名もなき凡人

加工食品の安全性について、その強弱を数字で表せるようにしたいと思っています。 最終的に…

名もなき凡人

加工食品の安全性について、その強弱を数字で表せるようにしたいと思っています。 最終的には、JANコードの様に企業を超えて利用されるまでに昇華できればと願ってます。 まだぜんぜん形になっていませんが、千里の道も一歩から、スイミープロジェクトと銘打って密かに進めています。

最近の記事

130万のかべ

130万のかべとは・・ 扶養されている奥様(あるいは扶養されている旦那様)には、家族の大黒柱となる稼ぎ手がいれば、自身は支払われなくても健康保険と厚生年金の恩恵を受けられる特典があります。 ただこの扶養されている恩恵を得るためには、扶養される主婦(または主夫)の年収は130万円未満である必要があります。 これが世にいう130万のかべというやつ。 賃金upの圧力が広がるのはいいと思うのですが、この130万のかべをとっぱらってもらうのがセットでないと、働いてもらえる時間が益々な

    • 商品の安全性を数値化する/よごしてすとの実演4

      よごしてすとによる菌検査結果、pHやBrixなどの測定値から、いよいよ安全性の数値化です。 excelを使えば、pHやBrixなどの測定項目を入力するとで、次のように表示されるようにできます。 pHが◯未満は、増菌率▢%(たとえば5%)   Brixが△%未満は、増菌率◎%(たとえば35%)  : これらの増菌率と、母集団の平均(たとえば10%)との差が、 マイナスで大きいほど、安全(pH: 5-10=-5) プラスで大きいほど、危険(Brix: 35-10=15) とな

      • 相関性確認(2要素)/よごしてすとの実演3

        3-1 項目2つを相関図で評価してみる ●散布図を作り、感覚で境界線を引いてみる。 このとき境界線は、この線を境に100%安全、もしくは100%危険となるようにしてしまうと、最終的な評価点数はどの商品であっても殆ど区別できない点の集りとなってしまう。 そのため母集団の平均に対し2倍(または1/2)、または+10%(又は-10%)を目安にしてみると、商品毎の最終的な評価点数は、いい感じでバラけてくると思います。 散布図を形成するふたつの項目が互いの影響を受けない場合、“増菌

        • いずれデータ募集をしたいと思ってます

          よごしてすと、実演を書き始めていますが、いずれデータ提供協力を受けつけたいと思ってます。 個人名、社名、本当の商品名は、聞かない(知らせないでほしい)を大前提に、 ①Brix、塩分、酸度、pH(、水分活性) ②レシピ(水、しょうゆ、みそ、農作物、エキス など・・) を人ごとに複数教えてもらう。 その結果から、わたしが現在使っているもので点数化。 ↓ (協力者ごとに)その結果で示される数字の大小が、提供者の感覚と一致しているかフィードバック ↓ 協力者には、「よご

          相関性確認(1要素)/よごしてすとの実演2

          傾向の評価の仕方について。 ①任意の項目ひとつが何%以上(或は未満)のとき、そのデータ群で増菌が発生した確率を求める。 たとえばこんなかんじ。 Brixが 30%未満だと 開発品の38%で菌が増えた ・・・★ Brixが 40%以上で  開発品の10%で菌が増えた。 Brixが 50%以上で  開発品の2%で菌が増えた。 という実績が得られたとき、今後試作する開発品も、そうした確率を示すんじゃないかと考えるわけです。 開発品がBrixが45%だから、10%の確率で増殖

          相関性確認(1要素)/よごしてすとの実演2

          結果一覧表を作る/よごしてすとの実演1

          ずいぶん間があいてしまった・・ いずれ書き直す前提で、とりあえず書いてみることにします。 測定結果、菌検査結果の3つを使って、開発段階の食安全性を数値化して、どちらの方が安全なのか、或いは危険なのかを判断する試み。 [補足] レシピは、加工食品を想定。 測定項目としては、Brix、塩分、pH、水分活性など 菌検査は試作品に排水口から採取した汚染菌を、開発品1gあたり10~30を目安に汚染させます。 汚染させた直後の初菌と、37℃で2~7日後に菌検査をして、菌が増えれ

          結果一覧表を作る/よごしてすとの実演1

          noteはPDF載せられないんですね・・

          久しぶりの投稿をしようと、グラフをpdfで載せようとしたら、 画像しか対応していない。 複合機は遠いし、スマフォ撮りは意外に自分がしっかり映り込むので、ネット検索で悪戦苦闘。 ようやくエクセルのグラフからjpegにする方法を発見!  グラフをコピーし貼り付けるときに形式で「jpeg」を選択。  上書き保存し、一旦閉じ。  拡張子をzipに変更。(→ジッパー付きのアイコンに変身)  右クリックのプロパティを表示し、展開をクリック。  ホルダをクリックし、「xl」のホルダをク

          noteはPDF載せられないんですね・・

          汚してすと/殖える・殖えないの傾向を識る

          加工食品に雑菌ちょこっと汚染させてみて、雑菌が殖える(10倍以上になる)かならないか、これを調べるのが「汚してすと」。 この結果から、製法や保存方法を抜きにした、 加工食品そのものの安全性が「◯・✕」で評価できます。 「✕」であれば、たとえば次のような対応をとったりします。 配合見直し。あるいは開発中止。 発売するにしても保管温度は常温禁止で、冷蔵必須。 せっかく得られた「汚してすと」、集まってくればより活用できます。 雑菌が「殖える」傾向を数値で表していくわけです。

