物置から出て来た古いアイロン
「僕の昭和スケッチ」画241枚目
僕の実家では台所から裏庭に出たところに物置があって、中には雑多な古道具が打ち捨てられたように置かれていた。
ある時、そこから古いアイロンが出て来た。
見ると、所々に錆が入っておりコードの接続部にもガタがきていてアイロンとしてはもはや使えない代物だった。
それを見つけた経緯は忘れてしまったが、今思えば電気式だったので戦後の復興初期のものかと思う。
ちなみに、こんなふうに人間に打ち捨てられた古い道具(もの)には積年のうちに人への怨みが宿り、妖怪に変化すると昔は考えられた。つまり、ものの化→物怪*だ。アイロンが物怪に変わるとしたら、それは差し詰めどんな妖怪なのだろう(笑)
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