Takeshi Mizumoto

書評とかを書いています。

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記事一覧

日経ビジネス2024年3月11日

物流経営の時代 物流担当で現在CEOになってる経営者が多い。例えばAppleのティム・クック。 モノタロウも物流の自動化を頑張っていて、新しく社長に就任した人はサプライ…

Takeshi Mizumoto
2か月前
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JSAI2023 4日目メモ

拡散モデルによる画像生成の基礎と最新研究動向拡散モデルの進展 (DALLE-2 Imagen) [1] 拡散モデルの基礎 生成モデル -> データ分布からサンプリングしたい 簡単なデータ…

Takeshi Mizumoto
11か月前
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JSAI2023 3日目メモ

人間と共生する対話知能長期雑談対話システムの実現に向けた長期テキストチャットの収集と分析 長期テキストチャットのデータ収集 MSC で集めたデータの比較 雑談対話シ…

Takeshi Mizumoto
11か月前

JSAI2023 2日目メモ

AI諸技術の発展に基づく学びのモデルの高度化と展望学習支援モデルにおけるドメイン駆動設計 教え方より学習内容のドメインモデルを作ることが大事。文脈非依存な学習はな…

Takeshi Mizumoto
11か月前
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JSAI2023 1日目メモ

[基調講演]機械に知能を与えるということはどういうことなのか?拡張テンソルイメージング --> MRI の次世代技術。神経繊維まで見える 脳内の資格の伝達経路はふたつある…

Takeshi Mizumoto
11か月前
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寄せ鍋理論

https://scrapbox.io/katakura/寄せ鍋理論 寄せ鍋理論というのを耳にすることがあった。実際の目的とは違うこと設定することで、目的が達成されやすくなるという話である…

書評 - ニュータイプの時代

山口周氏の著作が面白いというのを聞きかじったので本屋で見つけたこれを買ってみた。 パーパス経営だとか、ビジョンが大事だとかそういう「最近っぽい」ビジネス系の話題…

書評 - 中小企業の管理会計活用術

管理会計をもうちょっとすぐにご利益が得られる形で学んでみたいと思って、この書籍を買ってみたところ当たりだった。 基本的には、「細かいところは人数も少ないんだから…

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書評 - ウクライナ戦争

2022年9月時点までのウクライナ戦争(書籍内の表現では第二次ロシア・ウクライナ戦争)に関する内容について、その歴史から戦況の変遷までを解説した書籍。 基本的には著…

書評-陰謀論

本屋で見つけた陰謀論に関する社会調査を行った本。 陰謀論を過去の研究などを踏まえながら「重要な出来事の裏では、一般人には見えない力がうごめいている」 (p6) と明確…

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せいろは万能調理器具である

せいろとは、蒸し料理をするための調理器具である。 中華料理屋に並んでいて、シュウマイや点心をあたためるために使われることが多いイメージがある。家庭でせいろを使う…

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MacBook Pro の電池が充電されない

何が起こっているのかタイトル通りで、MacBook Pro の充電がまったくされなくなった。写真のとおり、1%から先に進まない。電源ケーブルを抜いた瞬間にシステムが落ちるの…

書評 - 夜間飛行

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ, 『夜間飛行』, 1931 今回読んだのは、光文社の古典新訳シリーズ 郵便機という、郵便物を飛行機で運搬する事業が始まった黎明期の…

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はじめての自炊は味付けをやめると続けられる

先に結論Cook Do を使うと、箱の裏の絵の通りつくるだけで料理の成功体験が積めるから続けられるよ!味付けを頑張るのは慣れてからでいいよ! はじめに自炊はよい。  そ…

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書評 - THINK EDIT

野口 孝仁, "THINK EDIT", 日経BP, 2019 編集思考とは:雑誌編集の方法で新しい事業やブランドを編みだす方法。 編集思考のプロセス 編集思考の具体的な方法が考え方が説…

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偉大な組織の最小抵抗経路

ロバート・フリッツ, "偉大な組織の最小抵抗経路", Evolving, 2019 目次の感じから、The Path of Least Resistance for Managers (2011) https://amzn.to/343O06y の翻訳…

