「汚してすと」のやり方

加工食品の安全性の程度をみる「汚してすと」のやり方をまずはザックリ、シンプルに説明すると、次のような感じです。

まず加工食品を用意。
(そのレシピと、菌以外の測定結も速やかに確保)

それに雑菌を汚染。
検査項目にある菌が、その汚染水にすべて入っている必要があります。逆にないと、テスト意味がありません。

大手の場合だと、指標菌を買ったり、社内で代々育て続けてきた特定菌を使っているかもしれませんが、そんな道場剣法なことは中小企業ではできません。中小企業であれば野武士の様に、あるものでなんとかします。
その工場で警戒している菌は、その工場内にいる可能性は大です。
そんなわけで汚染水は、工場作業エリアの排水が最終的に集まる部分から採取するのが妥当かと。
そこで拾えないとなると、心当たりをひとつずつ当たってもらうしかないですね。
*浄化槽だと菌の構成が違ってくると思うので、避けた方が無難かと。
*この採集した汚染水の管理については、(気が向けば)後日ということで。

それを検体1gあたり200~50程度の汚染となるよう、添加。


汚染した当日(1点目)に菌検査を実施。

また基本5日後(2点目)に再度近検査。

加工食品そのものに、菌に対する安全性としての「力」があれば、汚染した日の菌検査でも、菌はでません。type-1

次に「力」が弱くなるにつれ、次のようになってきます。
 汚染当日(1点目)は菌が出たが、2点目では菌は出ない。(type-2)
 2点目にも菌が出てしまうが、1点目よりグッと減る。(type-3)
 2点目も、1点目と変らず。(type-4)
 2点目の方が菌が増えた。(type-5)

検体に対し、type-5かそれ以外かを確認することが、狭義の「汚してすと」となります。
そして一番最後の「菌が増えた」type-5こそが、広義としての「汚してすと」のための貴重なデータとなります。

あとここでの「増えた」「減った」は桁が変わることを示しています。
(2倍、4倍は誤差の範囲です) 


ちなみに大抵の清涼飲料水と、ストレートつゆのほぼすべては、type-5ではないでしょうか。
このてのメーカーは、一般的な加工食品より高性能な設備環境であったり、洗浄が用意なコンパクト構造だったりすることで、安全性に配慮しているものと思っています。
(このあたり、ご存知の方がいれば教えていただけると助かります)


こうしてtype-5のデータが溜まってくると、いよいよ次のステップです。
文頭で確保をお願いしてた、レシピや菌以外の検査結果の出番となります。





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