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起きる日

 久しぶりに分かりやすく働いた。

 これといった仕事が無いので暇だけど、休んでいるとごちゃごちゃ言われるので一日中歩き回っていた。意味のないことを遂行して、指示した人を満足させるのも一つの仕事なのか。優秀だと評価される氏は必要性を見極める力に長けているのだと、ヘラヘラとテキパキこなしている様を見ていて思った。
 会場が遠いので、朝の集合に間に合う様に釣りに行く時ぐらい早起きした。街がギリギリ活動していない時間帯は良い、それはそれとしてもう少し交通費を出してほしいが。働くと悪口が多くなる、当日参加それっきりなので尚更。

 実験が重いと言っても、午前休2日の存在感は大きい。午後休2日よりも、午前休2日だ。朝は生産性が上がる!なんて、意識高い人間の戯言だと思っていたけど(中高と別に午前授業の方が頭に入ってくるとかいうことはなかったし)、自分で手を動かすことが増えて、少しだけ本当かもしれないと思うようになった。クオリティや効率に差があるのかどうかは分からないけど、とりあえず着手するということに対するハードルが著しく下がる気がする。したがって、レポート等のやらなきゃしょうがないことは夕方からやることにして、もっと関係ないことを午前中に進めるのがよろしい。

 ふと、引っ越してからちょうど半年経ったことを思い出した(丸一か月住んでいない期間があったが)。半年しか経っていないのに、前の部屋でどんな風に過ごしていたのかちゃんと思い出せなくなってしまった。別に前の部屋にこれといった思い入れも無いので、だからどうということでもないのだが。やはり部屋が増えて家の中に区画が出来たことと、単純に面積が大きくなって物が増えたのが大きいか、引っ越し前はあの部屋の広さが普通だと思っていたけど、もう戻れないかもしれない。贅沢は敵なのかもしれないと一瞬思ったけど、やっぱり物が増えてやれることが増えたし、やり始めのハードルが下がった(面積が理由でケチがつくことが減った)ので贅沢は味方。
 自分が思っていた以上に、部屋の区画が分かれていることは重要だと気付いた。食事と作業が同じ場所だとメリハリがつけづらい、愚か者なので。あと、台所と部屋が繋がっていると部屋中に油汚れが飛散して不快だ。

 二日間早起きして働いて、次の日は昼まで寝ていようと思っていたけど、いつ戻り朝6時に目が覚めてしまった。そういう体になったのか。

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