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飲食店勤務経験ゼロからカフェを立ち上げるまで/きっかけはコロナ禍

以前、下記のような投稿をしました。それからだいぶ経ってしまいましたが、その続きを書きます。

これまで、下記のような多拠点居住を中心テーマにnote記事を書いてきましたが、それと繋がる話となります。

私は2018年11月にマレーシアのロングステイビザ「MM2H」を取得し、人生のどこかのタイミングでマレーシアに軸足を移した多拠点居住生活を送るべく、準備していました。

その構想に暗雲が立ち込め始めたのが、2020年4月の緊急事態宣言の後、2020年の7月辺り。

コロナ禍に伴い、マレーシア政府内で、MM2Hの制度を改定する必要が生じた、という話が出てきました。
端的に言えば、従来のMM2Hの制度ではあまりマレーシアにお金が落ちる形になっていなかったので、もっと富裕層を対象にする形に改善することで、もっとマレーシアでお金を使ってもらえるようにしよう、ということ。
具体的には、新規のビザ取得に関する金銭上のハードルを高める、という話で、その後、実際に資産要件、収入要件はかなり高くなり、もはや一般の日本のサラリーマンでは手が出ない水準になってしまいました。

現時点では、既にMM2Hを取得している人が更新する場合に関しては、ビザ取得時の手数料の上昇と、滞在要件(1年間に90日間、マレーシアにいること)の厳格化くらいに落ち着いたので、私も何とか次回更新(2028年11月の予定です)はできるのでは、とみていますが、当時は「更新できなくなるのでは」、すなわち、「将来設計が大幅に修正を強いられるのでは」ということを突きつけられ、相当に思い悩みました。

余談ですが、「自分がこれまで人生観を揺さぶられている以上、他のみんなもそうなのでは」と考え、オンライン飲み会などを通じて、以前からの友人たちに「コロナ禍で人生観、変わった?」と質問し続けたのですが、「案外、みんな、特に人生観は揺さぶられていないのね……」と分かり、当時は相当に孤独感を抱いたものでした。

ちょっと後の話になりますが、マレーシア以外の国でロングステイビザを取得する方法はないか、と模索した時期もありました(下記のnoteでは当時、「『人生設計が狂ってショック』という気持ちはあるはあるものの、そこまで打ちひしがれていない、というか、『では、どうするか』を前向きに考えるマインドにシフトしているところがあります」と強がっていますが、今から考えると、動揺の中で精一杯前を向こうと頑張っていたのだと思います)。

いずれにせよ、海外に拠点を移すとしたら、今、自宅にある膨大な本や、食器はどうすれば良いのだろう、ということを真剣に、かつ、本格的に考えることになります。

最初は、トランクルーム、もしくはどこか安価で預かってくれるところをリサーチしました。

でも、「トランクルームなどに預けたら、もう読みに行かないな」と思い、「やっぱり、日本の拠点となる家を安価に購入して、そこに置けば良いのでは」と思うようになりました。

しかし、普通に「年に何ヶ月か、日本にいる時だけの家」として不動産を取得するとしても、固定資産税なり維持費なり、お金が出ていくだけ。消費するだけです。

では、「お金を生み出す家にすれば良いのでは」と考え直し、自分が滞在している間は自分が営業することでお金を生めるし、自分がいない間は誰か別の人が営業できる喫茶店併設の自宅にすれば良いのでは、と思い至ります。

これが、いわゆる「喫茶店計画」の始まり。

ここから、「日本拠点としての喫茶店を立ち上げるためにはどうしたら良いか」を色々と調べ、一歩一歩実現に向けての準備を進めますが、やはりそれまで飲食店で働いた経験がない人間にとってはなかなかに大変なもの。
一筋縄では行きません。

この後、私は何に苦労し、何をどう克服してきたのか。
当時の記録を振り返りながら、こちらに綴っていきたいと思います。

私と同じように、「飲食店で働いた経験はないけれど、将来、カフェをやりたい」などと考えている人たちは一定層、確実にいるし、実際に準備を進めてみると、大変なことがいっぱいです。

そうした人たちの苦労が少しでも減るように。

不定期連載になると思いますが、少しずつ書き綴っていきたいと思います。

次回はこちら。

【追記】
この記事は全文公開していますが、「カフェときどきサポーターズクラブ」対象記事にしています。
サポーターズクラブは月500円ですが、栃木県日光市で私が運営している「カフェときどき」で飲食していただいた際、お支払いいただいた額は割り引くので、一種の前売券システムのような形になっています。
ランニングコストのかかる飲食店では、サブスク的にいただけるお金は大変ありがたいもの。
「この取り組みを応援したい!」という方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひご協力いただけますと嬉しく思います。

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