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子育て本に学ぶマネジメント術
自分で言うのもなんだが、自分は温厚な人間だと思っていた。仕事で誰かに対して怒ったことは、記憶にある限り一度も無い。そもそも怒るようなシチュエーションがほぼ無いというありがたい環境にいることも理由だが、たとえ感情が荒ぶることがあったとしても、それはすぐに抑え込み、けして表には出さない。チームのメンバーに「この人には何を言っても大丈夫」と思われることはマネージャーとして必須だと思っている。
それなの
プロダクト開発におけるテクニカルライターの活動の変化
Cybozu Advent Calendar 2021の12日目の記事です。
年末ということで最近の活動を振り返っていて、プロダクト開発の現場でのテクニカルライターの活動が、ここ数年で大きく変わったなぁと感じた。単純に言えば、面白くなってきている。もう少し具体的には、次のような変化があった。
プロダクトマネージャー、デザイナー、エンジニアとの協働が増えた
プロダクトの方針や重要課題をライター
プロダクトは「より人間的に」話すことが求められる
『人はなぜコンピューターを人間として扱うか」(バイロン・リーブス、クリフォードナス著)という本がある。日本語版は2001年刊行だけれど、原書は1996年で、もう四半世紀近く前に書かれた本。IT分野の本としては、もはや古典。でも、今読んでも相当面白い本だ。
本書は「私たちは、目の前にあるモノが人格を持っていると、無意識のうちに感じている」と主張。著者らの研究や実験の成果が、読み物形式で面白く書かれ
文章レビューの健全なやりかた
文章を書くときに限りませんが、何かを作るときには「成果物のレビュー」というプロセスを必ず通すと思います。誰もが経験する、大事なプロセス。
ただ、レビューってけっこう難しいと思うんですよね。やりかたを誤ると、納得感無くただレビュアーのフィードバックを反映するだけになったり、否定的なフィードバックに落ち込んだりということが起こります。そうなると、いい文章にならないだけでなく、チームのモチベーション低
プロダクトのテキストを書くときに気をつけていること(UI編)
こちらのtakejuneさんのエントリーに触発されて、プロダクトのテキスト(UIやヘルプなど)を書くときに自分が気をつけていることも書いてみます。
書き出すと長くなってしまったので、UIとヘルプで回を分けます。今回はUIのテキストについて。細かい文章の書き方よりも、もう少し抽象的な、考え方や姿勢の話。
ユーザー視点UIとヘルプの両方で共通するのは、ユーザーの視点で書くこと。これが一番重要。もっ
多様性を支えるドキュメントの役割と、研究会運営にあたっての抱負
4月。春。新しい仕事が始まる季節!
この4月から、情報処理学会に数ある研究会の一つ「ドキュメントコミュニケーション研究会」の運営に携わらせていただくことになったので、抱負を兼ねてnoteを書きます。
ドキュメントコミュニケーションって何だ?って思う人も多そう。研究会のサイトでは以下のように説明されています。
ドキュメントを単なる情報を記述する媒体や手段ではなく、人間同士がドキュメントによってコ
Wikiとか仕様書とか書くときに意識したい「読み手の探し方」
プログラマーなど開発に携わる人は、仕様書、作業手順書とか、業務フローをまとめたWikiとか書くことが多いだろう。ただ、どうしてもプロダクトの開発者視点になってしまうためか、読んでいて「欲しい情報がどこに書かれてるのかわからない」状況になることが多いと感じる。いくら役立つ情報を載せても、読み手がそれを見つけられなければ全く意味がない。
人はつい、自分の視点でものごとを見てしまいがちだ。でも書き手は