●炊飯器レシピ全般補足メモ
我が家の炊飯器は National SR-L10K
10年くらい前から使っています。
特別な機能は特に無い、普通の5合炊きマイコン式炊飯器です。
(2015.7 購入&追記)炊飯器を買い換えました。
5合以外の炊飯器は使用したことがありません。
1合・3合・1升炊きの炊飯器については(推測ではありますが)作って下さった方々の意見をもとにして注意事項をまとめています。
●5合炊き以外の炊飯器で作る場合
◎3合炊きの場合
初回は半量で様子を見ながら作って下さい。
5合炊きレシピと同じ分量で作ると厚みのある仕上がりになります。
中心と外で加熱ムラができやすくなるので、半分の材料で作った方が無難に作れるかと思います。
5合炊きと同量で作って1回で焼けなかったときは、様子を見ながら追加加熱をしてください。
厚みがある方が美味しいレシピもあるので、どちらの分量で作るかは好みでもあります。
◎1合炊きの場合
もし1合炊きで炊く場合、材料を減らさないで焼いた場合は蒸気孔に生地が詰まって壊れたり、吹き出したりする可能性があるので、分量は必ず減らして作って下さい。
◎1升炊きの場合
5合用の分量で作ると薄い仕上がりになります。
2倍で作ると適度な厚みに仕上がることが多いですが、初めて作る場合は1.5倍から試してみて下さい。
●真空や加圧調理に注意
噴き出して火傷などの事故に繋がる場合があるため注意して下さい。
作る前に必ず取り扱い説明書をよく読んで、真空や加圧をしない調理モードで作るようにして下さい。
●泡立と膨張剤の重複にも注意
焼いている間に生地が膨張しすぎて蒸気孔が詰まり、噴き出して事故に繋がる場合があります。
泡立てにするか膨張剤にするか、膨らませる手段をどちらか片方に必ず絞って下さい。それでも膨らみすぎが心配な場合は、念のため材料の分量を減らしてから作って下さい。
●蓋を開けた状態で加熱しようとするとエラーになる場合
生チョコケーキやガトーショコラのレシピに関係してきます。
その場合はお手数をおかけしますが、湯煎などの別の方法でゆっくり溶かすようにして下さい。湯煎する場合はお釜に入れた状態で温めると、洗い物が少なくて済みます。
●焼き時間について
機種によって違うため、一概には言えないです。
レシピや室温等によっても変わるので、初めての場合は様子を見ながら加熱して下さい。
●加熱方法と加減について
上部が少し生っぽかったり上下共に焼きたい場合は、片面が終わったら一度取り出し、焼きたい面を下にして再加熱をします。
スコーンはこの方法がおすすめ。
また水分や油分の多い材料を使用した場合は、焼いてもしっとり感が残るのが普通です。
生かな?と思って追加加熱をすると焦げることがあるので、加熱のしすぎには注意して下さい。
加熱しても明らかにドロドロしている場合は、炊飯器との相性が悪い可能性があります。お手数おかけしますが一度生地全体を混ぜて別の型に流してから、オーブン等で再加熱して下さい。
●焼いた後、綺麗に取り出すには
反すときはお釜の上にお皿をかぶせる方法ではなく、お釜の中にお皿などの平らなものを落とし込んで、それを手でしっかり押さえながら反す方法がおすすめです。
熱々のうちに反すと火傷をしたり、衝撃で崩壊したり、シワや凸凹ができやすくなります。スポンジケーキ以外は、ある程度冷めてからゆっくり反すのが無難です。
チーズケーキは冷蔵庫できっちり冷やし過ぎると出しにくくなる場合があるので注意して下さい。その場合は高い位置からコンロの弱火に当てたりして、少し温めると取り出しやすくなります。
(※炊飯器プリンの場合は例外です。必ず冷蔵庫できっちり冷やしてから取り出して下さい)
●お釜にくっつきやすい場合
お釜が劣化している場合や、生地自体の水分や油分量が少ない場合は、くっつきやすくなります。
デコレーションなどの予定が無く、つるっとした表面をそのまま活かしたい場合におすすめです。
ただし、スポンジケーキは油分によって気泡が消えやすくなるため、量は必要最低限にして下さい。
●炊飯器やご飯への臭い移りについて
ニンニクを多く使った料理を炊飯器で作る場合は流石に臭いが残りますが、一般的なケーキを焼く場合にはほとんど臭いは残りません。
汚れが酷い場合以外はお釜を洗うだけでお手入れは十分です。ただし、
●事前に取り扱い説明書を必ず確認して下さい
「炊飯ボタン」で焼いても生の場合は、「ケーキモード」があるか今一度確認してみて下さい。
「ケーキモード」がある場合は、通常の「炊飯モード」と加熱方法が異なり、ケーキモードでないと綺麗に焼けない可能性があります。
また、ケーキ以外のもの(例えばハンバーグ等)を焼く場合も「ケーキモード」で焼いた方が中心まで火が通りやすくなる場合があるようです。
(肉類専用コースがあるなら話は別ですが…。)
ケーキモードが無い炊飯器でも「おかゆモード」など他のモードで綺麗に焼けることがあるので、通常モードでうまくいかないときは試してみるのも良いと思います。
●新型の炊飯器に買い替える場合は
ケーキが焼けるか是非チェックしてみて下さい。
シンプルな旧式のものを購入する場合はそんなに気にしなくても、恐らく大丈夫だと思います。
ご飯も炊くけどケーキも焼きたい場合は、底面の形状をチェックするのもポイントです。
底面の形がそのままケーキのシルエットになるので、四角い方が美しい仕上がりになります。
詳しくは【超悲報】10年連れ添った相棒の炊飯機が逝く‥。そして、新しい相棒がやってきた。を是非読んで下さい。
試行錯誤の末にたどり着いた一押しの機種についても書いています。
炊飯器レシピは、機種によって差が出るところが欠点でもあり面白いところでもあります。
また簡単にできる反面、コツや注意事項を知らないと「上手くいかなかった」、「炊飯器で作るのは危険」等の誤解が生じることも多いです。
作り手が気を付ける以上に、レシピの作成者ができるかぎりの説明をする責任があると私は考え、この補足メモにまとめて公開をすることにしました。
意外な方法で上手くできた
何回かやったけれど上手くできない
説明が書かれているけど分かりにくい
などなど、もし何かありましたら、
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【該当レシピ一覧】
↓ 英語でも記事を書いています
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更新情報について
(大きく変更した場合はここでお知らせします。)
2015.9,1
クックパッドからnametomablogへ移動しました
2020.1,11
焼き時間の詳細追加と全体的な調整を行いました
2021.7,15 7,21
読みやすく全体的に更新をしました
2022.4,4
真空加圧式炊飯器についてなど
補足して全体的に更新しました
2022.6,24
英文記事を執筆し公開しました
2023.12,11
記事をnametomablogから移動し、さらに読みやすく更新しました
記事はこれからも更新していきます。
今後も気が付いたときに随時更新をしていきますので、作るときの参考にしていただければ幸いです。
皆さんに作る楽しみや喜びが届けられるように、これからも活動を続けていきます。
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