余談、料理人と開発者の違い

余談ですが、私の考える「料理人」と工場製品の「開発者」には違いがあります。

それは「おいしいさを意識する、食べるタイミングの考え方」です。
 料理人は“作った日に”おいしいかで判断。(そりゃそうだ) 
 開発者は、“賞味期限の最終日でもおいしさが許容内かを考慮。

スーパーなど店頭で陳列する調味料など加工品であれば、賞味期限内の品質維持も大事です。しかも原料によっても変化の仕方は違ってきます。これを意識して味を創り上げないと、大変なことになります。

味への妥協を許さないといえば聞こえはいいですが、共同開発で参与した料理人が口をはさみだすと、メーカー関連部署が本当に迷惑します。監修コラボの際は、落とし所を用意するか、そもそも仕事を受けない方が無難なときも!よく話し合ってください。


また料理人が調味料メーカーに転職の際はご注意を!「この会社なんにもできないじゃないか」なんて、キッチンにあるものが工場にないと嘆かないように。
メーカーは設備機器などの制約のがあるなかで、チャレンジしているんです。設備をいれさせたいなら、営業と相談してマーケットと販売力の展望から予算と回収期間を検討し、交渉しないと。

料理人のまま、メーカーに来られると、お互いホントに不幸です。
プライド高いと更に不幸度5割増しです。

逆に料理人がその企業の開発のスキルと融合を果たせたら、鬼に金棒です。
料理学校卒業生は、道場剣士。料理人(シェフ)は、野武士。
そんなイメージ。


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