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日経ビジネス2024年3月11日

物流経営の時代

物流担当で現在CEOになってる経営者が多い。例えばAppleのティム・クック。
モノタロウも物流の自動化を頑張っていて、新しく社長に就任した人はサプライチェーン担当であった。

スエズ運河とパナマ運河がテロで使えなくなったときに、日本のサクチェが大きく影響受けた。貨物水槽も人手不足でハンドリングが難しい。これによってコストがとても上がっている。

2024年問題と言うトラックドラ

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JSAI2023 4日目メモ

JSAI2023 4日目メモ

拡散モデルによる画像生成の基礎と最新研究動向拡散モデルの進展 (DALLE-2 Imagen)

[1] 拡散モデルの基礎

生成モデル -> データ分布からサンプリングしたい
簡単なデータ分布からサンプルし、変換することで複雑なデータにする
Diffusion Model

長所: 定式化が単純、多様なデータが出せる、理論的背景が明確、制御しやすい

短所:生成が遅い(順番にノイズを除くので)

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JSAI2023 3日目メモ

JSAI2023 3日目メモ

人間と共生する対話知能長期雑談対話システムの実現に向けた長期テキストチャットの収集と分析

長期テキストチャットのデータ収集
MSC で集めたデータの比較

雑談対話システムにおける伝聞体験を根拠とした共感発話の効果

対話システムが共感したと感じるとユーザーの要求を満足できる。
とくにリフレーズ+共感発話 効果の発表はある。
ロボットが「同じ体験をした」と話すと共感は表現できるが明らかにウソ -

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JSAI2023 2日目メモ

JSAI2023 2日目メモ

AI諸技術の発展に基づく学びのモデルの高度化と展望学習支援モデルにおけるドメイン駆動設計

教え方より学習内容のドメインモデルを作ることが大事。文脈非依存な学習はない

知的能力の構成要素[岡本2001]

構造化された領域知識

メタ認知

一般方略

非言語情報によるPeerさ誘発を目指した学習支援コンパニオンロボット構築の検討

学習支援ロボットは、教師の役割を持つ監視感がつよい --> 一

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JSAI2023 1日目メモ

JSAI2023 1日目メモ

[基調講演]機械に知能を与えるということはどういうことなのか?拡張テンソルイメージング
--> MRI の次世代技術。神経繊維まで見える

脳内の資格の伝達経路はふたつある
--> where経路 (方向とか位置) / what経路 (形とか色)

運動野と言語野の接続は人のほうがサルより太い

前頭葉障害の例
* 遂行機能障害 http://www.oogunohp.com/kouzinou

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寄せ鍋理論

https://scrapbox.io/katakura/寄せ鍋理論

寄せ鍋理論というのを耳にすることがあった。実際の目的とは違うこと設定することで、目的が達成されやすくなるという話である。

たしかに分かるんだが、営業ノウハウとしても安易に使われてる感じがする。ちょっと近くの工事のお知らせがあって。。。と言って飛び込み営業されたりするのはだいぶ嫌。

他にも、技術的な話がしたいのに関係ないこと

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書評 - ニュータイプの時代

書評 - ニュータイプの時代

山口周氏の著作が面白いというのを聞きかじったので本屋で見つけたこれを買ってみた。

パーパス経営だとか、ビジョンが大事だとかそういう「最近っぽい」ビジネス系の話題が、論理と過去の研究に基づいて解説されているという印象だった。

新しい考え方を「ニュータイプ」、古い考え方を「オールドタイプ」と名付けて、それぞれ対比する形で解説している。
たとえば、
オールドタイプは「正解を見つける力」がとても大事だ

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書評 - 中小企業の管理会計活用術

書評 - 中小企業の管理会計活用術

管理会計をもうちょっとすぐにご利益が得られる形で学んでみたいと思って、この書籍を買ってみたところ当たりだった。

基本的には、「細かいところは人数も少ないんだから、最小の手間で最大の効果があるところをやろうぜ」という思想で、実践的でよい。

ところで管理会計とは?

