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ジーニーファンが観た、「劇団四季アラジン」がとんでもなく良かった話。

トキです。
保育園児の頃から、ディズニー作品「アラジン」のランプの魔人ジーニーが大好きです。そんなジーニーファンの僕が、劇団四季「アラジン」を初観劇した話です。

 

5/5 マチネ。
チケットを取ったのが昨年の初夏。
約一年も楽しみにしていた公演にやっと行ってきました。

ディズニー映画のアラジンとの出会いは、保育園児の頃、当時発売してすぐに両親に買い与えられたVHSでした。
(アラジンの声が羽賀研二版のやつです。スキャンダルがどんなにあってもやっぱりアラジンの声は羽賀研二がいい。)
幼心に一瞬でアラジンの世界観と、ランプの魔人であるジーニーの虜になったのを覚えている。
何にでもなれて、誰かの願いを叶える事ができて、楽しくて面白くて優しくて。
あの日からずっとジーニーは僕のヒーローだ。
グッズも好きで買ってしまっている。

なので今回は大好きなジーニーを主軸に、劇団四季アラジンの感想をお話したいと思います。

実は前の週に香港ディズニーランドで常設ショー「ワンダラス・ブック」を観ていて。(初見)
生歌たっぷりのこのショーのフレンドライクミーのパートが最高すぎて、思わず涙を溢したほどで。
期待値を上げすぎない為に、「ワンダラス・ブックの方が良いんじゃない?」なんて思うようにしてた程。

 

それでも高鳴る胸を抑えながら席につく。
アグラバーの街にありそうな柄をあしらった緞帳から既に可愛い。
どんな素敵なジーニーが観られるのだろうか。

開演前の注意事項もジーニー役の方のアナウンス。
CMでも声を聴く事が出来る、瀧山さんだ。
実は昨年夏のSONG&DANCEで瀧山さんのフレンドライクミーを拝見していて。めちゃくちゃジーニーだったので、どうせなら瀧山さんのジーニーが観たかったのでこの日の配役はラッキーだったと思う。

 

観劇した後の最初の一言は、

「とんでもないモノを観た」

でした。

 

まず、話は冒頭に登場するジーニーによる「アラビアンナイト」で幕を開ける。
そして、フィナーレもジーニー。
曲中で「一味違うお伽噺、これで終わり」と彼が話、締めくくられる。
これはディズニーアニメーションの「アラジン」一作目と同じ構成だと感じた。
ディズニーアニメーション版の冒頭のターバンの男、彼がジーニーである説があるのです。ターバンの男は指の本数がジーニーと同じ4本なんですよ。
最後もジーニーの「どうだった?」で終わるし。

だから「アラジン」は、ストーリーテラーであるジーニーが語る物語なんです。それが舞台でも再現されていた。
(ジーニーファンとしてはこれだけで泣ける。)

 

音楽も演出も最高。
ジーニーの「フレンドライクミー」は勿論。
エンターテイナージーニーを全面に。
なんてったってジーニーの代表曲なんです。
もしかしたら不満もあるかも…?なんて思っていた観劇前の自分を殴り飛ばしてしまいたい。

 

フレンドライクミー、最高。

 

ジーニーの好きなポイントのひとつ、作品も舞台である国籍や時空も飛び越えてとにかくど派手に見せちゃうところ。そんな部分を惜しみなく詰め込んでくれちゃってる。

アニメーションでもちらっと出てくる「リトルマーメイド」「ポカホンタス」を楽曲に組み込んでくれたのは嬉しいところ。
ジーニーは大宇宙パワーで作品の枠も越えちゃうんです!!
音楽のジャンルだってめちゃくちゃ詰め込んでハチャメチャに。オールディーズ、ジャズ、ルンバ、ウェスタン。
だけどジーニーという世界観の主軸はけしてブレない。
そしてタップダンス入れてくれてありがとう。それだけで高鳴る。やっぱりディズニー作品×タップダンスて最高だよね…
ジーニーがタップやってるなんて頭抱えた。こういう時になんとなくどんなステップが入ってるかわかるだけでも、タップダンス齧ってて良かったと心から思います。推しをより楽しむことが出来るんですもん。

セットもど派手で大階段出てきて花火まで飛び出して。
ジーニーの規格外さを存分に表現してくれてたと思います。

 

セットは本当にすごかった。
アグラバーの街並みも、洞窟も、星空も、たしかにあの場に存在してた。
特に宮殿は精巧な切り絵のような美しさで。
ジャスミンの部屋の鳥かごや丸窓なんて目を見張るものがある。

