マガジンのカバー画像

とあるハンドメイドの日常(仮)

13
とあるハンドメイド作家(私)の日常の様子を小説風に日記として書いている。毎日成長出来る喜びを胸に抱いて。
運営しているクリエイター

#ハンドメイドアクセサリー

とあるハンドメイド作家の日常(仮) -5日目日曜日-

とあるハンドメイド作家の日常(仮) -5日目日曜日-

再構築しなおすとよりイイものが出来上がる。UVライトのコンセントを挿し、
素材を収納しているBOXを座椅子の側に置く。

作り出された冷風で満たされた部屋の
ど真ん中に置かれた炬燵机の上に、
私の歯車たちがコトリコトリと置かれていく。

一昨日作って残っていた
インド風カレーを昼ご飯にして平らげ、
窓からまぶしいほどの光が差し込む午後、
製作を開始する。

8月限定品を1度作り上げたものの、
もう

もっとみる
とあるハンドメイド作家の日常(仮) ー4日目土曜日ー

とあるハンドメイド作家の日常(仮) ー4日目土曜日ー

掃除を始めると隅々までやり始めてキリがない。
家の中で暑さが抜けない部屋が
2つ存在している。

それはトイレとお風呂場だ。

古い上にイマドキ風に言えば
DIY風なうちの古いマンションは、
下に住んでいる大家さんの
知り合いの職人さんが
ちょこちょこと修繕を繰り返しているのか
かなりの手作り感満載のマンションで、

トイレは換気扇がなく、
お風呂の換気扇は
明かりを消すと回らない作りになっている

もっとみる

とあるハンドメイド作家の日常(仮) -1日目水曜日-

初めて人間になれたと思えるようになった夜の帳はどっぷりと降り、
ジメジメした空気が
肌に纏わりつく夏も佳境に入った頃。

苛立ち隠せぬ会社員の方々と共に、
私は満員電車に揺られて帰路についていた。

20分強という短い電車時間でありながらも
8時間という長い間デスクに向かっていた足は
浮腫みとお友達になったかのように
パンパンに腫れ、
怠さと共に顔は苦痛に歪んでいた。

40歳という節目の年齢、

もっとみる