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諦めたくない愛情。

2日間の虚しい出来事を友人に話したその日、帰宅早々彼と電話した。 やっと気分が晴れたのにまた彼と話すのは気分が乗らなかったけれど、話したくて待っていたとラインで言われて電話を繋げる。 「Sちゃんとどうだった?」 付き合ったことを友人Sちゃんに報告したときは、舞い上がりながらその話しをした。 今回も彼はそれを期待したんだと合点がいく。 「うん。楽しかったよ。」 「なに話したの?」 「仕事の話しとかお互いのことこか。」 「それだけ?」 「Sちゃんとの話し、Aくん

    • 1か月ぶりのデートは虚しかった。2

      前回の2日目のお話し。 元々目覚ましいらずの朝型のわたしは朝6時には目が覚めた。 前日は日付が変わる前に寝たせいで彼も早めに起きてきて、顔を洗い歯磨きして、軽く化粧してまたベッドでじゃれ合う。 少ししてから彼のデバイスでゲームをして、それが飽きればベッドに戻り身体を重ね、シャワーに行く。 一人暮らし初心者の彼の家の水回りは汚れていて、キッチンと浴室それぞれの排水溝と洗面所全体を掃除して、洗濯機をまわした。 ストレス発散。 洗面所に行った彼は「綺麗になってる!」と子

      • 1か月ぶりのデートは虚しかった。1

        交際1か月の彼と、1か月ぶりのデートをした。 早朝、夜行バスで降りたのは京都駅。 夜勤のあと1日有給をとり調整してくれた彼だけど、結局夜は寝ていない様子で、寝不足が不安なまま夜行バスは予定より1時間も早く着いてしまった。 早く着いたことを伝えると「はやくでるね!」とあっさり受け入れてくれた彼。 「早くてもすることないから予定通りでいいよ!」 「ううん。モーニング食べよう!」 早起きが大の苦手な彼にとって簡単ではないはずなのに、快く受け入れてもらい申し訳なさと同時に

        • 好きなのか寂しいだけか。

          彼とのけんかがあとを立たない。 激しい口論になるし、けんか中の彼は口が悪く、高圧的になる。 きっかけはほんの些細なことばかり。 一言にカチンときたり、束縛だったり。 前までけんかしたあとは嫌われたんじゃないか、冷められたんじゃないかと不安で不安で仕方ないくらい大好きだった。 でも、いつにも増して理不尽に責め立てられたとき、体調が悪いのもあり精神が削られすぎてなにかがぽっきり折れてしまった。 彼の自信家でプライドの高い一面は確かにモラハラ気質を含んでいた。人格否定のよ

        諦めたくない愛情。

          消えたいくらいのコンプレックスを大好きと言ってくれる恋人。

          10代後半から拒食症で30キロ以下になり、次には反動の過食症がなかなか治らずここまできた。 過食への考え方やその後の行動を学んだことで精神的負担や頻度が改善されたものの、過食そのものは繰り返していた。 原因はわかっていた。ストレスと寂しさ、生理前のホルモンバランス。そして食事が偏っている栄養不足。 数週間何事もなく過ごして「もう大丈夫。」と思いきやなにかの反動で過食。具体的には4週目を過ぎると食べたい欲に襲われ、1か月持たないうえに酷いときは過食が止まらず4日間続くこと

          消えたいくらいのコンプレックスを大好きと言ってくれる恋人。

          交際1日目にスマホを見られていた話し。

          これはわたしが200%悪い、付き合って1、2日目に起きた話し。 告白してくれた日、そのまま抱き合い眠った夜、のんびり過ごした翌日。あまりにとんとん拍子で実感が湧かないながらも確かに幸せで、嬉しくて、安心した。 そのあとのラインも電話も、付き合いたてのカップルのそれで、人は恋をすると馬鹿になるなんて聞くけど本当だと感じた。 遠距離恋愛のため、交際2日目にわたしは帰り、翌日には出勤。 夜の電話で「ねえ、本当に信じてるからね。浮気とかしないでね。本当に。」と不安そうに何度も

          交際1日目にスマホを見られていた話し。

          彼氏の親友。

          6つ下の彼との遠距離恋愛が始まった。 昔の元カレとも、今回同様ゲームきっかけで遠距離恋愛をして2年以上続いた。コロナ禍で2か月以上会えなかったのに、毎日ゲームも電話もしていたせいか寂しさや辛さを強く感じることもなく、遠距離が合っているとすら思っていた。 ―思っていたのに、Aさんは違った。 始めの2日間は連休で溜まった仕事に追われて忙しなく過ぎたものの、寂しさはすぐにやってきた。仕事をしていてもAさんの声が恋しくて、次の予定の5週間後があまりにも遠く感じた。 告白の順序

          彼氏の親友。

          6つ下の彼と付き合いました。

          知り合って3ヵ月が経つAさんと会う約束をした。 サッカー観戦が趣味のわたしは各地に応援に行く。 GWにはAさんの住む関西で試合があり、チケットを取っていた。 試合後Aさんの家へ向かえば、着く頃に夜勤明けのAさんが起きてくる。そのまま1泊して翌日帰る計画だった。 「会ったら終わる。嫌われる。」と心に保険をかけて不安がるわたしとは対照的に、Aさんは「もうすぐ会えるね。」「なてちゃんに会えるから仕事がんばれる。」と緊張すら見せない。 高身長の色白細身で顔も整っているAさん

