚しくなるでしょう。それと当のライターだって広告代のために好きでもないアーチストのインタビューなんかしたくないんじゃないかと思うわけです。じゃあレコード会社に広告代なんか払わないでもっと別のやり方でアーティストを売ればいいじゃん。アーティストもレコード会社に乗せられて広告がわりのインタビューなんて受けなければいいじゃん。それから雑誌も広告代目当てに興味もないアーティストのインタビューなんか載せなきゃいいじゃんという方もいるかもいるでしょう。だけどそんなにうまくいかないのが現実です。レコード会社もいかにアーティストを宣伝するか考えなきゃいけないし、アーティストだっていかに自分を売るかで精一杯です。アーティストといってもセルフプロデュースなどできる人はごく限られていますから結局は今のやり方に従うしかないんじゃないでしょうか。

 そこで私はそんな現在の音楽業界の悪しき弊害を断つ方法を一つ考えてみました。それは雑誌を作るということです。雑誌と聞いてえっと思うでしょう。雑誌じゃ今までと同じじゃん。結局レコード会社の広告だらけになって終わりじゃんって。いやそうではないんです。私は雑誌のページをアーティストに買い取ってもらうことで運営していきたいのです。そしたらアーティストは自分の宣伝を好きなように出来るじゃないですか。アーティストに提供する一ページの金額は一律いくらと決めることにします。テキストいくら、モノクロフォトいくら、カラーフォトいくら、とこんな風にそれぞれいくらと決めてそれを公表することにします。ビッグアーティストだろうが、インディーズ、あるいはアマチュアで音源を制作したことがない人だろうがページ代は一律いくらと決めます。アーティストの皆さんはその買い取ったページでインタビューやCDの宣伝やファンに向けてのメッセージやフォトを好きなように載せることが出来るわけです。さらに全てのアーティストの音楽活動を支援するために音楽活動しながら出来るバイト情報も載せる計画を立てています。

 というわけで私の理想の音楽雑誌を語ってみました。なおあくまで理想の雑誌なので発行する気など全くありません。大体そんなお金はないしもし誰かがくれたら間違いなく持ち逃げしてしまうでしょう!


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