圧倒的個人プレイ

9月1日金曜日。午前2時。
息苦しさと謎の焦燥感でなかなか寝付けずにいた。
いや、"謎の"とは言ったものの何となく原因はわかっていた。

今から約1か月前。匿名性の高い某SNSアプリをインストールした。
というのも最近、うつの症状が改善してきたためか
人とのコミュニケーションやつながりを欲するようになったからだ。

そのアプリ上で、この短期間の割にそこそこたくさんの人と仲良くなったし
自分と似たような境遇の人たちから有益な情報も得られたりした。

久しぶりに外界の人間と会話ができて楽しかった。

初めのうちは。

いつからか、返信が作業になっていた。
普段SNSに張り付いているタイプの人間ではないため
返信が早かったり、特に深い意味はなくても「なにしてるの？」的な追いメッセージが来てたりすると(自分と関わってくれた人には本当に申し訳ないが)苦痛に感じるようになった。

また、交流した人の中にはネットストーキング的な事をしてきた人もいたりして
ますます疲弊していった。

しまいには、「今なにしてるの？」という連絡に対し
「なんでわざわざ教えないといけないの」と思う始末。
我ながら理不尽極まりない。
(どうかこの記事が僕とアプリで交流した人に読れませんように。。。。)

9月1日金曜日。午前2時。久しぶりに人間関係リセット癖が発動する。

衝動的にアプリをアンインストールした。
星の王子さまを消し、何人かLINEを交換した人もいたが
その人たちにも消えてもらった。

会話そのものが苦痛だったわけじゃない。
むしろいい人はいっぱいいたし、普段出会えないような人とも仲良くなれて楽しかった。
だからこそ苦痛に思いながらメッセージを続けるのが申し訳なくなった。
全ては僕のキャパの問題である。

そういえば前にマッチングアプリで無双していた頃も、満たされるどころかアポをこなせばこなすほど病んでいた事を思い出した。学べ。

アプリを消した途端、面白いくらいぐっすり眠れた。
纏わりついていた強迫観念的なものもきれいさっぱり無くなった。

やっぱり僕は狭いスケールの人間関係の中で生きていくのが向いているんだと思う。
新しい出会いは欲しい。ただ"大人"になると、出会うよりも別れる方が難しかったりする。

人間関係全般において、広い人間関係の構築が困難な分「この人のためにだったらリスクを冒せるかも」と思える人との交流を大事にしようと思った今日この頃。