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日記:大好きなサッカーと仲間の話し。

過食。止まらない。

大切なのは別の部分ってわかっているのに、疲れていても失恋していてもどんな辛いことがあっても”食べたときの辛さ”にはかなわなくて、痩せていたときの自分が1番好きで、痩せていれば他のこと全部許せるから抜け出せない。

ひとりぼっちの寂しさを埋めて周りにも優しくなれるのが痩せ。

母から『長く付き合うしかないよ!ちょっとだけ落ち込みます!って感じ!』とラインがきて救われた。いつだってこの繰り返し。よくも悪くもまた順調なときがくるのだから考えないように淡々と過ごそう。

一方でどんなときも希望をくれて、一瞬でも食事のストレスを忘れさせてくれたのはサッカー。

大好きなサッカーのことを思いのまま書く日にしよう。

わたしの応援しているクラブは海外ではなくJリーグ。出身地のクラブ。

いま住んでいるところは別の県だからホーム戦(本拠地開催)でも片道何時間もかかるし、普段まわりにサッカー仲間はいない。

そのクラブは、J2優勝はしてもJ1優勝やカップ戦でタイトルをとったことはないけれどそれでも県民性として染み渡り愛されているからサポーター(ファン)の数は多いし応援も熱くて有名。

サッカースタジアムでの観戦席に【ゴール裏】と呼ばれる席がある。

名前の通りゴールの真裏。ゴールキーパーの背後に陣取る。

ほかの席は座ってゆっくり観戦できるのに対し、ゴール裏は90分間声をあげて飛び跳ねる応援団の席というのがサッカー文化に浸透している。

ゴール裏はピッチが見にくい。

側面の席と違って俯瞰して見れないし、ラインもきれいに見れない。おまけにお手製の旗がたくさん舞っている。

コーナーキックやPK、チャンスの展開は特に旗が振られてボールも選手も全く見えないなんてザラ。

お金をかけてスタジアムに行ってピッチが見えない席を選ぶ理由。

ゴール裏は選手と一緒に戦う場所だから。


くさい台詞だけどこれしかない。

試合を”観たい”なら別の席に行けばいい。旗で見えないと文句を言うならほかに行けばいい。90分走る選手と一緒にゴール裏も跳ねて叫んで相手を飲み込む空気を作る。背中を押す。おこがましいけれどそんな感覚のひとが多いと思う。


サッカーを知るきっかけとなった人と色々あり、一緒に行くことがなくなっても、もっとゴール裏に行きたいなと思って実行した。

ひとりでスタジアムに通ってSNSで観戦記録をつける。

そうすると声がかかったり、困っていると助けてくれるひとが現れて、今では当たり前のように一緒にみる仲間ができた。

Sさんは同い年の男性でいつも一緒にいる。20年以上前からスタジアムに通う熱いサポーター。応援の声量が大きくガタイがよくいかつい雰囲気の割に几帳面で、遠征先でも頼りになる。

京都遠征のついでに観光したり、大阪遠征で朝から夜行バスまで一緒にいるのにお互い恋愛対象外、サッカー仲間という空気しかないから居心地がいい。

サポーター歴が長いSさんと知り合えたことで芋づる式に知り合いが増え、わたしみたいにここ数年でスタジアムにハマったという女の子とも仲良くなれた。

大人になってから友達や仲間が増えることはすごく貴重でありがたい。それもスポーツを本気で応援する熱い魂の持ち主だからこそ、みんな優しくて温かかった。

恋愛の気配はないけれど、目の保養というのかいい人だなあと感じる男性がいる。

サッカー仲間のひとりTさんは、東京に転勤したことでホーム戦には来ないけれどアウェイ(敵地開催)に度々来る、2つ下の男性。

初対面は去年の夏。

今年の春頃、いつも通りSさんと試合開始を待っているとTさんが合流。「はじめて見る人だな。かっこいいし背も高いなあ。」なんて思いつつ挨拶したら「去年○○の試合にいましたよね?」と言われてびっくり。

去年のその試合はSさんの友達がいつも以上にたくさんいて覚えきれなかった。それでも最後は記憶を辿って思い出すことができたからよかった。

TさんとSさんの繋がりは10年以上前、中高生の頃スタジアムとSNSを通して知り合ったそう。さすが地元同士。

今年からTさんが合流することは何度かあったけれど、Sさんとの会話の邪魔はしたくなかったし席順も”わたし-Sさん-Tさん”が多く直接話すことは少なかった。

先週末、試合があった。

ずっと楽しみにしていたトーナメント戦。今日の結果次第ではベスト4進出。決勝は国立。

本物に楽しみにしていた。

でも、思わず過食が続いて休日出勤も重なった。

ここ最近で1番の落ち込み具合と疲労感に駅のホームに立ちギリギリまで行くことを迷っていた。

結局、電車に乗った。泣きながら。

可愛く着たかったユニフォームもお腹が苦しくて醜くて消えたかった。

憂鬱で重い足取りのままスタジアムに着くと入場列にSさんとTさんを発見。

軽く挨拶をして、開場まで雑談。

数年前東京に異動したTさんは地元から車も持ってきて、スタジアムも車で来ている。今年の福岡戦も思いつきで車で向かい、東京まで10時間以上かけて帰ってきたなんて話していた。