「ホールニューワールド」も。
絨毯、どうやって飛んでたの…?(本当にわからなかった。)
眩い星空を飛び回るアラジャス本当に尊かった。
ジャスミンの可愛さが爆発してた。
宮殿に戻ってきた二人のやりとりに、
「こんな素敵な景色、初めて見たわ。」
「今僕の瞳に映っている景色の方がずっと素敵さ…」
というのがあるんですが、ほんと、アルの目に映るジャスミンがどんなに美しいだろうかと。
市場でジャスミンとの恋に落ちたアルは、ホールニューワールドで再び恋に落ちたんだと思う。
だからこそ嘘を告白出来なかった。

 

ジーニーの登場が煙だけのパターンだけじゃなくて、ドアで出入りしたりも可愛かった。
地下牢でドア開けて出てくるところで、ドアの奥に貼られているポスターがハワイで。どんだけハワイ行きたいの?!って思って堪らなかった。可愛い。
そう。ジーニーは可愛いんですよ。

ジーニーの衣装も可愛かった。最高に。
通常ver.は定番のブルーの濃淡のセットアップに腰布。アラベスク調のようなきらびやかな模様が入っててとても素敵。
パレード時の青いスリーピーススーツも堪らなかった。そうなんです。ジーニーは洋装も最高に似合うんです。アニメーションではマジシャンの格好や白いタキシードなんかも着てるんですが、このマジシャンの衣装が特に大好きなので、このスリーピーススーツはとてもジーニー感出てて良かった。とにかく似合ってた。可愛いよジーニー…
アニメーションでの召使風の白い衣装も見れたし。
ラストシーンのアロハもちゃんとあったし。
なんでも似合っちゃうから困っちゃうね。
そう、なんでも似合うんですよ彼は。

ジーニーはたまーにオネエ口調になるところもSo cuteなんですが、瀧山さんのそういう口調がとってもジーニーでとっても可愛くて大満足。

 

アニメーションにはない、「君の願いは僕の喜び」なんて素敵なセリフもある。
このセリフ、ジーニーをとても良く表してるなと思いました。
「お客様は神様」と同じで、言う側で意味が変わる。
もしこれを「お前の願いなんだろ?」とジャファーが言ったらどうだろう。とても皮肉なセリフだと思った。
ジーニーはアニメーション三部作の中で自由を得てもなお、友人であるアルたちの為に魔法を使うようになるんですよ。その意味がわかるかいお嬢さん…
アニメーションにはないけど、四季アラジンのこのセリフがその答えなんだと思うよ。

セリフで言うと、ラストシーンでジャスミンを諦めようとするアルに、「どこ探したってこんないい娘いない」と言うシーン。アニメーションだとこれに続いて「俺だって探したんだ」ってセリフが入るんですがそれが無かったのが…!!!!
この「俺だって探したんだ」はジーニーが自由以外の欲求を出す少ない部分なので割と大事な気がしてるので、脳内補完だけしときました。

とどのつまりすごい好きなポイントしかなかった。

特にジーニーファンでまだ観てない人にはみてほしい。

アルの弱さもしっかり出てていい。
嘘も吐くし、隠し事もしちゃうダメな男なんだけどそこも魅力になってしまってるところがいいんだよなぁ。
ある意味でアルとジーニーはのび太とドラえもんなんだと思う。
でもあくまでアルとジーニーは主従関係なんだよね。
だからフレンドライクミーのジーニーは彼の「営業スマイル」だと思ってる。心は開いてないというか。
それがアルの言動で少しずつ心を開いて行く。

「アラジン」はアルの成長と愛の物語だけど、ジーニーにとっては心開いていく物語なんだよね。
だから彼はアグラバーの街でこの物語を語り継いでいて。
もしかしたら語り継いでいる冒頭のアグラバーにはアルもジャスミンももう居ないのかもしれない。
その後素晴らしい王様とお妃になった二人の軌跡として語り継いでいるとしたら。だってジーニーは「死人を生き返らせることが出来ない」のだから。

そんな“もしも”も考えながら観劇しました。

 

劇団四季「アラジン」のジーニーは最高でした。

 

次は劇場版「アラジン」。
ウィル・スミス役のジーニー…じゃなくて、ジーニー役のウィル・スミスはどうなんだろう。
とりあえずアニメーション同様、山寺宏一さんがジーニーを演じている吹替版で見たいなと思います。

 

ご清聴ありがとうございました。

 

 

※実写アラジンの感想はこちら↓

 

 

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