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起きてるのに寝言言います。

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寝言は寝てから言え!なんて、そんなイジワル言わないで。
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#インクルーシブ

みんなちがって、みんな(  )いい

みんなちがって、みんな(  )いい

童謡詩人・金子みすゞの代表作「私と小鳥と鈴と」

この題名に聞き覚えがなくても、このフレーズは聞き覚えがあるだろう。

みんなちがって みんないい

詩の中では、「私」と「小鳥」、「私」と「鈴」を対比し、それぞれにできることできないことがあると歌って、その対比が「ちがい」であり、それぞれが「いい」と歌っている。

さて、この「いい」は、”GOOD”の意味合いでとらえる人が多いのではないだろうかと思

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ユニバーサルデザインの敗北

ユニバーサルデザインの敗北

見つけてしまった。

アンパンマン隠してないで、点字ブロックの基本を学んでほしい。

色のコントラストがなってない。

点字ブロックが主に黄色で敷かれているのには意味がある。

視覚障害と言っても、見え方(見えないレベル)は全盲から強度弱視までグラデーションのように多様である。

わずかな視力を補助的に使う視覚障害者にとっては、点字ブロックのラインがクッキリ見えることはとても助けになる。

ライン

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目線を合わせる

目線を合わせる

こどもと関わる時、身長差から与える威圧感を解消するために目線を合わせようとよく言われる。

腰を折り、あるいはしゃがんで、時には片ひざを着いて。

目の高さを合わせる。場合によっては下から見上げるようにする。

小学生以下と関わる時には大切なポイントだ。

では、車いすの人にはどうか?

私の寄宿舎指導員としてのキャリアは肢体不自由校からスタートした。

そこでも、やはり目線を合わせることの大切さ

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日々是感謝

日々是感謝

障害のある方が支援を求めて声を上げる。

ずっと昔からずっと話題になりながら、一向に改善しないのはもどかしい。

最も空しいのは、当事者に対してバッシングする声がなくならないこと。

一つ一つ事例やバッシングを挙げたらキリがないけど、要は

みんなの当たり前を当たり前に享受したいと訴える当事者の声

に対する

異質な存在である当事者は、当たり前にできないという当たり前を受け入れろというバッシング

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ユニバーサルタクシーがそんなにユニバーサルデザインじゃなかったという話

膝が痛くて歩けないという父を通院させた日のこと。

入所していた施設から借物の車いすで病院へ。
施設から病院までは歩いて5分強だから、押して歩こうと思い、行きはそうした。

仕事で経験があるので、屋外で車いすを押して歩くこと自体は何とかなるんだけど、路面のわずかな段差や凸凹を通過する振動でさえ父の痛む膝に響くようで、さすがに不憫になり、帰りはタクシーに乗ることにした。

配車アプリを使い、ユニバー

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“ふつう”ってなんだろう

“ふつう”ってなんだろう

“ふつう”ってなんだろう?

そんなこと、考えないのかな、ふつう。

でも、これからの社会をよくしていくために考えておく必要はあると思うんだ。

まずは、辞書的な意味。

ふつう【普通】
㊀ その類のものとしてごく平均的な水準を保っていて、取り立てて問題とする点が無い(良くも悪くもない)こと(もの・様子)。
㊁ その類のものに共通する条件に適(カナ)っていて、特に変わった点が認められない▵こと(も

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メニューがいっぱいある社会

ゆたか【豊か】
①満ち足りていて不足のないさま。富んでいてゆとりのあるさま。豊富。富裕。
②広々としていてゆとりのあるさま。
(イ)人の心や態度などに余裕があって、おおようであるさま。心が広く安らかであるさま。
(ロ)ゆったりと広がるさま。ゆるやかなさま。
(ハ)ゆっくりと落ち着いているさま。のんびりとくつろいでいるさま。
③ふっくらとしたさま。豊富で美しいさま。
④他の語について、基準・限度を越

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