君が選ぶ言葉が人生を作るんだと韓国人のおじさんは言った
私がトロントで欠かさず参加している火曜日のイベントがある。
小さな教会で行われる英語のディスカッション教室だ。
そこには英語を第二言語とする国の人達がこぞって集まり、偶然座ったテーブルには同じ日本出身の方から地球の裏側からやってきた人まで幅広いメンバーが居る。
そこに3ヶ月間くらい通ったあたりから、だんだんと知っている人が増えていった。
プライベートで遊んだりする人もいれば、そこに行くからこそ会えてお喋り出来る人もいる。
“毎週必ず顔を合わせる韓国人のおじさん”
彼は外で会ったりはしないけど、まさに”そこに行けば会える人物”だった。
彼は数年前に移住して、今はカナダ人としてトロントに在住している。
いつも一番乗りでイベントに来て、私が着く頃にはせまい廊下を徘徊しているので、教室に入る前に、たわいの無い世話話をする。
昨日もいつもの如く彼は廊下を彷徨っていた。
イベントは夕方からなので、私が声をかけるとおじさんはいつもその日どうだったかを尋ねてくる。
そう答えた後、私はおじさんに同じ質問を聞き返した。
彼はこんな風に答えた。
“Beautiful”
(美しい)
この手の質問ではあまり聞き慣れない回答だった。
だってほとんどの人は『よかったよ〜。』とか、『まあまあだったかな。』と答えるから。
だからこそ私はおじさんに今日どんな素晴らしい出来事が起こったのか興味がわき、聞いてみたくなった。
彼は、いやいつも通りだよ。とだけ答えた。
その後
と言った。
サラッと言っちゃったんだけど、私はこれは名言だ...!と思って後でnoteに書こうと決めた。
あのマザーテレサはこんな名言を残している。
いつも通りの日常….
それは『まあまあだった。』とか、『何の代わり映えもない1日だったよ。』と表現することが出来るかもしれないけど、
同時におじさんのように『美しい』という言葉でも表現することができる。
考えてみれば、
明日何が起こるか分からない世の中で
今日も目覚めて仕事に行けて
ご飯をちゃんと食べられて
健やかに生きられた。
確かに尊いことだし、そんな日を生きられたことにちゃんと感謝しようと思えてくる。
まあまあだったと表現すれば思いつかなかった考え方だ。
言葉ひとつを変えることで、解釈が変わり、行動が変わる。
なるほどいいことを知った、と思った。
行動をいきなり変えることはちょっぴり難しいけど、自分が使っている言葉を後ろ向きな言葉から前向きな言葉に変換することは今すぐに出来る。
例えば
『ああ、疲れた。』を『今日は頑張った!』に変換してみる。
そしたらご褒美にケーキでも買って帰ろうかとか、今日はあったかいお風呂にゆっくり浸かろうかとか、自分を喜ばせるためのアイデアが思いついて、前向きな気分になれたりする。
明日からまた頑張ろうって気力が湧いてくる。
『私なんてダメダメだ〜』みたいな、自分を否定するようなネガティブワードも、『私って伸び代の塊だぁ』に変換してみる。
すると意地けずに今の状況を改善することに前向きになれたりする。
そんな風に
意識的に自分が使っている言葉をマイナスからプラスに変換していく癖をつけると、
目の前の出来事を前向きに解釈しようとするし
それが結果として、いい行動を取ることに繋がっていく。
いい行動を積み重ねることで人生は良くなっていく。
今日という1日が積み重なれば1ヶ月になり
1ヶ月が積み重なれば1年になり
1年が積み重なれば、一生になる。
だから私もその日を『まあまあ』と表現するんじゃなくて、『美しい』とか『素晴らしい』って答えられる人になりたいな。
いい言葉を使って、いい人生つくりたいな…!
おじさんへ
あなたの言葉、私の名言集に追加しました。
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