💑恐怖のお見合いツアー3|全7話【短編小説】サクッとショートショート!
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そんな抽象的な表現では理解ができず、僕はこの肥満体型がクッション代わりになったおかげか、他の参加者よりは軽症だったため、その言葉を聞いて外に出た。
ガラスが割れた窓から出て、地面に着地するとまるで低反発枕のような感覚が足に感じた。
足元を見ると、何重にも網状になった植物のツルが地面を覆っている。
このおかげてバスは落下の衝撃を抑えてくれていたようだ。
しかしこんなに丈夫な植物のツルなど、地球上にあるのだろうか?
そんな疑問を持ちながら周りをよく見ると、モヤがかかっていてあまり良くは見えなかった。
すると蝶のような昆虫が僕の方へと飛んできた。
モヤであまり距離感がつかめなかったが、やけに頭部が大きな蝶だなと不思議に思っていると、近づいて来た蝶の大きさに驚愕した。
その大きさは大鷲ほどもある巨大な蝶だった。
しかも、大きいと思っていた頭部は、なんと人のような顔をしていた。
その人面蝶が僕に近づくと、僕の腕に噛み付いてきたのだ。
僕は痛みを堪え、必死でその人面蝶を近くにあった木の枝で、叩き殺してなんとか助かった。
いったいここは何処なんだと不安になっていると、さっきまであった周りを覆っていたモヤが薄れてきた。
そして僕の視界に入って来たものは、最初に外に出た参加者が言うように、地球では見たこともない世界が広がっていた。
ピンクの幹の巨大な木には顔のようなモノがあり、林檎のような果物には長い4本の足がありテクテクとあるっている。
さっきの人面蝶もそうだったが、植物や昆虫が地球では存在しない異様な形状をしていた。
僕達はトンネルの中で、別の惑星か異世界に来てしまったのかもしれない。
「んゴアDBヴァペgvバあ」
すると今度は聞いたことのない言葉が聞こえてきた。
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