見出し画像

💑恐怖のお見合いツアー4|全7話【短編小説】サクッとショートショート!

⬅1話へ

もしかしたらこの世界の先住民なのかもしれない。

姿は見えないが、不思議な言語が至るところから聞こえる。

いつの間にか僕達のバスは、先住民に囲まれているようだ。

僕はバスのタイヤと車体のわずかな隙間に身を隠そうとしたが、お腹の脂肪が邪魔でうまいように隠れる事ができなかった。

僕はこれほどまでに自分の肥満体型を呪ったことはなかった。

死にものぐるいで、体を車体の隙間にねじ込むとバスの方から男性の声がした。

その声の主は参加者で唯一の若くてカッコいい、あの青年だった。

青年は両手を上げ、ゆっくりと歩き先住民に声をかけていた。

「ぼ、僕達は、危険ではありません。 どうか姿を見せてくれませんか?」

先住民に刺激を与えないように、大きな声であっても優しい感じで、訴えるように青年は声を掛け続けた。

「キャーーーッ!!」

バスの中から女性の悲鳴と共に、青年の胸の中央には長い木の槍が刺さっていた。

槍の刺さった青年はその場に崩れるように倒れ、体はピクピクと痙攣していた。

バスの中からは、今も悲鳴が聞こえる。

そして次から次へとバスの参加者が、先住民に抱えられ連れて行かれていく。

その時僕は先住民の姿をはっきりと見えることができた。

先住民の大きさは僕達と同じ位の大きさで、胴体の部分は人間に似ている。

男性は筋肉質な胸板があり、女性には乳房もあった。

しかし、それ以外は僕達人間とはあまりにも違いすぎた。

足は4本もあり、手は2本だが人間に比べて2倍の長さもある。

顔は豚のような感じだが、目は4つもある。

細かく言えばきりがないほど、人間とはまるで違っていた。

そして僕の前にも先住民の魔の手が襲いかかった。


⬅3話へ     5話へ➡
⬅⬅1話へ

――――――――――――――

最後までお読み頂き、ありがとうございました💖

今後もガンバっていきますのでスキ・コメント・フォローなど頂けますと励みになります❗❗

まだまだ、note初心者ですが、皆様の喜んでもらえる作品を作りたいと思います💖

世にも奇妙な物語風な作品を読みたい方は↓↓↓のバナーをタップして下さい😊


この記事が参加している募集

#眠れない夜に

69,412件

🌈創作活動の糧に✨サポートして頂けたら嬉しいです😊💖