イタリアに行きたい。 父親が研究者だったためか、幼い頃から研究者という選択肢が非常に普通に存在していた(もっとも、彼が何をやっている人なのかはいまだに知らない(し特に知りたいとも思わない)のだが)。少し勉強が得意だったのもあって、周りに言われるがままになんとなくなってみたいと思っていた気がする(記憶が無いほどに幼い頃の話である)。 国際学会のエネルギーはとてつもなく大きかった。熱があった。楽しそうだった。僕は研究者になる、とこれまで生きた中で明らかに最も強く意識した。
毎年毎年ちゃんと暑い。 この二週間ほどですっかり抵抗なくエアコンを使う様になった。新居は夏暑くて冬寒い逆畳部屋なのでエアコンの使用はやむを得ないのだが、そろそろ日中は図書館に行くという選択肢を取れるようになってほしい。服を買いに行く服がないとまではいかないけどさ、ぐらいの感じで結局家で過ごしてしまう。北海道と沖縄に別荘が欲しい。 軽視されるのは当たり前だと分かりつつ、いざ露骨にそうされるとかなりちゃんと舐めるなよという気持ちになって、習慣になるならないの間を行き来し
重くなりすぎた腰を上げた。 ようやくきちんとバイトを始めた、実に半年ぶり。ふわふわした仕事で食いつないでいたけど、まあそろそろしっかり貯めにいかないと南米が危うくなり始めると思ったので。 塾講師をやって接客をやって飲食を少しだけやって今度はスーパーである。二年ちょっとでよくもまあそんなに辞められたなという感じだけど、「一通り」やった感があって悪くないと思っている。店に貢献したいという気持ちが全くないというだけなのだが、それが続かない致命的な原因だと思う。その点今回の仕
もう少し出かけたらどうなんだ。 コモウセンが開花、採りに行ったときに既に渦巻いている子が結構いたので、てっきり開花時期は過ぎたものだと思っていた(採ってきた子はまだ花を咲かすステージに達していないのだと思っていた)。なんにせよこういうフィードバックは無くてもいいけどあると嬉しいもの、丁度プルチェラの花が終わった(長かった、結局二か月ぐらいは咲き続けていた)タイミングなので尚更。モウセンも渦巻いてきたので、そちらも楽しみに待っている。 最近見た草だとカラスビシャクと
植物用のLEDライトを買った。 今週も同じように働いた。先週よりも余裕があって(慣れもあるが、単純に人が減った)、色々な人とじっくりお話しできて満足感がたっぷり。スタッフで入っている学生同士でも、出店している方とも。植物も植物以外も、そして探検も、勉強になるお話をたくさん聞けてかなり世界が広がった。特に南米は今までで一番具体的にその姿を描けるようになったのが大きい、よく分からないことのために頑張るのは難しい。 やはりすごいお爺さんはかっこいい。かけた時間がそのまま強さ
久しぶりに分かりやすく働いた。 これといった仕事が無いので暇だけど、休んでいるとごちゃごちゃ言われるので一日中歩き回っていた。意味のないことを遂行して、指示した人を満足させるのも一つの仕事なのか。優秀だと評価される氏は必要性を見極める力に長けているのだと、ヘラヘラとテキパキこなしている様を見ていて思った。 会場が遠いので、朝の集合に間に合う様に釣りに行く時ぐらい早起きした。街がギリギリ活動していない時間帯は良い、それはそれとしてもう少し交通費を出してほしいが。働くと悪
作っても作っても標本作業が終わらない。 未熟虫屋でもこれだけの数になるのかと、熱帯の威力を改めて感じる。スルーした虫がたくさんいること、虫以外にはあまり注意を向けられていなかったことは自分が一番よく分かっていてやはり計り知れない。 国内での虫採りも加速してきており、毎週10~20ずつぐらい増えている。学生の間はNFという区切りがあるので頑張りやすいが、それ以降どうなるんだろうかと考えると今から恐ろしい。この調子でいくと分類群はまだまだどんどん広がっていくので尚更だ。最
昨日は寒かった。 1か月ぐらい前までは、よーし今年も実験とかに負けずに出かけ続けるぞ、などと意気込んでいたけど、いざ諸々シーズンインするとそんな意気込み関係なく体が動く、なんだかんだ週4以上でどこかでなにか採っている。色々欲が出てきて、短報を出そうという気で歩いているとなんとなく色々目につくようになった気がする、諸々の執筆のためのネタ探しの気持ちで繰り出すことが増えた。 モウセンゴケ天国へ出かけた。あんな変なのがそこら中に生えている別世界感は何とも言えない良さがある
