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原点回帰 

 肩書が心を駆り立てるってのはホントだった。
 昨年末から制作に取り組んできた zine がようやく完成した。ついでに今まで使ってきた「ポンコツ雑文家」の肩書も新しいものに変えた。なんだか自虐にも飽きてきたからだ。
 ナミオ・コトリ[Namio Kotori]にぴったりの肩書は何だろうかと思案し、4ヵ月以上のグダグダを経て「ザツブニスト」に決めた(わ~い、でけたぁ!)。ローマ字表記は「zatubunist」。一聴一見しただけでは何者かが不明なのに、何かの専門家かな?と思わせる感じが、う~ん、ナイス・フィーリング!

 不思議なもので、肩書が決まった途端、雑文の分野は自分の庭(フィールド)だぞという自己校庭感(自己肯定感?)が爆上がった。「オイラ、雑文のスペシャリストを目指しちゃうよ」ってな気分になって、そいで、普段からもやもやしていたプロフェッショナルだとかアマチュアだとかの境界線をどうでもよくするような、新しいワードを考え始めちゃったのだ。そうして熟考すること丸2分。暗中模索と試行錯誤の末に完成したのが、ジャジャーン! 「アマフェッショナル」である。
 くぅ~、言いやす~。先頭の母音に「ア」が2つ続くもんね~! 「ショナル」の響きも効いてる~。それに心なしか「インターナショナル」や「トラディッショナル」の仲間になれたような気もするぞ。いや「エモーショナル」のほうか?

 この「アマフェッショナル」のいいところは、海女さんが使えば海女フェッショナルにもなるし、尼さんが使えば尼フェッショナルにもなるところで、とっても使い勝手のいい・・・、しゃらくさく言えばフレキシビリティ(柔軟性)のある言葉なのだ。全国の海女さんと尼さんたち~、ぜひ使ってね~。
 と言いたいところだったのだが。先に使われていないか検索したところ、なんと、この「アマフェッショナル」。すでに使用している団体と、掲載されている書籍があることが判明した。定義についても「仕事がプロレベルのアマチュア」(某団体)、「気持ちがプロレベルのアマチュア」(某書籍)と、きちんと説明されていた。くぅ~、残念!  
 やっぱ言いやすいもんね~。そう組み合わせちゃうよね~。「アマチュア」と「プロフェッショナル」なら、そうする人がほとんどだよね~。ここで「プロチュア」にするっていうのは、オイラ、ちょっとない。
 ん! ということは「プロチュア」にすれば自分が一番乗りだ! ということで検索したところ、なんとなんと「プロチュア」も先に使っている人がいた。定義についても「体験に基づく知識を豊富に持ちながら、その分野を職業にしていない人」と説明されていた。かぁ~、残念! 
 「アマフェッショナル」の次ならそうなるよね~。残っている部品からしてそうなるよね~。ここで「アマチェッショナル」にするっていうのは、オイラ、やっぱ、ちょっとない。
 あ! ということは「アマチェッショナル」にすれば自分が一番乗りだ! ということでまたまた検索したところ、ジャーン、先に使っている人はいませんでした~。わ~い、一番乗りだぁ。

 でも、これぇ。「アマフェッショナル」にそっくりだよなぁ。「アディダス」と「アディオス」ぐらいそっくりだわぁ。採用するべきか迷うなぁ。まんなかに入ってる「チェッ」も、ふてくされてるみたいだし・・・、脳がときめかないわぁ。ということで、もう。
 
 「にわか」でいいっす。




Ⓒ2023  Namio Kotori


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