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「妖怪のいた夏」昭和夜話
「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ146枚目
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誰しも経験する事かと思うが、夜道を歩いていると誰かが後をついてくるような気がすることがある・・・
私にも、子供の頃にそんな経験がある。
ある夏休みにお袋の在所に行った時の事。
とっぷりと日の暮れた道を一人で在所の家まで歩いたことがあった。
歩いていると、どうも自分の後ろを誰か付いてくる様な気がする。
だが、振り返っても、真っ暗な闇があるだけで、誰もいない・・・
しばらく歩く、、、と又同じような気配がする・・・
今度は、すぐ後ろ、、、うなじに気配が感じられるほどすぐ後ろだ。
『間違いない、誰か後ろにいる・・』
と振り返っても、やはり真っ暗な闇があるだけだった。
どうにも気持ちが悪く、大慌てで在所に帰ったのを覚えている。
*昔の夜の田舎道というのは本当に真っ暗で、その感じは絶対に今時の若い人には分からないと思う。月が出ていなければ、まるで闇が棲んでいるように暗い。そこには本当に色々なものが棲んでいたのだと私は思う。
<©2022もりおゆう この絵と文は著作権によって守られています>
(©2022 Yu Morio This picture and text are protected by copyright.)
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