          6つ下の彼と付き合いました。

          摂食障害【過食症】

          食べることができて、もう大丈夫、地獄は終わりだと疑わなかった。 でも、待っていた過食症は何倍も何百倍も辛く、拒食症より底なし沼だった。 29キロの拒食症から、一気に食べたのは危険だったと思う。 でも、わたしの場合は雰囲気に任せたから口にできた訳で、身体にやさしいものだとか、消化機能に負担のないものだとか理屈で考えていたら、食べるきっかけにはならなかったと思う。 使っていなかった胃袋は急な仕事にびっくりして、1週間は食欲が湧かずほとんど何も食べなかった。 身体が落ち着

          摂食障害【過食症】

          拒食症が辛くてディズニーで泣いた話し。

          母親と数十年ぶりにディズニーに行った。 そこでも何も食べられず誤魔化して、歩き回って痩せることに必死だった。 母親が不安そうに「お願いだから食べて。」と差し出したサラダ。その一口にさえ首を横に振った。 ディズニーのパレードを見ていたら涙が溢れてきた。 みんなこんなことしていない。 ポップコーンもチュロスもパンケーキも、恋人や家族、友達と笑顔でおいしそうに食べている。 生活の至る場面に「食事」が付いてくるせいで何もできない。友達も恋人も、家族とさえも付き合っていけな

          拒食症が辛くてディズニーで泣いた話し。

          摂食障害【拒食症】

          決意が固まると同時によくない発想が浮かんだ。 「食べても飲み込まなければいいんだ。」 咀嚼して味わって、吐き出せばいい。 味わっているなら飲み込む必要はない。 この行為に【チューイング】という名前があるとも知らず、いいアイディアとすら思った。 そこからみるみる痩せていった。 毎日、毎週、体重が減ったのを覚えている。 スーパーで安売りの菓子パンやスイーツを大量に購入し咀嚼する。脳は勘違いして少しの間満腹に感じるもののすぐに空腹と気づく。またスーパーへ駆け込む。

          摂食障害【拒食症】

          摂食障害【幼少期】

          摂食障害。拒食症。過食症。 根深くて残酷なこの病気について、同じように苦しんでいるひとへ伝えたいこと、残したいことが多すぎて、言葉にできるか不安でなかなか手につかなかった。 経験と今思うことをわたしなりに書いてみる。 摂食障害になりやすいひとの特徴は色々ある。 ・完璧主義 ・努力家 ・幼少期の家庭環境 等々。 見事に当てはまっている一方、消極的で大人しい性格かと言うとそんなことはない。 両親も兄も、わたし自身も人一倍明るく、人見知りもせず、人を笑わせることが大好きだ

          摂食障害【幼少期】

          愛情の試し行為とかしょーもない。

          自分は愛着障害なんだと思う。 摂食障害になったのも、異性に対して父親のような深い愛情を求めてしまうことも、不安が付き纏い被害妄想してしまうことも。 何よりよくないのは相手の愛情を計ろうと、試し行為してしまうこと。 自分に自信がないせいで、自分のことを愛せないせいで、構ってくれる人や好きな人に埋めてもらおうとしてしまう。 これまで付き合った人は、一生懸命それを受け止め、寄り添おうとしてくれて、衝突したり怒られることはなかった。 その分相手にだけストレスが蓄積されて、話

          愛情の試し行為とかしょーもない。

          容姿のトラウマで恋愛ができない。

          醜い自分が容姿に優れたAさんと会ったところで失望されてうまくいくわけがないし、わたしは関東、Aさんは関西に住んでいる。 変に踏み込んで失恋したり、好かれようとまた食事や運動に囚われるのもうんざり。恋愛ごっこで寂しさが埋まれば満足。付き合うとか会うとか現実的なことは避けたかった。 そんな気持ちを知るはずもないAさんに、やきもち妬くこともわがままも許されて、Aさんとの仲が深まるに連れて終わりへの不安が芽生えていた。 この距離感は続かない。 だからこそ少しずつAさんを避け、

          容姿のトラウマで恋愛ができない。

          めんへらって他人軸でチョロい。

          実家の押し入れに眠ったはずのps5が今一人暮らしのアパートにある。 お正月休み実家に帰省するもアラサーを迎えた今、友達は家庭を持ち捕まらず、サッカーはオフシーズン。 ベットだけ残された殺風景な部屋で目をつけたのがPS5。 懐かしさを感じながら、当時遊んだFPSを立ち上げると思いのほか楽しくて、数時間後には当時のようにSNS仲間を募集し遊んでいた。 たかがゲーム。それでも募集で出会う人はみんな楽しく、繋がりもでき、お正月で終わるには名残惜しくなりアパートへ持ち帰った。

          めんへらって他人軸でチョロい。

          食事、恋愛、ゲーム、サッカー

          "趣味はサッカー観戦。毎週スタジアムに行っています。" そう言える自分も数年前まで極度のインドア、仕事終わりも週末もゲームばかりしていた。 きっかけは19歳。 高校生の頃始めたダイエットの歯止めが利かなくなり気付いた時には拒食症になっていた。 158センチ29キロ。 働けるわけもなく退職し、暗い部屋で眠ることなく24時間食べ物とカロリーのことばかり考えていた。 人生のどん底だと思っていた。 ただ地獄はそこではなかった。 待っていたのは"過食症"。 栄養が枯渇

          食事、恋愛、ゲーム、サッカー