【間宮ひまりSS-8】 月の誘惑
休日の黄昏時。
いつか見たあの影を追うように平田はあの日と同じ道を歩く。
あの時から、あの女性の姿が頭から離れない。
ひまりによく似た美人の女性。
ひまりに聞いても他人の空似じゃない?と言われ、あまりにしつこく聞きすぎたのか「余計な詮索はナンセンス!そんな男はモテないぞ!」とまで言われてしまった。
そんな平田だが、気になるものは気になる。
美人にまた会えるなら会いたいと思うのは、男としてそうおかしいことでもないだろう。
そんなこんなで平田は昼間からずっと同じ道を行ったり来た