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💑恐怖のお見合いツアー2|全7話【短編小説】サクッとショートショート!

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そうした不安に心が押し潰されそうになったとき、視界が急に明るくなった。

さっきまであった歪んだ空間はなくなり、明るい日差しが窓から入ってくる。

その灯りにホッと心を落ち着かせたと思ったら、今度はまるでジェットスターに乗っているかのように、落下する感覚が全身を襲った。

バスの中ではさっきよりも多くの人は悲鳴を上げている。

このバスは空中ら凄まじい勢いで落下している。

参加者の何名かは、バスの天井に張り付いて、落下スピードの勢いを物語っていた。

まだ正気がある参加者は、座席にしがみつき何とか落下の衝撃に備えている感じだった。

「ガシャーン!」と、耳を切り裂く音と共に、バスがグルグルと回転して落下した。

窓ガラスは割れ、窓からは木の枝葉がバスの中に入ってくる。

バスはどうやら密林に降りたのかもしれない。

その木々が、わずかだが落下の衝撃を押さえてくれたおかげで、座席にしがみついていた参加者は即死には至らなかった。

しかし、天井に張り付いていた参加者は、バスの中をまるでバスケットボールのように、バスが回転するたびにバスの至るとことに弾け飛ばされていた。

中にはその衝撃で、窓から飛び出し外に放り出される参加者もいたほどだ。

密林の木は相当の高さまで成長してたらしく、バスはかなりの時間、枝葉に当りながら落下した。

そしてついに地面に落下したのだが、不思議な事にその時の衝撃は想像していたよりも、わずかな衝撃ですんだ。

そのおかげで、参加者の大半はまだ依存している様子だった。

生き残った数名の参加者は、互いに助け合い負傷した人に、できる限りの応急処置を施していた。

中には現状を把握しようと、ケガをした状態でバスの外に出る参加者もいた。

するとその参加者が驚いた様子でバスの中に戻って来た。

その参加者が言うには「見たこともない世界」だというのだ。


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