暖かいで粘りたい。 山を登り網を振ると汗ばむ日が増えた。近場に歩こうと思える山があるのはありがたいことだと、少しだけ色々なところに足を運んだ今になって改めて思う。 2年ぶりに某所を訪れた、イベントにかこつけて。忘れられていても仕方がないという気持ちで行ったが、皆さん覚えてくださっていて、しかも当時交流が無かった、あるいは僕が離れてから本格参入してきた方にも名前が広がっていてたいへん驚いた。人間あたたかい。なんだかんだ大学のネームバリューというものを感じる。見合った
まるで桜を見に行ったよう。 クロバイの花が満開。掬うまでもなく大量の虫の飛来が確認できる、小一時間ほどで7種取れてしまうのだからすごい。コンスタントに南の方に行くので感覚がおかしくなっているけど、この時期の花掬いは一年の始まりを感じられてやはり良い。少し汗ばむ陽気だった、同じ気温でも、秋より春の方がなんとなく元気が出るのは染みついてしまったものなのか、あるいは何か理由があるのか。 2つほど新しくサークルに入ることにした。大学も三年目になり、既に所属しているところに余
ナンプラー好調 タイで買ってきた。最近は?日本でも割と普通に買えるらしいが、おそらく破格の値段だった(300 mlで70円ほど)ので買った。調味料は外すと辛いのでなかなか新しいものに手が伸びないが、この安さなら踏み出せる。向こうでガパオライスなんかを食べると、たまにかなりがっつり効かせた店に出会うのだが、これがまあ美味い。旨味の塊。必ず使いこなせるようになりたいと前々から思っていたのだ。 同時に、多くの方のイメージ通り?かなりにおいがキツイ。そのため、使いこなすのにか
豆苗伸びすぎ。 少しでも可食部を増やしてやろうという貧乏根性で粘っているうちに愛着が湧いてきた。ハウスの中の格子につるを巻きつかせていてかわいい。そうは言っても彼らは別に栽培されることを前提に売られているわけではないし、タッパーに水を張っただけの設備では、じきに黄変してしまうだろう。泣く思いでハサミを入れて…と続けたいところなのだが別にそんなことはなく、サッと切って鍋に入れた。愛着が湧いていたのは間違いなく本当だけど、残念ながら?このぐらいでは心が動かない大人になって
琵琶湖へ出かけた。ポカポカとか、麗らかとか、駘蕩とか、そんな日だった。 食べられる草を摘んだ。教えてもらいながらなのでスムーズに集まった、また自分で似ている毒草やなんかも調べて知識にしていきたい。前々から植物をやりたいと思っていたところにえげつない金欠が重なって、必要と興味の両方に引っ張られる形で楽しく必死にやっている。 すごく傲慢で都合の良い考え方だけど、その辺に生えているものを採って食べるというのは生きている感じがダイレクトに来て良い。この時代、食べられる草が
カレーはシャバい方が美味しいのではという話。 マレーでは、たくさんある惣菜の中から2つ選んで出してもらうというスタイルのレストランが結構ある。味付け的にもかなりローカルな雰囲気の食べ物が多いのだが、割と色んな店に共通して置いてあったのがカレーで味付けした豚肉だった、カレーはどこの地域でも好かれやすい味らしい。スープの部分もだくだくで提供されるのだが、スープカレーよりもさらにサラサラな液体が米と絡むとこれがまあ美味しい。カレーのシャバシャバ限界値はココ壱番屋のそれだと思って
二月末の段階では「いつもの」状態だったドロセラ、帰ってきたらなんかひょろひょろっと伸びていた。そういえばそろそろ開花時期だった気がするなあなんて思っていたら、そこからどんどんつぼみが膨らみ花弁があふれ始め、今日の昼頃開花した(朝起きたときにはまだ蕾だった)。思ったよりもスピーディーに開花に至った、あと数日向こうにいたら開花に立ち会えなかったと思うと、このタイミングで帰国してよかったと心の底から。 自分でも信じられないぐらい愛着が湧いている、無償の愛というやつなのか、でも
毎日毎日虫採りと気絶を繰り返すハッピーライフはあっという間に過ぎ去り帰国。間違いなく人生で一番疲れた一か月間だった。今後の人生であれ以上ふくらはぎに疲労物質が溜まることはあるんだろうか。 初めの一週間はあまりにもあっという間で、二、三、四週間目がただもう長くて、でも振り返るとあっという間で、そして最後の一週間はやっぱりあっという間に過ぎ去った。我らの夏。 なんだかんだ帰国後もギフチョウを採りに行ったり(蕎麦美味しかった)バイトがあったりしてようやく丸一日休める日、と