見出し画像

#4 忍び寄る異変!?このイラストでPMSを男性上司に説明した結果は?HANAの話

生理前の不調と仕事の向き合い方について、夏八木・HANAの2パターンを連載します!仕事・治療面において、夏八木とHANAの辿っている道はそれぞれ違います。

今回はHANAが前職での過去をぶっちゃけます!複数回に分けて退職までの経緯を語る予定です。

HANAは複数のクリニックを転々とした後、大学病院でPMS/PMDDを治療し2年目に突入。
現在もPMS/PMDDの症状は生理14日前頃から現れるけど、MAXで酷かった時と比べ、症状は大分改善し、時間をかけて少しずつ症状との向き合い方を学んでいるところ。
そんなHANAは昨年に複数の理由で前職を退職し、今春から大学院に通学中。

1. 前職の仕事・働き方

大学卒業後、4年間、建設企業の海外事業部で営業職として勤務。社員は1000人近くいるけど、私が女性初の営業社員だったんだ。
(どんだけ遅れてるの?と言いたい笑)

元々グローバルな仕事を希望していたし、優しい上司や同僚に恵まれていたから、最初は結構楽しく働いていたよ。
男性がマジョリティの環境で、男性上司達は私への接し方に迷うこともあったみたいだけど、性別に関係なく積極的に仕事も任せてくれたから安心した。
社会人3年目までは海外出張や建設現場での業務も多く、 バリバリ仕事してやりがいも感じてた。

ただ、夜遅くまで残業があり、生活習慣のバランスが崩れていたな。
あとは、建設業はまだまだ古い風潮が残っているから、男尊女卑文化が根強くて、居心地の悪さを感じることが段々増えていったの。

職場に女性の水着のポスターが貼ってあったり、 他人のPC にふざけて性的な画像を表示しようとしたり、私の体について性的な発言をしたり…

あとは私の結婚に対する社長のオーバーリアクション!
裏で、結婚したから子供も産むだろうと予測して、他の事務職女性に営業職を提案するとか。(←え?私が今すぐ子供を望んでいるとは一度も言ってない。勝手に妄想しないでくれます?っていう感じ。)

まあ、アウトな言動が普通に飛び交う日々だったんですよ(笑)
セクハラですね。
こういうのが常態化しているせいで、問題視する社員は少なかったな…
長くなるので、この件については別の回で!(笑)

2. 社会人3年目の春、少しずつ異変が。

大学生の時から月経に伴う症状は出ていたけど、仕事と私生活に大きな影響は無かったから、適当に婦人科の漢方を飲んで気にせずに過ごしてた。

でも、入社後、段々心と体のバランスが崩れていったんだよね。当時は大丈夫だと甘く見て、心身の声に耳を傾けずに無視した私。あとになって、まさか月経関連の症状で大変な事になるなんて知らなかったから。

それで社会人3年目 の春から症状が強く現れるようになったんだ。出勤前から倦怠感・吐き気・眠気・息苦しさ・動悸・腹痛・胃痛・腰痛・気分の落ち込み・仕事に行く気が起きない等といった症状が出始めたの。

症状が重い日は地獄を這いずるような感覚だったね。日記をつけていたお陰で、私の症状が月経周期と関連していることは把握していたから、ネットで調べてPMS/PMDDだと推測していたよ。

業務にも影響が出てきて「月1の生理休暇じゃ足りない!有休も減ってるし…これはガチでやばいかも!」と思い、PMS/PMDDの治療を謳う都内の心療内科に転がり込んで、本格的に治療をしようと通院開始。

問診票に症状をチェックする欄が20個程あって、記載後に医師に見せたら「ほぼ全部ですね」って言われた(苦笑)。
もうあらゆる不調が現れていたの!無理してた証拠だね!

3. 男性上司にPMS/PMDD治療を説明。その時のHANAの心境は。(イラスト付)

まずは私から男性上司に個室で1対1の面談を依頼した。
実際の面談では、PMS/PMDDで業務に若干支障をきたし始めているから通院を開始した、と伝えたよ。

そしたら上司が「いや~。実は、HANAさんが最近元気ないって他の管理職と話してたんだよね~」って言ったの。えー、気付かれてたんだ!って驚いた。

上司はPMS/PMDDという症状自体を知らなかったから、
私の具体的な症状に加えて、
分かりやすいように下のイラストを見せながら月経周期とホルモンバランスについて話し、PMSが起こる背景を詳しく説明したよ。

失礼だけど、小学生を相手に話してると思って説明した記憶がある(笑)
インターネットの資料等を見せながらの方がより理解してもらいやすいかも!

私自身、結構何でもオープンに話す性格だから、こういう月経の話をすることに対してあまり躊躇いは感じなかった。

むしろ「知ってほしい!」という思いが勝っていたな。
ただ、上司に対する信頼があったから話せたんだと思う。

http://besli.jp/symptoms/pms-pmdd-dysmenorrhea-anemia

私が「治療の様子を見ながら、とりあえずは月経周期に合わせて仕事を少し調整したい」とお願いしたら、
「分かった。僕は男性だから、なかなか理解できないテーマではあるけど、体が一番だから。」と普通に話を聞いてくれたから安心した!

あとは、後日、上司の依頼でクリニックの診断書を渡したよ。

4. PMS/PMDDが悪化した要因とは。

社会人1年目からの仕事・職場に対するストレスと社会人3年目の生活スタイルの変化だと思う。

【ストレス要因】
・私の性格
➡完璧主義で頑張りすぎてしまった。
 土日もあまりリフレッシュせず、仕事のことを考える時間が多かった。
 (←メリハリが重要と気付く!)

・当時来日したばかりの外国人夫との結婚 ※当時は殆ど日本語が話せず
➡引っ越し+通勤時間が長くなる。
➡夫との新生活で自分の時間が減少。
➡新生活の諸手続きは私が全て担当で多忙…
➡日本文化に慣れていない外国人夫を支えなければという責任感, etc.

・仕事&職場関連
➡残業が多い。
➡セクハラ常態化。そして会社に相談しても対応ゼロ。(←怒)
➡事業の方向性が分からず仕事の目的を見失う。が、自己啓発本を読んだりして何とか自分を鼓舞し、モチベを保とうとする。(←無理があった)

ストレスを水に例えると、コップに水がどんどん溜まっていって、
結婚を機に溢れ出してキャパオーバーになったって感じ。

気付かないうちに負担は意外と心身にかかっているので、
適度にコップに穴をあけてストレスを流すことを本当にお勧めシマス!

私の場合、ストレス要因に気付くまで結構時間がかかったことを覚えてる。

今だから言えることですが、
「この職場は心地よいか?」
「私はこの仕事を楽しんでいるか?」
「本心でやりたいことは何か?」
と自分の心に耳を傾けることも大事。

当時は「いや、根性でなんとか乗り切れる!」とか色んな雑音が入ってきたけど、耳を研ぎ澄ませてみると違う道が見えるようになりました。


次回の記事では、HANAの仕事とPMS/PMDDの両立方法、そして上司達からの嬉しい&ショックな言葉を綴ります!

私たちと一緒に、「月経関連症状×働き方」を考えてみませんか?コメントやメッセージを頂けたら活動の励みになります💛

“仲間はここにいます。
同じ悩みを抱えている仲間として、一緒に語り合いましょう。”
by HANA&夏八木 #NoMoreTaboo

※私たちのNoteでの「女性」という言葉は身体的性を指しています。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?