古書店みたいに グラシンペーパーを 大事な本のブックカバーにしてみた
読んだ本や手に入れた展覧会の図録などを、定期的にこのnoteでご紹介していますが、お察しの通り、日々、お気に入りの本たちと積読タワーに埋もれて暮らしています。
そして、読みかけの本や、読みたいときに読みたい本を読めるように、と、家の中のいろんなところに、大小のタワーも点在しています。
(よい子はマネしないでください 地震が来たら確実にキケンです)
ということで今回は、タイトルの通り、ずー---っとやってみたかった、古書店で手にする本にかかっている、あのシャリシャリとした音のする紙、半透明のグラシンペーパーを、手持ちの本にかけたい! をやってみました。
そもそも グラシンペーパーってなに?どこで買えるの?
グラシンペーパー、グラシン紙、薄葉紙 とも呼ばれる紙は、半透明のうすーい包装紙のこと。
本のカバーに使うと、汚れや日焼け、スレなどから本を守ってくれます。
また、手の脂が染みない耐油性や、ちょっとくらい水滴などが落ちても大丈夫な耐水性も。
今回は、ほんとに何でもあるよね、でおなじみ、Amazonでポチリました。
お値段は、50枚入りで¥1,400ほど。ロール状になって届きました。
そして、厚みも判型もバラバラの4冊を選んで、いざ!
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1冊目 ミナ ペルホネンのビジュアルブック「ripples」
まずはこちら。A4サイズで256ページ。布張りのしっかりとした装幀です。
デザインも質感も美しいので、そのまま飾っていたのですが、布張りのせいかホコリがつくのがちょっとだけ気になっていました。
グラシンペーパーの雰囲気が似合いそう、と直感的に思ったので、カバーしてみます。
表紙に1枚重ねてみると、この透け感。良いです。
グラシンペーパーを横位置にして本を置いてみましたが、
折り返せるのは、わずかに3cmくらい・・・・むむむ。
ひとまずやってみました。
まずは背表紙がグラシンペーパーの横位置の中央になるべく来るように置いて、ほんのりと跡をつけて、
裏表紙から包んでみます。
そもそも、このグラシンペーパーをかけて守りたいのは、本の表紙と裏表紙、そしてそれぞれの角。
そこがカバーできているなら良し!と思って、それぞれの表紙を包めるよう、本の上下、背表紙の近くに切り込みを入れました。
これは、書店で本にカバーをかけてもらうとき、上下をくるんで包んでくれる書店員さんを参考にしてみました。
そうです、昨年秋のタモリ倶楽部「これでアナタも書店員!?秋のブックカバー掛け祭り!」の影響です!
ただ、特にサイドで折り返せる紙の幅がどうしても少なくて、紙がふわっと浮いて心もとなかったので、マスキングテープで端を留めてみました。
同様に、表紙側もくるんでみます。
完成です!!!
はじめて&自己流にしては、結構よさそう。
表紙のデザインが透けた感じ、イメージ通り、素敵に仕上がりました✨
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2冊目 WKW4K ウォン・カーウァイ4K 映画パンフレット
次は、先日の記事でもご紹介していた、A4変形サイズのパンフレットです。厚みはそれほどではないので、カバーしやすそうです。
先程と同様に、折り返したところに切り込みを入れて、くるっと包んで、マステで留めてみます。
minaの本よりはサイドに余裕があり、しっかりとくるめました。
カバーする作業自体も、無理なくさささっと完了です。
完成!
こちらは紙の表紙で、白地の帯付き。帯がうっかり外れたり、他の本と本棚で並べたとき、帯がくしゃっとなってしまうのも防げそうです。
2冊目にして、我ながら手慣れてきました
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3冊目 IKKOAN 一幸庵 72の季節のかたち
お次は、長らく探していて、最近やーっと発見した、美しい貴重な一冊。
文京区・茗荷谷にある和菓子屋さん、一幸庵さんの手掛ける和菓子の本です。
わたしがこの本の存在に気づいたときはすでに、絶版になってしまっていたのか、定価の倍くらいの値段がつく希少本になっていました。
が、つい最近、とあるミュージアムショップの片隅に置かれていたのを偶然、発見!
ただ、残念ながら、新品本のはずなのに、ひっそりと何年もお店に置かれていたゆえ、保護用のビニールカバーの一部が破け、トレーシングペーパーのカバーが変色し、破けてしまってるところも。
結構好きなミュージアムショップだったので、商品管理の姿勢として相当がっかりしたし、ほんとにどうかと思いましたが・・・
案の定、在庫なしの現品限り、とのこと。
中ページはきれいだったし、長らく探していたし。うーんうーん・・・と悩んで結局、背に腹は代えられない・・・と、購入してきました。
実は今回のやってみた企画、最後にぐいっと背中を押してくれたのが、この本との出会いでした。
青幻舎さんから出ているので、美しくこだわりの装幀です。もともと真っ白だし、これ以上かわいそうな姿にしたくないなぁ、と思って。
本のサイズは、A4より大きい230mmの正方形。厚みは20mmほどでしょうか。
と、グラシンペーパーの上に本を置いて、はたと気づきます。
紙の幅が500mmしかないので、どうやっても幅が足りず、きれいにくるめません。
ということで、もう1枚を半分にカットして使いました。
重なる部分は裏表紙に来るようにしてセット。
無事に完成です!
もともと半透明のトレーシングペーパーでカバーされている上に、グラシンペーパーでさらにカバー。
でも、元のデザインのニュアンスを壊すことなく、素敵に仕上がりました。
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4冊目 国宝 上杉本 洛中洛外図屛風
最後はこちら!
狩野永徳さんが描いた、米沢藩 所蔵の洛中洛外図屛風の解説本です。トーハクのミュージアムショップで買いました。
薄いですが、タブロイド判くらいの大きめサイズです。
この大きさのおかげで、細かい細かい洛中洛外図屛風を、拡大して解説した内容が読めるんですがねー。
わたし、こういうこまかーく風景や人々の姿が描かれてる作品が、なぜか妙に好きなんです。観ていて飽きないというか。
で、大判サイズなので、ここまでグラシンペーパーを横位置にして使ってきたのですが、今回は縦位置で。
もちろん足りないので、2枚使いました。
先に裏表紙をぴっちりくるんで、タイトルが書いてある表紙を後からくるみます。
余った分で背表紙をくるみつつ、裏表紙側に折って、
さっきと同様、マステでぴーっと止めて完成です!
意外とスムーズ、そしてきれいにできました!!!
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まとめ
やってみた感想は、やはりこれでした。
もっと早くやったら良かったよ!!!!!!
4冊を仕上げるのにかかった時間は、だいたい90分ほど。
初めてのチャレンジだったので、1冊目で要領をつかむまで試行錯誤しましたが、こういう工作っぽいこと、得意なもので、結構楽しかったです。
何より、お気に入りの本たちが、素敵にカバーされて大満足。
もともと、グラシンペーパーとかトレーシングペーパーとか、すりガラスみたいな半透明の質感が好きなので、余計にテンションが上がりました。
あと、ちょっと厚みのある色付きのトレーシングペーパーを使ってくるんでみるのも素敵かも、なーんて思いました。
紙が好きなもので、夢が広がりますな・・・・
今後は、大判で厚みのある図録も、洛中洛外図屛風の本の要領でカバーできそうだ、とわかったので、近いうちに何とか時間を見つけてやってみようと思います。
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