          汚してすと/殖える・殖えないの傾向を識る

          「汚してすと」のやり方

          加工食品の安全性の程度をみる「汚してすと」のやり方をまずはザックリ、シンプルに説明すると、次のような感じです。 まず加工食品を用意。 (そのレシピと、菌以外の測定結も速やかに確保) それに雑菌を汚染。 検査項目にある菌が、その汚染水にすべて入っている必要があります。逆にないと、テスト意味がありません。 大手の場合だと、指標菌を買ったり、社内で代々育て続けてきた特定菌を使っているかもしれませんが、そんな道場剣法なことは中小企業ではできません。中小企業であれば野武士の様に、

          「汚してすと」のやり方

          加工食品を汚して検査する意味(つづき)

          加工食品を対象とした(基本は液体調味料の)製品検査は、殺菌条件を含めた製造条件や設備機器など、込みこみの評価ということ。 それに対してわたしがこのnoteで中小企業に提案する「汚してすと」とは、純粋に中身の原材料の配合組成だけで、どの程度安全なのかということ。 その安全を数値化することで、感覚ではなく具体的なものとして、意見交換や比較検討がしやすくなります。 製品検査だけだと、なぜ不十分と考えるのか。 それは、製造したそのときの人や作業方法など、当日の状況の影響を加味した

          加工食品を汚して検査する意味(つづき)

          加工食品を汚してから菌検査する意味

          (液体の)加工食品を菌検査する場合、製造または試作した製品を検査し、菌がいないことを理想とるすのが一般的ではないでしょうか。 わたしは中小企業の品管には、その検査に加えて、加工食品に雑菌であえて汚し、汚した当日と数日後の2回菌検査することをお奨めします。 なんでそんなことをするのか。 それは、商品開発をしていてこんなこと、工場なり、営業から聞かれることありませんか。 「この商品、常温で大丈夫?」 食品業界にいれば(あるいはそうでなくても、)、味の濃い加工食品は常温でも

          加工食品を汚してから菌検査する意味

          家庭・店舗共通のゴキブリ対策

          プロに聞いた話と、体験を織り交ぜたゴキブリ対策です。 ●ドライ環境にお勧め毒餌「ゴキキャップ」 これ絶品です! 毒餌シリーズいろいろありますが、これダントツお勧めです。 いろいろコマーシャル(CM)を打ったりしていますが、 どんな強力な毒も、食べてこそ。 その点、この「ゴキキャップ」のピーナッツバターへの喰いつきは断トツ。 メリット=即効性はない分、目につかないどこかで死んでくれている。 デメリット=乾燥にはつよいですが、水濡れ厳禁。溶けます。 ●水回りには「ホウ酸」

          家庭・店舗共通のゴキブリ対策

          菌検査、「汚してすと」のススメ

          加工食品の安全性を確認するとなると、大抵はその開発部門の試作品や、工場ラインで作った製品そのものを検査対象として、微生物検査をしていると思います。 細かいことは後日こつこつ語るとして・・、 中小企業の方にはこれに加え、製品をほんのちょっと汚して検査してみることを是非お勧めします。(提案しますかな?) さきほど試作品や工場製造品を検査することで、製品の安全性を確認するといいました。 加工食品で考えた場合、安全性といっても次のように分かれると思います。 1.原料そのものに

          菌検査、「汚してすと」のススメ

          正義の味方

          突然ですが、食品スーパーで山積みの果物の幾つかが腐っていたとします。 これをあなたが見つけたきどうしますか? 大抵はスルーでしょうか。 お店の人に教えてあげる人もいるでしょう。 そんななか、稀に周りの人に判るくらいに大きな声で、怒声、罵声を浴びせかけ、糺そうとするような人いませんか。 (気づかせてあげることで満足しているので、買わずに去る感じ) そういう人を私は “正義の味方” と呼んでいます。 正義の味方にはほかに次のようなものがあります。 「(当時)これだけテレビ

          アカウントの「名もなき凡人」について

          名もなき凡人 このアカウント名は、高校の学年主任が言っていた言葉。 恩師というわけではありません。 たしか現代文の先生で細身な方で、直接会話することはなかったはず。 でも10クラス全体が集まった何かのときに、この先生が次のようなことを言ってたような記憶があります。 「偉人と言われる人は、歴史の大きなうねりを起こし名を遺してきた。  でもね世の中を支えているのは、その他大勢の名もない凡人達です。  (高校生の)皆さんだと有名になりたい、お金持ちになりたいとか思う人が多い

          アカウントの「名もなき凡人」について

          余談、料理人と開発者の違い

          余談ですが、私の考える「料理人」と工場製品の「開発者」には違いがあります。 それは「おいしいさを意識する、食べるタイミングの考え方」です。  料理人は“作った日に”おいしいかで判断。(そりゃそうだ)   開発者は、“賞味期限の最終日でもおいしさが許容内かを考慮。 スーパーなど店頭で陳列する調味料など加工品であれば、賞味期限内の品質維持も大事です。しかも原料によっても変化の仕方は違ってきます。これを意識して味を創り上げないと、大変なことになります。 味への妥協を許さないと

          余談、料理人と開発者の違い