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書評 - THINK EDIT

野口 孝仁, "THINK EDIT", 日経BP, 2019

編集思考とは:雑誌編集の方法で新しい事業やブランドを編みだす方法。

編集思考のプロセス
編集思考の具体的な方法が考え方が説明されている。ここにまとめるのは雑誌の場合で、本書の中には、具体的な事業やブランドを考える例も示されているのでイメージしやすい。
[1] 大まかなテーマを設定
 --> ターゲットのセグメントをする。
[2] テーマに関するあらゆるモノを集める
 --> キーワードを集める
[3] 集まったモノを眺めながら、エピソードを語り合う
 --> リアルなエピソードを集める
[4] 全員が共感するエピソードからニーズを考え出し、インサイトを見つける。
 --> インサイトは、特定の視点に着目するとよい。人物とか場所とか。
[5] これをカバーする価値を押し出す雑誌特集名を設定する
 --> ここを企画にする。

アイデアの鍛え方
こういうアイデアを考えるときの普段の訓練も説明されている。
 1. アイデアを考える環境と状態を意識する
 2. 判断力を養う
 3. 理解力を深める
 4. 日常の小さな実験を行う
 5. 行間を読む
 6. 集めて編む
 7. 360度視点
 8. 作為と無作為
 9. 情報の集め方
 10. 活発な会議

本書にはこういう視点で具体的なやり方が書かれている。個人的にはまとめると、 (1) 些細なことでも注意して観察し、想像し、判断するようにしておくことと、(2) いつも違うことを試す ということが大事だと思った。


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