カナデとウタ6
入部して半年がたった。ウタは、充実した毎日を送っている。
中学からの親友のマキがいう
「ねえウター、今日、帰りにカフェいかない?」
「かわいいとこ見つけたんだあ」
「ごめーん!今日練習にいくの!」とウタ。
マキは「そっかあ」といった。
「なんか最近、ウタ、すごいよね」
「なにが?」とウタ。
「うーん、なんか輝いてるって感じ 笑
部活も頑張っとるし。」
いままで、ウタが自分からこんなに夢中になったことがなかった。友達に合わせるんじゃなくて、自分で新しく始めたから、かもしれない。
ウタは、わくわくしていた。
勇気を出して、部活に入って、ほんとによかった!
友達もできたし、先輩とも仲良くなってきた。ウタは、いままで関わったことのないような派手な人たちと話ができて、嬉しかった。
授業のあとは、バンドの練習がある。バンドの練習はドラム、ベース、ギター、ボーカルの4人で行う。が、それとは別にみんなで集まる部会も行われる。部会では、バンドのメンバー以外と喋って仲良くなれるのだ。
夜遅くまで、練習したり、帰りには、ご飯を食べに行ったりした。コンビニでアイスを買ってみんなで食べたりした。
雪の日に、ふざけてアイスを食べる先輩もいて、とても楽しかった。
気がつけば、軽音楽部は、ウタの居場所になっていた。
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