マガジンのカバー画像

なかどまりの人 ことばで出会う旅

11
北津軽にある小さい町には日本海と田園に囲まれた美しい風景があります。この町の一番の魅力はこの美しい風景を支えるあたたかくてユニークな町民。遠い中泊町に簡単には来れないけど言葉を通…
運営しているクリエイター

#ふるさとを語ろう

「村の産土神社がおらにカメラを持たせてくれたんだと思う。」 アマチュアカメラマン、農婦 外崎令子さん

「村の産土神社がおらにカメラを持たせてくれたんだと思う。」 アマチュアカメラマン、農婦 外崎令子さん

アマチュアカメラマンの外崎令子さんは手に持っているカメラで、平成元年から宮野沢の風景を残してきました。

外崎令子さんは60歳のときに12年間の景色をまとめた写真集「わたしのふるさと みやのさわ」を自主出版しました。

その後「グラフ青森」で6年間の連載を始め、子供の頃からのことや中泊町の古老たちから聞いた昔話を書いた『振り返れば懐かし』が「グラフ青森」から出版されました。

今回のインタビューで

もっとみる
町の歌って踊って喋れる女王 加藤則子さん

町の歌って踊って喋れる女王 加藤則子さん

加藤則子さんは「なにもささ」保存会、中泊町陸上協議会、宮越家ボランティアガイド、地元の演歌歌手など多岐にわたって活躍されています。

そんな活動的な加藤さんは地元の人に「歌って踊って喋れる女王」というあだ名までつけられているそうです。

今回は津軽中里駅の中にある駅ナカ賑わい空間にて加藤則子さんにインタビューしました。

水のきれいな所——加藤さんは中里生まれ中里育ちですか。

宮越家の近くの尾別

もっとみる
小泊でのちょっと贅沢すぎる暮らし  小泊漁協で働く伊藤竜太さん

小泊でのちょっと贅沢すぎる暮らし  小泊漁協で働く伊藤竜太さん

中泊町は内陸の中里地区と海沿いの小泊地区に分かれています。中里から車で運転すること約三十分、日本海に面した小泊地区があります。

今回のインタビューは小泊漁協で製氷業とマツカワガレイの養殖を行っている伊藤竜太さんに、小泊での暮らしについてインタビューさせていただきました。

良いですよ、小泊の海は。
――伊藤さんの生まれ育った場所について教えてください。

私の生まれ育った場所は、 青森県中泊町の

もっとみる
酒飲んでバカ話できる居酒屋 「くつろぎダイニング哲。」店主 中畑哲也さん

酒飲んでバカ話できる居酒屋 「くつろぎダイニング哲。」店主 中畑哲也さん

津軽中里駅を降りてまっすぐ歩くと十字路にぶつかる。そこを左に曲がったすぐのところに居酒屋「くつろぎダイニング哲。」はあります。

お店を開いて今年で14年目の「くつろぎダイニング哲。」には地元の人だけではなく、名物のメバル膳やトマト海鮮ラーメンを求めて町外からも多くの人が訪れています。

今回は「くつろぎダイニング哲。」の店主である中畑哲也さんをインタビューしました。

あの時良かったな――中畑さ

もっとみる
「ありがたいね」が口癖の福助女将 小野美智子さん

「ありがたいね」が口癖の福助女将 小野美智子さん

津軽中里駅から歩いて約5分

駅から派立通りを歩いて左の小道にまがったところにある落ち着いた雰囲気の建物が福助旅館です。

「なかどまりの人たち」第2回目は旅館福助の食堂で女将の小野美智子さんにインタビューをしました。

(旅館の情報は記事の最後に記載しています)

―― 女将さんはいつから中里に住んでいますか。
私は「旅館福助」の娘だからずっと中里に住んでいる。わたしでもう三代目だ、長いね。

もっとみる
「泥くさい」津軽を伝承する 金多豆蔵劇三代目座長 木村巌

「泥くさい」津軽を伝承する 金多豆蔵劇三代目座長 木村巌

津軽鉄道の最終目的地 津軽中里駅のなかには金多豆蔵(きんたまめじょ)人形劇のシアターがあります。

「金多豆蔵」は 1907年(明治 40 年)に創作されて以来、100 年以上に渡って伝承されてきた人形劇で多くの地元の人に愛されてきました。

首筒式という日本唯一の方法で一人で二体の人形を演じています。

金多豆蔵の名前には人は「豆」まめしく健康で働けばお「金」が「多」く入り「蔵」が建つという意味

もっとみる