わたしも、田舎ではあるけれど関東に住んでいる。

終電がない試合は車で行くけれど軽自動車だから馬力がなくて進まないし、ほかのサポーター同士みたいに乗り合わせで交通費を浮かせたくても外れに住んでいて需要がない、なんて話しをすると「住んでいるの○○ですよね?俺がホーム戦行く時なら通り道なので拾えますけどね。」なんて、社交辞令でも言ってもらえた。

入場して席を取ると珍しく”わたし-Tさん-Sさん”の順に。

Sさんはさらに別の友達を隣に呼んで話し込み、手持ち無沙汰なTさんと話すことができた。

今月と来月はどの試合に来るか、平日開催もあるから有給は取りやすいか、職場の話、業種の話と初めてプライベートを話した。

途中「今更ですみません、ゆっくり話すことなかったので、出身はどこなんですか?」と本当に今更な質問をされたときは笑ってしまった。

「わたしは生まれが○○で育ちは関東です!母が結婚するまで○○育ちなのでその関係でこのクラブ応援してます!」

Tさんもなるほど、と納得。

Tさんは、10代前半にSさんと出会った頃は現地観戦の熱があったけれどそこから数年は他の趣味にハマりスタジアム離れしていたそう。

「Sさんみたいにずっと来ていると思ってました。」

「全然ですよ。去年は2回しかスタジアム行ってなくて、それこそなてさんと初めて会った試合と、もうひとつだけなんで数年ぶりにこんなに来てます。」

「そうだったんですか。このまま決勝ですし、リーグ戦も関東開催が続くので沢山来ないとですね!」

来て欲しい願望も込めて笑うとTさんも「行きたいですね。」と頷いてくれた。

結局、その日の試合は負けてしまった。ゴールすれば周囲とハイタッチして大盛り上がりできたのに、残念。

ただ、別日の試合で点差をつけて勝利していたおかげで勝ち進むことはできた。

これでトーナメントベスト4。他の3クラブは優勝経験のある強敵揃い。

準決勝で当たる相手にいたっては1番トラウマのある相手。去年も悔しい負け方をして泣いて帰った記憶が新しいし、今年のリーグ戦でも1番後味の悪い引き分けに終わった。

ダークホースとなって優勝するのはサポーターみんなの夢。

帰りはバスに乗って駅まで行く予定が、Sさんと一緒にTさんの車に乗せてもらえた。

車内には釣り竿とゴルフ用品が並んで詰まれていて疑似餌?の値段を予想してみたり、「じゃあその釣り竿はいくらだと思います?」なんて盛り上がった。ちなみに全く触れたことがないのにどちらも1000円誤差で当てて見せた。

勝ち進んだことで、駅に着くまでの約30分は盛り上がった。

準決勝平日だけどみんな休み取ろう!決勝国立いこう!とはしゃぐわたしに、クールなふたりは「有給厳しい。」と突っ込みながらもまんざらでもなさそうだった。

こうして振り返ると、Tさんの運転はすごく丁寧でノンストレスだったな。きゅん。

あー。本当に本当にみんなで優勝の舞台に立ちたい。優勝を想像するだけで嬉し泣きしそうだし、それが叶うなら噓つき男との失恋なんてノーダメ、ダイエットもがんばれちゃう。

今の辛い毎日がサッカーで報われるためにあるのなら喜んで受け入れる。

ねえ神様。なにかひとつでも報われたいです。いい加減にさ。

サッカーのこと考えているときは気が紛れるし、仲間とスタジアムにいると居心地がいい。

それもSさんやTさん、こんなにわかを受け入れてくてた仲間のおかげで、サッカー仲間とは恋愛がどうとか仕事がどうとか話さないから切り離した居場所になっている。本当にありがたくて大切。

はじめはスタジアムにひとりで行くことが当たり前だったけれど、仲間と遠征する楽しさと安心感を知ったいま、ひとりには戻れない。さみしくてたまらない。

だからこそ、Tさんの存在もかっこいいとかきゅんとか感じても大切な大切な仲間で、気を持つのは違うし、限られた試合でしか会わないし、彼女いるかもだし、Sさんありきの仲間だから変な目でみるのは違う。

失恋して次に進みたくてそれなりに行動に移したものの、生理的に無理って結果が続いたから容姿も中身もタイプで趣味も合うTさんがごく自然に心の隙間を癒してくれたってだけ。

サッカーの話題しか話さないからこそ、いやなところが見えていないっていうのもかなり大きい。というかこれに尽きる。

とにかく今は準決勝で勝つこと!!
コツコツ体型を戻すこと!!

恋愛したいと焦っても変わらないし勝つためなら今年はいらない!!

こうしてサッカーのいいとこと、応援するクラブの好きなところ、もっと書きたいな。書いていると少しだけ辛さを忘れる。

書き殴り日記もいいものだ。

優勝目指して!!まずは準決勝勝つぞーーー!!!


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