自分の感情はひねくれず認めた方がいいよね
先日、家族でミュージカルを観に行きました。
あら、なんだかお上品な家族をイメージしました?
お上品な家族からはだいぶ遠いですが、演劇やミュージカルの大好きな夫と、興味を持った娘達と一緒に。
観たのは劇団四季の「アナ雪」です。
夫も娘達も予約した時から楽しみにしていましたねー。
娘達は、映画を観た時から大好きでよく歌っていた曲の数々をプロが歌うのを楽しみに、ワクワクしていた様子でした。
私はと言うと、みんなに比べてそこまでミュージカルが好きでもなくワクワクもなく、みんな行くのなら一緒に観たいくらいの気持ちでした。
なぜでしょう。
昔からその手のものはそんなに好きではなく、観ていてなんだか小っ恥ずかしい気分になることがあるんですよね、、、
そして本番。
生演奏と光のファンタジー。
圧倒的な声量と歌唱力。
それはそれは素晴らしかったです!
さすが劇団四季!
音楽、演出、舞台道具、演技、歌、踊り、、、
どれをとってもクオリティの高さはピカイチで、迫力のある舞台に観客全体が惹き込まれていくように感じました。
前半を大盛り上がりの拍手の中で終え、興奮が止まらない観客の会話が続きます。
おそらく、何百人のその観客の中では底辺の盛り上がりの私。
、、、いやね、素晴らしさはすっごい伝わってくるんですよ。ほんとに。
でも、なんだかすごく冷静に観てるんですよね。
すごいねって。
目をキラキラさせて夢中になっている観客の皆さんの中では、かなり浮いた存在であることも感じます。
そして後半。
あの映画の内容を舞台で表現するのは難しいだろうと思っていた部分も、どんどんイメージ通り、いやそれ以上の迫力で再現されていきます。
もはや再現ではなく、ストーリーは同じだけど表現方法の違う全く別の素晴らしい作品です。
新たに作り出された存在感のあるミュージカル。
歌と踊りと演出のコラボレーションがたまりません。
これはもう完全にエンターテイメントなんですね!
観客は盛り上がり、テンションも上がって拍手は大きくなるばかり。
そんな中で終盤を迎え、エルサを見つけて近寄るアナが凍りついてしまう場面。
「アナー!!」
と叫ぶエルサの切ない演技を観ている時、ふと涙が出てきてしまいました。
感情移入しやすいので、映画などを観ていてもよくあることです。
でも、それを機になんだか自分の様子がいつもと違うような、、、
エルサが抱きしめてアナは元に戻ったのにも関わらず、なぜか涙がとまらない、、、
なんか胸が苦しいような熱いような。
熱いものが込み上げるような。
うぅ〜、グスッ。
「なんだかさっきの感情移入の涙とは違うぞ? 、、、ああ、そうだ。私感動してるんだ。感動している自分の感情を認めよう。」
と、感動している割には冷静に分析。
そしてクライマックスを迎え、スタンディングオベーション!
観客が一体となった鳴り止まない拍手が耳に響きます!!
地響きのような振動を感じるほどで、割れんばかりの拍手とはこのこと。
それに応える出演者達の繰り返される挨拶。
この時感じたのは大勢の観客の強い感動と、出演者達のやり切った思い、観客の絶賛を受けての満足感と感動。
その感動の渦に包まれて、そのみんなの思いに感動が止まらない私。
最初一瞬泣くのをこらえようかと思いましたが、自分の感情を、感動を味わいつくしました!
家族もみんな同じくらい感動していて口々にその思いを伝え合いました。
その後近くのお店でミュージカルについて話し合いながら、ビールと美味しい料理を堪能して帰路へ。
満足感と感動の余韻に浸りながら心地良い眠りにつきました。
行って良かった。
ひねくれて自分の感情を無視したり否定したりせず、感じ切って良かった。
家族との、忘れられない素敵な一日になりました。
*以前「一生感動、一生青春」に関する記事を書きましたが、そんな言葉が好きなくせに素直に感動することに若干の戸惑いがあったのが不思議でした。笑
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