管理会計とは事業をすすめるための会計のこと。税務申告のための決算書をつくる財務会計と違って、法的なルールが無く、事業の状況が把握でき

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書評 - ウクライナ戦争

書評 - ウクライナ戦争

2022年9月時点までのウクライナ戦争(書籍内の表現では第二次ロシア・ウクライナ戦争)に関する内容について、その歴史から戦況の変遷までを解説した書籍。

基本的には著者の小泉氏が前から言っている「これは新しい技術が使われている戦争だが、戦争自体は古い戦争である」という論旨のままではある。

第二次ミンスク合意や (p45)、プーチン論文 (p66) 、この戦争の最初のロシア側の作戦であった「斬首作

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書評-陰謀論

書評-陰謀論

本屋で見つけた陰謀論に関する社会調査を行った本。

陰謀論を過去の研究などを踏まえながら「重要な出来事の裏では、一般人には見えない力がうごめいている」 (p6) と明確に定義しているあたりから始まるのが、ちゃんとした学術書だなという印象を与えている。

特に、アンケートとその統計的な調査を比較的厳密に書いているので、実際に使っているサンプルという意味で統計調査の勉強にもなった。統計分析とか因子分析

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せいろは万能調理器具である

せいろは万能調理器具である

せいろとは、蒸し料理をするための調理器具である。
中華料理屋に並んでいて、シュウマイや点心をあたためるために使われることが多いイメージがある。家庭でせいろを使うと言っても、チルドのあんまんを温めるぐらいしかイメージがわかないだろう。

蒸し料理とは実に多彩で、実はせいろがあれば料理の幅が大きく広がる。
約1年に渡ってせいろを使い続けて分かった便利さを紹介するためにこの記事を書いている。

せいろの

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MacBook Pro の電池が充電されない



何が起こっているのかタイトル通りで、MacBook Pro の充電がまったくされなくなった。写真のとおり、1%から先に進まない。電源ケーブルを抜いた瞬間にシステムが落ちるので本当に1%しか残っていない雰囲気である。

実は緊急事態宣言が出たあたりからキーボードもいくつかとれかけているという満身創痍だったのだが、充電が切れるのはきつい。移動するたびに電源がささって、システム起動するまでの3-4分

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書評 - 夜間飛行

書評 - 夜間飛行

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ, 『夜間飛行』, 1931
今回読んだのは、光文社の古典新訳シリーズ

郵便機という、郵便物を飛行機で運搬する事業が始まった黎明期の話。当時は鉄道や船と速度を競っていたので、たとえ飛行機が早くても夜に止まっていると追いつかれてしまう。したがって、郵便機というのは死と隣り合わせの危険な仕事であった。サン・テグジュペリ自身も郵便機パイロットだったからか描写が緻密で

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はじめての自炊は味付けをやめると続けられる

はじめての自炊は味付けをやめると続けられる

先に結論Cook Do を使うと、箱の裏の絵の通りつくるだけで料理の成功体験が積めるから続けられるよ!味付けを頑張るのは慣れてからでいいよ!

はじめに自炊はよい。
 その日の気分で食べたいものを食べたいだけ食べられる。日々の食事の内容が自宅や職場の近くの飲食店のメニューに縛られない。たとえばカレー味の炒め物を食べてもよいし、変なスパイスを試してもよい。ニンニクをたっぷり入れるのもよいだろう。サラ

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書評 - THINK EDIT

書評 - THINK EDIT

野口 孝仁, "THINK EDIT", 日経BP, 2019

編集思考とは:雑誌編集の方法で新しい事業やブランドを編みだす方法。

編集思考のプロセス
編集思考の具体的な方法が考え方が説明されている。ここにまとめるのは雑誌の場合で、本書の中には、具体的な事業やブランドを考える例も示されているのでイメージしやすい。
[1] 大まかなテーマを設定
 --> ターゲットのセグメントをする。
[2]

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偉大な組織の最小抵抗経路

ロバート・フリッツ, "偉大な組織の最小抵抗経路", Evolving, 2019

目次の感じから、The Path of Least Resistance for Managers (2011) https://amzn.to/343O06y の翻訳だと思う。

これは OKR の別の言い方みたいな書籍であると思った。読みながら「これはOKRの元ネタやな」と思っていたが、Wikipeida

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